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アリノケラトプス (Arrhinoceratops ) (アルリノケラトプス)とは、カナダで発掘された中生代後期白亜紀のケラトプス科の恐竜(角竜)である。全長は約6~8メートルで草食。名前の意味は、「鼻角のない顔」。
● 特徴
他の角竜に比べて鼻と顔面部が短い。また、額には長く先の開いた(外側にせり出した)角があるだけでなく、その名にもかかわらず鼻の上にも角があるというトリケラトプスに似た恐竜である。襟飾り(フリル)は幅の広い台形をしている。トリケラトプスの祖先型に近いと見られている。
この名前の由来は、化石を記載したウィリアム・パークスが、この動物の鼻の上にある物は角ではなく元は分離した骨である、と考えたためである。しかし実際にはこのような角は元が分離していた物かを問うことは不可能であるためこの解釈は現在では受け入れられず、アリノケラトプスの鼻角も他の角竜の物と同じような物だと考えられている。
● 発見と種
1925年にウィリアム・パークスによって記載された。 アリノケラトプスは部分的に破損し、わずかに変形した頭骨から知られる。それは下顎骨を欠いている。その化石は1923年にトロント大学による探検で、アルバータ州レッドディア川沿岸のニールズランチサイト Neill's Ranch site から発見された。
パークスは模式種をアリノケラトプス・ブラキオプス Arrhinoceratops brachyops と命名した。属名は古代ギリシャ語で「~のない」 を意味する α~、「鼻」を意味するίς(rhis)、「角」を意味する κέραςk(ceras)、「顔」を意味する ὤψ(ops) の組み合わせで「鼻角のない顔」の意味で、当時鼻角をもっていないと考えられた為、そのように命名された。種小名は古代ギリシャ語で「短い顔」を意味する。βραχύ(brachys)が「短い」という意味である。1976年、 ダグラス・ローソンはその種をトロサウルス属に移した。
ホロタイプの頭骨以外の標本も、アリノケラトプス・ブラキオプスのものとされていたものは僅かに見つかっている。1981年、ヘレン・タイソンはROM 1439を暫定的に本種に分類した。しかし2007年にアンドリュー・ファルケがトロサウルスとして再記載した。
● 記載
この恐竜が頭骨のみで知られるようになって以来、科学者たちは僅かな解剖学的な情報しか与えられていない。復元された頭骨は、2つの楕円形の開口部を有する幅広い正方形のフリルを特徴とする。
既にリチャード・スワン・ルルは1933年に、パークスによる原記載を批判していた。そしてタイソンは、パークスによる多くの間違いを発見した。そのうち最も特筆すべきなのは、鼻角をもたないという理由で与えられた属名である。実際は普通のケラトプス類のように鼻角を有していた。
● 系統発生
以下 サンプソンらによる系統樹 (2010):
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◇ line-height:100%
1={{clade
1=セントロサウルス亜科
2={{clade
1=
2={{clade
1= モジョケラトプス・ペリファニア
2={{clade
1=アグジャケラトプス・マリスカレンシス
2={{clade
1=
2={{clade
1=コアフイラケラトプス・マグナクエルナ
2={{clade
1=
2={{clade
1=アンキケラトプス・オルナトゥス
2={{clade
1=アリノケラトプス・ブラキオプス
2={{clade
1=オホケラトプス・フォウレリ
2=エオトリケラトプス・ゼリンスラリス
3= }} }} }} }} }} }} }} }} }} }} }}
「アリノケラトプス」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年12月11日11時(日本時間)現在での最新版を取得
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