ランキング8位
49票獲得
ランキング74位
獲得票なし
胴体が大きい
マイプ(学名:Maip)は、アルゼンチンのサンタクルス州から化石が産出した、後期白亜紀のメガラプトル類に属する獣脚類の恐竜の属。全長約9メートル、胴体幅約1.2メートル、体重約5トンと推定されており、頑強な体格をしていたことが示唆される。当時の南アメリカにおける最大級の獣脚類恐竜であり、頂点捕食者であった可能性がある。 2020年3月から研究チームによる調査が開始。椎骨や肋骨が確認されているが、頭蓋骨は発見されていない。2022年4月に原記載論文が発表された。属名の"Maip"はパタゴニア地方の悪霊にちなみ、種小名の"macrothorax"は「大きな胴体」を意味する。 マイプは2021年にResearch Squareの査読前論文で言及されたが、当該論文が国際動物命名規約に定められた基準を満たさなかったため、有効な学名ではないものとして扱われていた。2022年、ローランドらにより当該化石はメガラプトル類の新属新種として扱われ、また有効名の学名が命名された。属名の"Maip"は冷風で殺す死の影としてテウェルチェ族の神話に登場する悪霊にちなみ、種小名"macrothorax"は大型の胸腔を反映してギリシャ語で「長い」を意味する"makrós"とラテン語で「胴」を意味する"thorax"に由来する、頂点捕食者の不在により他の獣脚類が多様化して空白の生態的地位を埋められるようになったという仮説が提唱されている。アベリサウルス科とウネンラギア亜科に加え、メガラプトル類は彼らの生態系における主要な捕食者となった。既知のメガラプトル類の解析によると、当該系統群のメンバーはバレミアン期からアプチアン期にかけてアジア・南アメリカ・オーストラリアに分布するもので全長4 - 4.5メートル、アプチアン期から前期チューロニアン期にかけてオーストラリア・南アメリカに分布したもので全長4.5 - 6メートルである。チューロニアン期からコニアシアン期のメガラプトル類は南アメリカのみから化石が産出しており、より大型で全長6 - 7メートルである。最後に、サントニアン期からマーストリヒチアン期のものはさらに大型であり、全長7 - 10メートルに達する。未同定の化石としては曲竜類、イグアノドン科、ハドロサウルス科、ウネンラギア亜科のものが同層から産出している。また無尾目の両生類、魚類、哺乳類、モササウルス科、ヘビ、カメ、腹足綱も知られている。 歯と胴椎を含む非常に断片的な化石も発見されており、メガラプトル類のものとして分類されている。しかし、あまりに断片的であるため、マイプあるいは他の分類群へ割り当てることは不可能である。
「マイプ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月11日16時(日本時間)現在での最新版を取得
好き嫌い決勝
好き嫌い準決勝
好き嫌い準々決勝
好き嫌い7位決定戦
好き嫌いTOP10圏内確定戦
恐竜の無作為ピックアップ
Powered by