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バルスボルディア(Barsboldia "バルスボルド(著名なモンゴルの古生物学者)のもの"の意味)はモンゴル、ウムヌゴビ県のネメグト累層(en)のマーストリヒト期前期の地層から発見されたハドロサウルス類恐竜の属である。
● 記載
テレサ・マリヤンスカ(en)とハルツカ・オスモルスカ(en)は部分骨格であるZPAL MgD-1/110に基づきバルスボルディアを記載した。この標本には9個の胴椎、9個の仙椎、15個の尾椎、左側の腸骨及び左右の恥骨の1部分、7個の肋骨、後肢の断片が大まかに脊椎に関節した状態で含まれている。この骨格の最も顕著な特徴は神経棘に見られる。神経棘は特に仙椎で高く、ヒパクロサウルス・アルティスピヌスに次ぐ高さであり、最初の数個の尾椎では神経棘の先端が棍棒形である(おそらくこれは加齢を示す兆候である)。
● 分類
マリヤンスカ及びオスモルスカは頭部が発見されていないものの、この新属をネメグト累層で発見された最初のランベオサウルス亜科(中空のとさかをもつカモノハシ恐竜)として記載した。仙骨の底部に沿って存在するキールはランベオサウルス亜科の特徴の可能性があり、骨格はヒパクロサウルスのものに良く似ている 。部分的な骨格しか知られておらず、頭骨も未発見のためこの属は疑問名(nomen dubium)。2011年の新たな研究により実はサウロロフス亜科であることが示されている。
以下のクラドグラムはPrieto-Márquezによる2011年に行われたハドロサウルス科の系統解析の結果によるものである(ランベオサウルス亜科、基盤的なハドロサウルス上科は示されていない)。
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1=テルマトサウルス
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1=ロフォロトン
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1=ハドロサウルス
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1=ランベオサウルス亜科
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1=バルスボルディア
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1=シャントンゴサウルス
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1=サビナス(en)の未命名種
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1=ケルベロサウルス
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1=ウラガサウルス
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1=クリトサウルス
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● 生態
バルスボルディアは他のハドロサウルス類と同じように二足歩行/四足歩行の草食動物であったようだ。何百もの歯が継続的に抜け替わり、咀嚼に類似の磨り潰し運動を可能にする洗練された頭骨を持ち、植物を食べたのであろう。もしランベオサウルス亜科であったなら、鼻骨の拡張した中空のとさかを持ち、視覚や聴覚で互いを識別するのに使った可能性がある。
● 参照
「バルスボルディア」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月11日17時(日本時間)現在での最新版を取得
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