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ルー 大柴(ルー おおしば、1954年〈昭和29年〉1月14日 -)は、日本のお笑いタレント、俳優、声優、茶人。本名:大柴 亨(おおしば とおる)。茶人名としては大柴 宗徹。山野美容芸術短期大学客員教授。遠州流茶道師範。浅井企画(2008年1月末まで)→株式会社Carino所属。
東京都新宿区市谷冨久町(現・富久町)出身。立教高等学校卒業。現在は神奈川県川崎市在住。
● 略歴
第二次世界大戦後にシベリア抑留から引き揚げてきた父と日本で知り合った母との間に、東京で生まれた。父親は旧満州のハルビンで生まれ育ち、ロシア語・中国語・英語に堪能で、幼少の大柴にハグやキスをするような国際的な人物だった。母親の実家は印刷所を営んでおり、父親は婿養子に入っていた。
2007年4月にリリースされた自身の曲『MOTTAINAI 〜もったいない〜』がきっかけで、環境活動家のワンガリ・マータイが提唱したMOTTAINAIプロジェクトに賛同し、テレビ出演時にはそのTシャツを着用した。
2008年、所属する浅井企画をマネージャーと共に退社し独立。
2010年4月、遠州流より準師範を許可され、当代家元小堀宗実より、宗徹(そうてつ)の名前を与えられる。
2012年10月、「ルー語」の口調でナビゲートするAndroid端末用カメラアプリ「ルー大柴のCameraでLet's TOGETHER」をリリース。
2013年4月 遠州流より師範を許可される。しかし、「大柴亭」「大紫亭」などのように、落語家の様な名前で誤表記される事が多く、「インパクトのある名前を」と言う事で「ルー大柴」という芸名にした。「ルー」は、本名の「亨(とおる)」から。大柴曰く、自身が幼い頃に家の中で暴れていたところ、それを見た父親が「ルー台風」と呼んでいたのが由来とのこと。テレビに出始めたころは、新聞見出しに「ノレー大柴」や「ルール大柴」「ルー大紫」「ルー太柴」「ルー芝浦」「ルー犬柴」と誤表記されたことがあった。また、初めて書いたサインに対しては、「ノレー大紫(のれーおおむらさき)さんですか?」と聞かれたという逸話もある。
● 人物
・ 自称「職業は旅人」。愛車は2代目トヨタ・プリウス。1981年に結婚した妻の万規との間に2人の息子がいるが一般人であり公表されていない。
・ 小堺や関根が指摘するように、常識がないというわけでもない所も特徴的である。実際、テレビに出演している時は絶えずモニターをチェックし、モニターチェックが終わった後にはスタッフに「今のよかっただろ?」と、確認するほどである。また、彼らからは、「普段の素顔はテレビのキャラクターは必ずしも当てはまらず、実像はよく気がつく人柄のいい人物だ」と評価されている。
・ タレントとしてはキャラクター作りとして「Togetherしようぜ」「この間department storeで」「Januaryで50歳になるんだよ」など、会話の中に簡単な英単語を入れるのが特徴(しかも我流当て嵌めで文法にも適っておらず正しくない)。その発端は、高校生時代に帰国子女の同学年生と交際していて、どうしても言葉の端々で英単語が出てしまうから、と述べている。また、実父が満州生まれで日本語は無論のこと、露・中・英の3か国語をも自由に話せるマルチリンガルであったという、幼少時の体験も少なからず影響していた。
・ また俳優を目指していた経緯から演劇指向が強く、舞台に生きる自らの事を「板人(いたじん)」、また『カンコンキンシアター』では、後輩達に自身の事を「板長(いたちょう)」と呼ばせようとしている。業界でもそんな呼び名はないが、舞台=板の長として団員をまとめあげる、座長の直下のポストであるという自負から来た造語であると推測される。実際、『カンコンキンシアター』では、年齢的にもキャリアも座長の関根に次ぐ年長者でもあり、舞台公演時にカーテンコールで座長を紹介できる唯一の人物でもある。
・ 水辺の生き物が好きで、趣味の一つに“ローチ”の飼育があり、川などに出て採集したり、白変種などを観賞魚店で買い求めている。現在まで続いている“ローチ”との出会いと付き合いは、1998年頃、大柴のテレビ出演が激減しスケジュール帳はいつも真っ白の時期に、息子が通う自然教室についていった際「どじょうってかわいい」と開眼したのがきっかけ。当時の大柴は自ら「人生の“バッドタイム”」であったと思っていたが、今思えばそれは必要な時間だったかもしれないと語っている。2006年11月に観賞魚雑誌の月刊アクアライフ2006年12月号で、インタビューを受け、飼育風景の一部が掲載され、その後同誌2007年5月号から連載を開始した。記事の内容は川や用水路での採集や、珍しい“ローチ”の紹介、時には大学の研究室(“ローチ”関係の研究を行っている研究室である)を取材することもあり、独特な文章と裏腹にかなり専門性が高い内容となっている。愛魚には10年以上飼育したヒドジョウのチャッピーなどがいる。2007年6月に『ゆうどきネットワーク』にゲスト出演し、密着取材でオフの日に多摩川で小魚採取に興じる大柴を特集した。『どうぶつ奇想天外』でも、魚部の子供たちと魚捕りをした。
・ 自宅でくつろぐ方法の1つに、愛する“ローチ”たちを眺め、バッハのG線上のアリアを聴きながら“ポテト焼酎”をゆっくり飲むスタイルであると語っている。
● 交友関係
・ 福山雅治とは、福山の新人時代からの交友関係で、当時まったくの無名だった彼に親身になって相談に乗ったりアドバイスしたりしていた。彼のアルバムの帯にタイトルバックして欲しいと頼まれて快諾し「僕のようにビッグになりなよ」と書き込んだこともあるが、大柴曰く「今じゃ福山君の方が遥かにビッグになってしまった」。
福山からは今も定期的に電話が掛って来るらしく、一度「ルーさんの自宅にお邪魔していいですか?」と言われたが、大柴の妻が彼の大ファンで妻曰く「恐れ多い」との事で流れてしまった。大柴は福山を弟分と称しており、福山本人は、ルーマニアを公言している。
・ 石田純一とは生年月日・血液型が全く同じでよくネタにしており、これまでに二人は『快傑ドクターランド』や『ダウンタウンDX』等で顔合わせをしており、後者によるところでは生年月日も血液型も同じなのに生き方が違っていることを羨ましく思っているが(例えば石田に離婚歴と再婚歴があっても自身にはない)、実際には以前から仲がよいことを自身のブログで語っている。
● エピソード
◎ 子供時代
先述の通り印刷業を営む母方の祖父からは、小さい頃から跡取りとして期待されていた。ただし両親が渋々印刷業をしていたこともあり、本人も稼業を継ぎたいとは思わなかった。
さらに2006年からは、茶道に入門して月に3回のペースで茶道の先生の所に通って習得。2022年現在も遠州流で稽古をつけてもらっている。茶道習得後は仕事現場で時々お点前してスタッフなどにお茶を振る舞ったり、コロナ禍の現在(2022年)は自宅で薄茶を楽しむなどしている。
◎ その他エピソード
・ かつて『森田一義アワー 笑っていいとも』では、ダウンタウン・関根勤と共に月曜レギュラーとして出演。タモリ・ダウンタウンからかなり鬱陶しがられていたが、近年『ダウンタウンDX』などで再び共演し、ダウンタウンから「久しぶりに絡むと面白い」と再評価された。
・ 俳優志望時代に『太陽にほえろ』(日本テレビ)の出演者オーディションを受験したことがある。その時に、彼は自ら考案したキャラクター「アムステルダム帰りの“アムス刑事”」を選考で提案したが、合格には到らなかった。「アムス刑事」の選考時の提案方法は「ボス、俺を“アムス”と呼んで下さい! アムステルダム帰りの“アムス”です!」。なお、この時の合格者が勝野洋(テキサス刑事)であり、大柴は勝野が『太陽にほえろ』降板後に主演した『俺たちの朝』に一話だけゲスト出演(ただし、メインではなく端役)して共演。役柄は、勝野演じるうだつの上がらない水泳コーチの職を奪ってしまうエリートの元オリンピック選手。当時の俳優としてキャリアにおいては勝野は超人気者で、一方の大柴は芽が出ない時代で、まさに劇中の境遇はあべこべだった。また、勝野とは大河ドラマ『花の乱』でも共演している。
・ 2007年、森喜朗が会長を務める『ゆうもあ大賞』を受賞・表彰された。表彰式では森が表彰状の文面を何回か噛みながら読み、特に「〜ファンから『ルーマニア』と呼ばれ…ん? ルーマニアは、国名だろう」と言った際には、MCやルー本人からフォローを入れられていた。同時に表彰された爆笑問題の太田光は受賞後のスピーチで「〜“サドゥンリー”、僕がユーモア賞を表彰されると“藪からスティック”に聞かされて…」などと発言し、その都度大柴は「おいそれ俺のネタだからさ」と突っ込んでいた。
・ 若い頃はイタリア人やアラブ人に顔が似ていたと発言しており、地中海の顔と認めている。このこともあり本人は、「(イタリア系ハリウッドスターの)アル・パチーノに似ている」と称することがある(ただし本気かジョークかは不明)。
・ ブログに載せた22歳の頃の写真が嵐の二宮和也にそっくりで猫背気味な姿勢まで似ており、インターネット上で話題になった。番組で本人と見比べる企画があり、二宮は「似てないよ」と否定したが、共演者からは「瓜二つ」と言われた。
・ 本人のコメントなどから、西川のりおと芸風が似ているという理由だけで『関口宏の東京フレンドパークII』では「友達同士」としてブッキングされ、出演したことがある。ただし、両者にあまり面識はない。
・ 1990年代にテレビの企画でジャッキー・チェンのオフィスを訪れ、彼と対談してオフィスを案内してもらった。
・ 俳優を目指すことになったきっかけの映画『サウンド・オブ・ミュージック』の主演女優、ジュリー・アンドリュースのファン。
● 出演
◎ テレビ番組
◎ ラジオ番組
◎ テレビドラマ
◎ 映画
◎ オリジナルビデオ
◎ 配信ドラマ
・ 仮面ライダーBLACK SUN(2022年10月28日、Amazon Prime Video) - 堂波真一 / 堂波道之助 役
◎ ゲーム
・ ルー大柴&細川ふみえ 早押しクイズ グランドチャンピオン大会(1994年、ジャレコ) - クイズ番組を模したゲーム進行を取り仕切る司会として登場。細川ふみえと共演。
・ グラナド・エスパダ(日本版) - 「アンドレ・デ・ルー大柴」役:2009年10月6日から12月1日、「大柴DEヴェンデッタ」役:2013年3月27日から6月19日 期間限定イベントNPCとして登場。イベント期間の間は編入してプレーヤーキャラクターとして操作可能。
◎ 声の出演
◎ CM
・ アデランス
・ 大鵬薬品・ソルマック
・ サンヨー食品・ごくらく麺、ごくらく焼きそば
・ 三菱重工・ビーバーエアコン - 細川ふみえと共演
・ キリンビバレッジ・午後の紅茶『ダブ・ルー』篇他 - 松浦亜弥と共演
・ ミスタードーナツ・ミスター飲茶涼風麺『いけル〜?』篇(2008年4月)
・ 月桂冠・つき(2008年8月30日 -) - 藤原紀香、モト冬樹と共演
・ アットホーム『声だけルー』篇(画面出演は相武紗季、2008年10月 -)
・ 江崎グリコ・2段熟カレー『2段ルウ』篇 - 室井滋、石井萌々果と共演
・ グラナド・エスパダ(日本版)(2013年4月)
・ CNCIグループ『新時代のケーブルテレビを探れ/それゆけ警部ルー』・『ケーブル大作戦』(2015年)
・ ユニバーサルシグマ・ナオト・インティライミ『together』(2016年)
・ シティライト(2017年7月 -)
・ 大劇 (パチンコチェーン)(2019年 -)
・ 日清食品・カレーメシ(2020年) - 孫と共演
・ ソーシャルテック・チャップアップ育毛剤(2021年9月) - 永尾まりやと共演
・ 日本スポーツ振興センター・スポーツ振興くじ「BIG」(2022年) - 石田ゆり子、阿川佐和子と共演
・司法書士法人杉山事務所(2023年8月 -) - ラジオCMを主体に、新聞広告にも登場。
◎ その他
◎ 舞台
● 著書
● 雑誌連載
・ 月刊アクアライフ(毎月11日発売 株式会社エムピージェー)「ルー大柴PRESENTS リバーとトゥギャザーキャッチキャッチキャッチ」
● 音楽
● DVD
● 受賞歴
・ 第29回ゴールデン・アロー賞芸能・新人賞(1992年)
・ GQ MEN OF THE YEAR 2007(2007年)
・ 第13回 日本シューズベストドレッサー賞 シニア部門(2020年)
「ルー大柴」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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