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ハプロカントサウルス(Haplocanthosaurus、「1つの棘をもつトカゲ」の意味)は竜脚類恐竜の属である。2つの種H.delfsiとH.priscusが不完全な骨格化石により知られる。後期ジュラ紀(キンメリッジアン期)、1億5500-1億5200万年前に生息していた。タイプ種H. priscus 、この属とされる種H. delfsi はコロラドのEdwin Delfsという名の若い学生によって発見された。ハプロカントサウルスの標本はモリソン累層(en)の最下部でヘスペロサウルス、エオブロントサウルス、アロサウルス・"ジマドセニ"とともに発見された。
● 記述
ハプロカントサウルスはモリソンでは最小の竜脚類の一つである。
● 標本
ハプロカントサウルスの標本は4つ知られており、1つがH.delfsi、3つがH.priscusのものである。これらのうちH.delfsiのタイプ標本のみが組み立てに十分な完全なものである。組み立てられているH.delfsiの標本は実際の頭骨が発掘されていないため完全に推測的なレプリカの頭骨であるが 、クリーブランド自然史博物館に展示されている。層序の領域の1,2そして4に存在する。
● 分類
Haplocanthosaurus priscus は元々1903年にジョン・ベル・ハッチャーによりHaplocanthus priscus と命名された。彼は最初の記載の後すぐに、Haplocanthus の名が既に棘魚類(Haplacanthus 、Louis Agassizにより1845年に命名)の属に使用され、先取されていたことに気づいた。ハッチャーは後の1903年、自身の竜脚類の再分類を行い、新しい名前ハプロカントサウルスを与えた。しかしながら、魚はHaplacanthusと命名されたのであってHaplocanthusではなかったため、Haplocanthusの名は規則上は先取されていたわけではなかった。Haplocanthus は規則的にはこの恐竜の正当な名前のままであり、ハプロカントサウルスの名が科学文献で固定化されるようになった後も、長年の間ハッチャーの間違いは気づかれなかった。ハッチャーの間違いがついに発見され、公式にHaplocanthus を破棄しHaplocanthosaurus の名を公式に宣言する請願(ICZN Opinion 1633)が動物命名法国際審議会(ICZN)へ送られた。
元々は"ケティオサウルス科(en)"とされていたが、1999年ホセ・ボナパルテ(en)はハプロカントサウルスは独自の科をなすのに十分なほど他の竜脚類と異なっているとしてハプロカントサウルス科(Haplocanthosauridae)を設立した。
ハプロカントサウルスの正確な類縁関係を明らかにする確実な系統学的な研究は失敗している。研究の結果はバラバラで、新竜脚類より原始的なものであるとの説、原始的なマクロナリア類(カマラサウルスやブラキオサウルスのようなより進歩したものの先祖に近縁)とする説、もしくは非常に原始的なディプロドクス上科で、ティタノサウルスよりディプロドクスに近縁だが、より原始的であるとする説などがあがっている。
2005年にダレン・ナイシュとMike Taylorはディプロドクス上科の系統に関する研究の中でハプロカントサウルスの系統上の位置に関する仮説をとりまとめている。この位置関係は下記のクラドグラムに示す。
{{clade style=font-size:100%
◇line-height:80%
label1=Sauropoda
1={{clade
1=Haplocanthosaurus?
label2=Neosauropoda
2={{clade
label1=Macronaria
1=
label2=Diplodocoidea
2=
}}
}}
}}
Whitlockによる最新の解析ではハプロカントサウルスはディプロドクス上科の基盤的メンバーであり、上記のクラドグラムの3つ目の仮説に一致する。
● 参照
「ハプロカントサウルス」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月14日7時(日本時間)現在での最新版を取得
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