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アンモサウルス(Ammosaurus "砂のトカゲ"の意味)はジュラ紀前期から中期にかけて、現在の北アメリカに生息した竜脚形類恐竜の属の一つである。体長は4 mで地上最大の動物(en)を含むこのグループの中では比較的小型である。二足歩行も四足歩行も可能で、おそらく雑食性の動物であったようだ。コネチカット州外で発見された化石についても、暫定的に全てアンモサウルスのものとされている。
● 命名
属名は古代ギリシャ語で「砂地」を意味する"ἄμμος"(ammos)と「トカゲ」を意味するσαυροσ(sauros)から派生していて、砂岩から発見された爬虫類であることにちなんでいる。現在有効な唯一の種であるAmmosaurus majorの種小名はmajorはラテン語で「より大きい」という意味で、これは最初アンキサウルスの第二の種Anchisaurus majorと考えられており、Anchisaurus polyzelusより大きいことにより命名されたものである。この種小名は1889年、著名なアメリカの古生物学者であるオスニエル・チャールズ・マーシュにより命名された。1891年、 マーシュはこの種に対して新たな属名アンモサウルスを創設した。1892年、マーシュはアンキサウルスの別の種を命名した。このAnchisaurus solusはAmmosaurus majorの発掘地で見つかった幼体の標本YPM 209に基づいていた。1932年、フリードリヒ・フォン・ヒューネはこの種をAmmosaurus solusに改名し、現在ではAmmosaurus majorのシノニムと考えられている原竜脚類よりは派生的であるが竜脚形類の外群であるとする研究者もいる。
マーシュはAnchisaurus majorとしてAmmosaurus majorを原記載したのち、2年後にはこの種を独自の属へと移した。アンモサウルスは北アメリカのバジョース期の堆積物からも発見されており、ジュラ紀中期まで生き延びた"原竜脚類"の一つである
◎ コネチカット以外で発見されたアンモサウルス
アンモサウルスの化石は北米の他の地域からも発見されているが、おそらくA. majorのものではなく、別の属ものである可能性もあるしかし、実際のところ他では南アフリカでのみで発見されているマッソスポンディルス属のものである可能性が高い。
カナダ東部ノバスコシア州にあるマッコイブルック累層(en)のジュラ紀前期エッタンジュ期(2億年前から1億9700万年前)の地層から原竜脚類の化石が発見されている。この化石からは食生活に関する情報が得られている。腸内の植物を磨り潰すために飲み込まれた石である、胃石が多数腹部から発見されている。また小型のムカシトカゲ類クレヴォサウルス(の頭骨も見つかっている。これらの内容物からこれら原竜脚類は雑食性で主に植物を食べているが、補助的にときどき肉を食べていたことが示唆される。しかし、これらの化石は仮にアンモサウルスのものであるとしても十分に記載、説明がなされていない。後の研究ではこれらは新たな竜脚形類の分類群フェンドゥサウルスと識別されている。
● 註
● 参照
・Fedak, T. J. (2007). Description and evolutionary significance of the sauropodomorph dinosaurs from the early Jurassic (Hettangian) McCoy Brook Formation. Ph.D. dissertation. Halifax, Nova Scotia: Dalhousie University.
・Galton, P.M. (1971). "The prosauropod dinosaur Ammosaurus, the crocodile Postosuchus, and their bearing on the age of the Navajo Sandstone of Northeastern Arizona". Journal of Palaeontology 45: pp. 781–795.
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・Weishampel, D.B. & Young, L.O. (1996). Dinosaurs of the East Coast. Baltimore: Johns Hopkins University Press. 275 pp.
・Weishampel, D.B., Dodson, P., Osmólska, H. (eds.) (2004). The Dinosauria, Second Edition. University of California Press., 861 pp.
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・Yates, A. M. (2004). Anchisaurus polyzelus (Hitchcock): the smallest known sauropod dinosaur and the evolution of gigantism among sauropodomorph dinosaurs. Postilla 230: 1-58.
「アンモサウルス」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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