ランキング94位
獲得票なし
ランキング74位
獲得票なし
ケティオサウリスクス(Cetiosauriscus、"ケティオサウルスに似たもの"意味)は竜脚類恐竜の属である。おそらくディプロドクスに近縁なディプロドクス科の恐竜で、ジュラ紀中期カロビアン(1億6200万年前)に現在のイングランドに生息していた。四足歩行の草食恐竜であった。
● 発見と種
ケティオサウリスクスは初め、1927年にドイツの古生物学者フリードリヒ・フォン・ヒューネによりCetiosauriscus leedsi種の属名として命名された。1887年、ジョン・ハルクはリーズコレクションの一連の化石標本BMNH R.1984-1988に基づき、オルニトプシス属の種 leedsiiを命名、記載した。ハリー・シーリーの指摘を受けて、1905年にアーサー・スミス・ウッドワードはこの種をケティオサウルス属の種Cetiosaurus leedsi と改名した。さらにウッドワードはリーズコレクションから第2の標本BMNH R.3078を発見している。1929年、フォン・ヒューネにより両標本はCetiosauriscus leedsi とされた。フォン・ヒューネはまた、1929年にスイスで発見された種Cetiosaurus greppiniをCetiosauriscus greppiniへと改名した。
1980年、アラン・ジャック・チャーリッグはBMNH R.3078にはBMNH R.1984-1988と比較できる骨が無く、同じ種とすることは出来ないと結論し、新種Cetiosauriscus stewartiを作った。種小名は化石に発見地である粘土採掘場の所有者、ロンドンブリックカンパニーの社長であったロナルド・スチュアート卿に献名されたものである。チャーリッグはさらにC. leedsiおよびC. greppiniを疑問名(nomen dubium)としている。
1990年、ジョン・スタントン・マッキントッシュは2種のケティオサウルス属の種を各々Cetiosauriscus longus およびCetiosauriscus glymptonensisへと改名した。1993年チャーリッグによりC. leedsiに代えてC. stewartiをタイプ種とする申請を動物命名法国際審議会に対し行った際、C. longus、C. glymptonensisは両種とも疑問名とされた。1995年、既にC. stewarti種のタイプ標本とされていたBMNH R.3078がケティオサウリスクス属のタイプ標本に指定された。
標本BMNH R.3078はケンブリッジシャー州ピーターバラのオックスフォード・クレイ累層で発見された。化石は下半身の一連の椎骨で構成される。この標本の他にC. stewartiものとされる前肢を含む標本がある。体高、体長、体重約と推定されている。
同じ地層から発見されるメガロサウルスやエウストレプトスポンディルスに捕食されていた可能性がある。
● 分類
フォン・ヒューネは初めケティオサウリスクスをケティオサウルス科のカルディオドン亜科(Cardiodontinae)に分類した。1978年、マッキントッシュは尾椎にある二股の血道弓、短い前肢、第一中足骨の下端の平板状の隆起に基づいてディプロドクス科に属していると結論した。ディプロドクス科ではなく同じく二股の血道弓を持つマメンチサウルス科に属しているとする研究者もいる。
● 参考文献
・ Apesteguía, S. (2005). "Evolution of the titanosaur metacarpus". pp. 321–345. In K. Carpenter & V. Tidwell (eds.), Thunder-Lizards: The Sauropodomorph Dinosaurs. Indiana University Press: Bloomington.
・ Charig, A.J. (1980). "A diplodocid sauropod from the Lower Cretaceous of England". pp. 231–244. In L. L. Jacobs (ed.), Aspects of Vertebrate History: Essays in Honor of Edwin Harris Colbert. Museum of Northern Arizona Press: Flagstaff.
・ Charig, A.J. (1993). "Case 2876. Cetiosauriscus von Huene, 1927 (Reptilia, Sauropodomorpha): proposed designation of C. stewarti Charig, 1980 as the type species". Bull. Zool. Nomencl. 50 (4): 282-83.
・ D. Schwarz, O. Wings, and C. A. Meyer. (2007). "Super sizing the giants: first cartilage preservation at a sauropod dinosaur limb joint". Journal of the Geological Society, London 164:61-65.
・ von Huene, F. (1927). "Short review of the present knowledge of the Sauropoda". Memoirs of the Queensland Museum 9(1):121-126.
・ von Huene, F. (1927). "Sichtung der Grundlagen der jetzigen Kenntnis der Sauropoden
「ケティオサウリスクス」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2025年1月17日14時(日本時間)現在での最新版を取得
好き嫌い決勝
好き嫌い準決勝
好き嫌い準々決勝
好き嫌い7位決定戦
好き嫌いTOP10圏内確定戦
恐竜の無作為ピックアップ
Powered by