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たこ 八郎(たこ はちろう、1940年〈昭和15年〉11月23日 - 1985年〈昭和60年〉7月24日)は、日本の元プロボクサー・コメディアン、俳優。本名は斉藤 清作(さいとう せいさく)、1960年9月、プロボクサーとしてデビューした。同ジム同期にはファイティング原田がいた。
1962年、第13代日本フライ級チャンピオンとなった。髪型を河童のように刈り込んだことから「河童の清作」の愛称で呼ばれた。
左眼が見えないハンデを相手に悟られないように、相手のパンチをかわさず打たれ続け、さらに挑発的な言葉を相手に投げかけ、相手が打ち疲れ戦意を喪失した後に反撃してラッシュをかけるファイトスタイルを用いた。この戦術は、漫画『あしたのジョー』の主人公、矢吹丈のモデルになったとも言われているとも言われている)。
◎ コメディアン・俳優として
引退翌日。最初は「太古八郎」と名付けたが、漢字が書けないからと平仮名に変えたという、団のアシスタントを務めていた時期があったが、アシスタントといっても、事務所の留守番が主な仕事で、食事、掃除、洗濯等の家事全般を引き受けており、団鬼六は著書の中で「或る意味では彼は私にとって欠くべからざる人間であった」と述べている。その団は、たこを座長に据えた喜劇一座をプロデュースした。主にポルノ映画館で映画の前座として公演し、好評を博したが、ポルノ映画業界が前座に芝居公演などの興行を組むことをやめるようになったため、たこの喜劇一座も解散した。
団鬼六との出会いはたこのマネージャーが売れない彼を売る為に声優の仕事をさせようと当時、和光産業で吹き替えの台本を書いていた団に相談し、彼が担当していたテレビアニメ『がんばれフレッド』に声優として起用されたことであるとされる。
コメディアン転身後、ストリップ劇場やキャバレー、ピンク映画に出演すると、これを見た山本晋也に気に入られた。
人気絶頂のうちに突然他界した、たこの霊を慰めようと、1985年秋、由利徹、赤塚不二夫、映画監督の山本晋也らが発起人となって建てられた。たこの墓は故郷の宮城県にあるものの、赤塚らが「東京でもお参りする所があったらいい」との提案から建てられた。
胴体の部分には、たこの遺筆による座右の銘「めいわくかけて ありがとう たこ八郎」と刻まれている。
◎ その他
・ フライ級の東日本新人王戦の準決勝でファイティング原田との同門対決となったため、対戦を辞退している。この辞退に関して、たこの没後、原田は「他の人の前で何と言ったかは知らない。しかし自分の前では、ただの一度も恨み言は言わなかった」と語っている。
・ 団鬼六のアシスタント時代、大切な将棋盤を酔ってタクシーの中に置き忘れたり、将棋の駒を磨くように言われたところ、石鹸を使って水洗いしてしまい、フニャフニャにしてしまったりするなど失敗も多く、食事も前日の飲み会の残飯などを入れて煮込んだだけの「ちゃんこ鍋」という名のごった煮が多かったという。
・ たこの面倒をよく見ていた女優のあき竹城は、飲酒が多いことを心配し、「(お酒ばかり飲んでないで)ちゃんとご飯を食べなきゃダメだよ」などと、彼の世話を良く焼いていた。そのため、「たこの恋人」と言われたこともあったという。
・ あき竹城と共演した舞台稽古中に勢い余って脱糞したことがあり、たこは自著に以下のように書き記している。「あきから『ダメだよ、もっと大きな声出さなくっちゃ』とダメ出しをされた。『ウオー!!』って言ったらね、(腹から声を出した反動で)チビッちゃったの。そばにいた九九八十一(くく やそいち。コメディアン)の頭にクソをなすりつけちゃったよ」。
・ 柄本明とは、1974年頃に新宿ゴールデン街の飲み屋で偶然出会い、以降飲み仲間になった。1976年に柄本が劇団東京乾電池を立ち上げるとたこが観に行くようになり、ほどなくして柄本の依頼を受けて舞台にゲスト出演するようになった。また、1984年のたこの半生をドラマ化した『迷惑かけてありがとう』(NHK・銀河テレビ小説)では、たこをモデルとした主人公・佐々木金助を柄本が演じた。
・ 俳優・外波山文明が経営する新宿ゴールデン街のバー「クラクラ」が行きつけで、店ではいつもウイスキーの水割りを飲んでいた。
● 出演
◎ 映画
・ 汚辱の女(1966年、大蔵映画) - 谷口 ※「太古八郎」名義
・ 鞭と陰獣(1968年、ミリオンフィルム) - 宮下 ※「太古八郎」名義
・ 新網走番外地 吹雪のはぐれ狼(1970年、東映)
・ 現代やくざ 盃返します(1971年、東映) - タメ
・ やくざ刑事 恐怖の毒ガス(1971年、東映) - ピンタ
・ 狼やくざ 殺しは俺がやる(1972年、東映) - 佐藤八郎
・ ずべ公番長 ざんげの値打もない(1971年、東映)
・ ポルノの帝王(1971年、東映) - 鄭 ※「太古八郎」名義
・ ごろつき無宿(1971年、東映) - 露天商
・ 新網走番外地 嵐呼ぶ知床岬(1971年、東映)
・ 新網走番外地 吹雪の大脱走(1971年、東映) ※「太古八郎」名義
・ 新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義(1972年、東映) - 出羽亀松 ※「太古八郎」名義
・ 現代やくざ 人斬り与太(1972年、東映) - チンピラ ※「太古八郎」名義
・ 昭和残侠伝 破れ傘(1972年、東映) - 岩寅
・ 女囚さそり けもの部屋(1973年、東映)
・ 実録 私設銀座警察(1973年、東映) - 池谷三郎の子分
・ 聖獣学園(1974年、東映) - 亀田辰平 ※「太古八郎」名義
・ 色情トルコ日記(1974年、東映)
・ 超能力だよ全員集合(1974年、松竹) - 中国人
・ 女必殺拳 危機一発(1974年、東映) - 宮本武夫
・ 従軍慰安婦(1974年、東映) - 砂山衛生兵
・ ザ・ドリフターズの極楽はどこだ(1974年、松竹) - 極楽島の原住民
・ 金髪トルコ嬢(秘)SEX狂宴(1975年、日活) ※「多胡八郎」名義
・ 女子大学(秘)レポート 肉体入学式(1977年、日活)
・ 発情痴帯(1977年、東映)
・ 幸福の黄色いハンカチ(1977年、松竹) - 帯広のヤクザ風の男
・ 未亡人下宿 初のり(1978年、日活)
・ こちら葛飾区亀有公園前派出所(1977年、東映)
・ トラック野郎・熱風5000キロ(1979年、東映) - たこ八
・ 下落合焼とりムービー(1979年、東映) - 斉藤清作
・ 新痴漢地下鉄(1979年、新東宝) ※「多古八郎」名義
・ 河内夜這い専科(1979年、獅子プロダクション)
・ 戦争の犬たち(1980年、狂映社)
・ 思えば遠くへ来たもんだ(1980年、松竹) - 大曲のやくざ
・ 痴漢師 土手さがし(1980年、太平洋映画)
・ 痴漢エロ泥棒(1980年、獅子プロ)
・ 未亡人下宿 あの道この道教えます(1980年、現代映像企画)
・ 未亡人下宿 初濡らし(1980年、現代映像企画)
・ 必殺 THE HISSATSU(1984年、松竹) - キツツキの吾平
・ パンツの穴(1984年、ジョイパックフィルム)
・ 愛染恭子の未亡人下宿(1984年、日活)
・ 双子座の女(1984年、日活) - 患者
・ カポネ大いに泣く(1985年、松竹富士) - 乞食の親分
・ ビッグマグナム 黒岩先生(1985年、東映) - 多湖清
・ ペンギンズ・メモリー 幸福物語(1985年、東宝東和)※声の出演
◎ テレビドラマ
・ 刑事くん 第48話「緑映える夢」(1972年) - 貸本屋のヒロちゃん ※「太古八郎」名義
・ どっこい大作 第33話「殺し屋にパンを投げろ」(1973年)
・ アイフル大作戦 第38話「バラン・ドロン殺人事件」(1973年)
・ 家なき子 第8話「小さな冒険旅行」(1974年、TBS) - 運転手
・ がんばれロボコン 第21話「ムンギャ!おいら修業に出るぞ!!」(1975年) - ボクシングジムの生徒 ※「太古八郎」名義
・ 非情のライセンス 第2シリーズ 第82話「兇悪の接吻」(1976年) - 寺島勇
・ Gメン'75 第161話「嘘つき警官」(1978年) − 曲がり角でぶつかった蕎麦屋
・ ムー(1977年)
・ ムー一族(1978年)
・ 大都会 闘いの日々 第20話「週末」(1976年)
・ 大都会 PARTII 第42話「赤い命を奪還せよ」(1978年)
・ 高木彬光シリーズ 白昼の死角(1979年)
・ 熱中時代 刑事編 第11話「金庫破りナンバーワン」(1979年) - 三田村
・ 探偵物語 第7話「裏街の女」(1979年) - 片山
・ ミラクルガール 第2話「パンダ爆撃3億円の照準」(1980年) - 三田村
・ 新・江戸の旋風 第1話「誓いの八丈太鼓」(1980年) - 弁天
・ 大激闘マッドポリス'80 第14話「ハンター・キラー」(1980年)
・ 虹子の冒険(1980年)
・ 特捜最前線 第173話「レイプ・恐怖の自転車置場!」(1980年)
・ 御宿かわせみ 第22話「鬼女」(1981年) - 寺男
・ 人妻捜査官(1984年)
・ どきんちょネムリン 第7話「必殺 イビキスプレー」(1984年)
・ 裸の大将 第14話「帰って来た裸の大将放浪記」(1984年) - アキヤマ
・ 気分は名探偵 第25話「圭介VS新米女性記者」(1985年)
・ 月曜ワイド劇場「見込み違い夫婦」(1985年)
◎ テレビバラエティ
・ 学校そば屋テレビ局(TBS)
・ 日曜ビッグスペシャル 「ビートたけしの家庭でできる家族対抗いじわるゲーム大会」(1983年、テレビ東京)
・ 日曜ビッグスペシャル 「オールスターチャリティーオークション笑ってもらって大もうけ!!」 (1984年7月1日 テレビ東京)
・ 気分はパラダイス (テレビ東京)
・ タモリ倶楽部 (テレビ朝日)
・ 森田一義アワー 笑っていいとも(フジテレビ、1983年4月 - 1984年3月、1985年4月 - 7月)
・ オールナイトフジ (フジテレビ)
・ 今夜は最高(日本テレビ)
◎ CM
・ アサヒビール「ミニ樽3」(1979 - 1980年) - 風間杜夫、柄本明、真行寺君枝と共演
・ サントリーCanジンフィズ(1983年)
・ 大日本除虫菊「金鳥マット」(1984 - 1985年) - 掛布雅之(当時阪神三塁手)、西川のりおと共演
・ エースコック「いか焼そば」(1984年) - 石立鉄男と共演
・ 宝酒造「タカラCanチューハイ ライト」(1984年)
・ オートバックス(1984年)
・ ほてい缶詰「ツナカル」(1984年)
● 音楽
・ たこでーす。(作詞:くのたかし、作曲・編曲:久石譲)
● 書籍
・ たこでーす。〜オレが主役でいいのかなぁー〜(たこ八郎 著、アス出版:ISBN 4900402036)
・ 天の誰かが好いていた(笹倉明 著、集英社 1984年 ISBN 4087750485)(たこ八郎をモデルにした小説)
・ 昭和のチャンプ たこ八郎物語(笹倉明 著、葦書房 1989年 ISBN 4-7512-0736-9)(たこ八郎の生涯を綴ったノンフィクション小説、上記に加筆し改題したもの)
・ 同・文庫版 (集英社文庫 1989年 ISBN 4087494705)
・ タコちゃ〜ん(講談社)漫画化作品
● たこ八郎をモデルにしたドラマ
◇ 迷惑かけてありがとう
: NHKの『銀河テレビ小説』1984年(昭和59年)6月4日〜6月29日、20回連続で放送。たこをモデルとした「佐々木金助」役は柄本明。
◇ 昭和のチャンプ〜たこ八郎物語〜
: 1990年(平成2年)3月5日、TBS系の『月曜ドラマスペシャル』で放映。全日本ボクシング協会協力、第7回ATP賞テレビグランプリ優秀賞受賞作品。
: たこ役は片岡鶴太郎(元プロボクサー)、ファイティング原田役は渡嘉敷勝男(元WBA世界ジュニアフライ級王者)。由利徹も本人役で出演。鶴太郎はフジテレビ系『オレたちひょうきん族』でたこのものまねをやっていたが、ドラマはシリアスな作りで、鶴太郎もお笑い芸人ではなく俳優として演じている。ドラマの最後はスタッフロールの後に三本締めが入っている。
「たこ八郎」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2023年12月7日14時(日本時間)現在での最新版を取得


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