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ハムスターは、キヌゲネズミ科キヌゲネズミ亜科(キヌゲネズミあか、Cricetinae)に属する齧歯類の総称。夜行性で草食寄りの雑食性である。肩まで広がる大きな頬袋を持つのが特徴。明治期の百科事典や博物学教本に腮鼠という漢字表記が見られる。狭義にはもっぱらゴールデンハムスター(別名シリアンハムスター)をさすが、かつてはクロハラハムスターを指す言葉であった。
● 語源
本来、「ハムスター」の指す動物はヨーロッパに分布するクロハラハムスターであり、ラテン語でハムスターを示す「cricetus」も属・種と共にクロハラハムスター(Cricetus cricetus)に使用されている。(なお、ゴールデンハムスターの属名「Mesocricetus」は「中ぐらいのハムスター」の意味)
古高ドイツ語には、hamustraという単語があり(元々1000年頃にコクゾウムシの意味で使われていた古い単語であったが)、1607年にはハムスター(クロハラハムスター)という意味で使われており、ヨーロッパに広く生息していたクロハラハムスターの語源となった。しかし、実験動物用としてドイツにゴールデンハムスターが伝来して増え、ゴールデンハムスターがHamsterの代名詞にとって変わった。
なお、語源である古高ドイツ語のhamustraにはもともと「強欲で大食い」というニュアンスがあり、一説として、その語源は古ロシア語のhoměstrǔあるいは、ペルシア語のhamaēstar(「圧迫者」)に由来していると説明されている。ドイツ語の「買いだめする、溜めこむ」という動詞ハムスターンは、hamsterの貯食の習性から相手を揶揄する言葉として派生した。
● 特徴
◎ 外見
地中生活に適応するため、体はずんぐりとしており、四肢も尻尾も短く進化している。頬袋には伸縮性がありエサを収容しておくためのものである。
ゴールデンハムスターやドワーフハムスターには臭腺がある。エナメル質が作られるときに銅などを取り込むため切歯の色は黄色である。
◎ 習性
野生ではヨーロッパからアジアの乾燥地帯に分布。夜行性で地中に掘ったトンネル内を餌を探すために一晩に10km - 20kmを移動しながら生活している。(あくまでも実験であり、飼育においてアルコールを与えることは適切ではない。)
ハムスターの視力はあまり良くなく、また色盲である。そのため、外界の状況の把握は聴力と嗅覚に頼っている。臭腺の臭いを周りに散布することでなわばりを主張するとされており、特に自身の臭いに非常に敏感である。また、高周波を聴くことができるといわれており、超音波で互いにコミュニケーションしているとも考えられている。
気温が下がった場合は種によって対応が異なり、西ヨーロッパからシベリア・イラクに生息のクロハラハムスターは冬眠はせず、活動が非常に鈍るのみだが、シリアに生息するゴールデンハムスターは冬眠する。
◎ 繁殖
ハムスターが繁殖可能になる年齢は、種類によって異なるが一般的には月齢で1か月から3か月で交配可能となる。メスのハムスターの交配可能な期間はおよそ3年であるが、オスはもっと長いこともある。規則的な発情期を持つ。4月から10月に、2週間から1か月の妊娠期間の後、10匹前後の子を生む。ゴールデンハムスターは齧歯類の中でも特に性周期が安定しており、メスは4日の周期で発情を繰り返す。発情したメスは、背中側のお尻周辺を触ったり、されると、尾を上げ交尾姿勢を取る。
また、種の違うもの(ゴールデンハムスター×ジャンガリアンハムスター、ジャンガリアンハムスター×キャンベルハムスターなど)の交雑は、基本的に不可能であり、妊娠したとしても母体・子供に危険が及ぶ確率が高いが、ジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスターを交雑させたものは一般のペットショップにも出回っていることがある。
● 分類
分類はMusser & Carleton (2005) に従う。
・キヌゲネズミ亜科
・エーフェルスマンキヌゲネズミ属
・アルタイキヌゲネズミ
・エーフェルスマンキヌゲネズミ
・カンスーキヌゲネズミ属
・カンスーキヌゲネズミ
・バラブキヌゲネズミ属
・タカネキヌゲネズミ
・バラブキヌゲネズミ - モンゴルキヌゲネズミ(チャイニーズハムスター)を含む。
● 飼育
ハムスターの中でもよく知られているのが、ゴールデンハムスター(シリアンハムスター)である。ペットとして飼われているゴールデンハムスターは1930年にシリアで捕獲された1匹の雌とその12匹の仔の子孫がイギリスで繁殖され、世界中に広まったものである。その後、野生種は発見されていないため、現存するゴールデンハムスターは皆彼らの子孫である。1931年にロンドン動物園でハムスターが展示・一般販売され、それ以後ハムスターがペットとして飼われるようになった。また、「ハムスターといえばヒマワリの種」というイメージが定着しているが、ヒマワリの種は主食ではない。
ピーナッツやヒマワリの種子は脂肪分が多いため、肥満を誘発しないよう、おやつとして少量に制限することが推奨されている。動物性たんぱく質を含むおやつとして、ゆで卵の黄身、白身、低塩チーズ、ヨーグルト、ペット用の煮干し、ミールワームをごく少量与えると良いが、専用ペレットを与えていれば必須ではないとされている。
卵については、生卵の白身だけ与えるとビオチン欠乏症を発症するが、白身を加熱して黄身と一緒に与えれば同症にならないとされる。
2017年には、餌にトウモロコシの比率が高まるとナイアシンが不足し、攻撃性が高まって共食いなどを行うようになるという研究結果が、ストラスブルグ大学の学者らによって明らかになっている。
その他ハムスターに与えてはいけないものとして、人間用に加工された食品(総菜やお菓子等)やジュース、バラ科植物(リンゴ、サクランボ、モモ、アンズなど)の種子、生の豆類(とくにインゲン豆)、アク抜きしてないホウレンソウなどの野菜、柑橘類、ニンニク、アーモンド、ドングリ、ナス、ごぼう、カビが生えたもの、腐敗したもの、塩分や油分が多いもの、などが挙げられる。レタスや白菜、モヤシなどの水分が多い野菜は与えすぎないよう注意が必要である。冷凍や加熱をしたものは、必ず常温にしてから与える必要がある。
与えて良いか分からない食べ物は自己判断で与えず、獣医師に相談したり、専門家監修の飼育本などで安全性を調べてから与えることが好ましい。当然、ハムスター自身には食べ物が安全かどうか判断する能力はないので、「ハムスターが好んで食べてるから大丈夫」などと勝手に判断してしまうのは大きな間違いである。
○ 飲水に関する配慮
基本的には、ハムスター用の給水ボトルに水道水を入れて与える。水は毎日取り替える必要がある。カルキ臭が気になる場合には沸かした水を冷まして与えることもできる。ハムスター(特にドワーフハムスターなど)には水を口にしない個体が見られることがある。ペレットを主食として飼育する場合には飲水が不可欠である。水分不足になると食事量が減ったり尿路結石などの原因となる。
◎ 飼育される種類
◇ゴールデンハムスター
:ペットのハムスターとしては大型で知能が高く、人になれやすい。多少のことでは噛むことはない。ただし人間を敵であると認識すると積極的に攻撃してくるほど気が強いところがある。ゴールデン、パールホワイト、ダルメシアン、ロングコートなどの品種がある。特にアプリコット色の個体はキンクマハムスターと呼ばれることもある。
◇ロボロフスキーハムスター
:体長は約7cm~10cmでペットとして最小のハムスター。臆病でなつきにくく、もっぱら鑑賞用として飼われているハムスター。興味のあるものは噛んで確かめにくる習性がある。
◇ジャンガリアンハムスター
:ドワーフハムスターとしては温厚で慣れやすい。丸っこい体型で野生種は背中の濃い筋が特徴だが、品種改良によってパールホワイトやブルーサファイヤ、プディングなど様々な品種が存在する。
◇キャンベルハムスター
:生物学的にはジャンガリアンハムスターと同じと言われているが、ロシアの研究で遺伝子に差が発見され、習性も異なるため、区別されている。野生種同士の外見は殆ど同じで区別は難しい。性格は臆病で警戒心が強く、比較的噛み付いてくる傾向がある。観賞用に向いているが、忍耐強く接すれば手乗りにもなる。体毛は背と腹の色が分かれているタイプと全身一色のタイプがあり、品種は野生種の他、アルビノやチョコレート、ブルーなど数多い。全身黒いものは「ブラックキャンベル」と呼ばれている。ペットショップで「ブラックジャンガリアン」として売られているものは、ブラックキャンベルとジャンガリアンのハイブリッド個体か、またはブラックキャンベルであるが、ハイブリッドかどうかの判別が難しいため、血統のはっきりした個体を飼うことが重要である。なお、ジャンガリアンハムスターの毛色にブラックは存在しない。
● ハムスターが原因となる人間の病気
ハムスターに噛まれるなどの要因で、人間がアナフィラキシーショック(急性アレルギー反応)を引きおこすことが知られている。
2004年9月に日本人の男性がハムスターに噛まれたことによりアナフィラキシーが発生、さらに持病であった気管支喘息を誘発し死亡した例がある。
そのため、気管支喘息や皮膚炎などアレルギー性疾患を起こしたことがある人は、そのことに留意し、病院でハムスターアレルギーであるかを検査してもらうなどの対策が必要とされる。
その他、サルモネラ菌などの細菌や真菌(カビ)、ウイルス等がハムスターを媒介して人間に感染する可能性もあるため、飼育環境やケージ内は定期的に掃除し、清潔にしておく必要がある。
「ハムスター」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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