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京言葉


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京言葉(きょうことば、京ことばとも表記)とは、京都で用いられる日本語の方言である。京都語(きょうとご)、京都弁(きょうとべん)、古くは京談(きょうだん)とも言う。近畿方言の一種であり、大阪弁とともにその中核をなす。ここでは京都市を中心に、旧山城国の方言を取り上げる。山城以外の京都府内の方言については丹波方言・舞鶴弁・丹後弁を参照。

● 歴史
京都は平安京が建設された平安時代から1000年以上にわたって日本の都があった地域であり、江戸時代まで京言葉は高い威信を持ち、現代共通語の母体である東京方言を含め、日本各地の方言に影響を与えた。現在も京都では自分達の言葉に強い自負心があり、京言葉は「なまり」ではなく、共通語とは「単に異なっているというだけ」と認識されている。京都出身の日本語学者楳垣実も、京言葉を研究するにあたって「我々の気持から云えば、京言葉を方言といってしまっては何となく物足らぬので、国語の伝統保存といった誇らかな気持から大いに努力したいと思う」と述べている。 京都は伝統を重んじる保守的な街とされるが、古くからの大都市で京言葉は変化し続けており、平安時代以来の古語はあまり残っていない。明治維新前後にも大きな変化があったとされ、代表的な京言葉「どす」「やす」「はる」も幕末から明治初期に生まれた言葉と考えられ、楳垣は「京言葉の優雅性は一段とこの期に高められたものらしい」と述べている。 現在、共通語化や関西共通語化(大阪弁化)が進み、京言葉らしい京言葉を用いるのは昭和中期以前に生まれた世代や花街の芸妓社会などに限られている。1993年(平成5年)から1994年(平成6年)にかけての方言調査では、「どす」に関して80歳代では「使用する」と回答した割合が49.2%なのに対し、10代では「聞いたこともない」が54.0%であった。楳垣は1950年(昭和25年)の時点で以下のように書き残している。

● イメージ
京言葉には「優雅」「女性的」といったイメージがあり、2019年(令和元年)に「方言がかわいい『都道府県』ランキング」で京都府が2位になるなど、21世紀になってもそのイメージは依然根強い。一方で、楳垣は「我々京都人から見れば、正直に云って、京都は一般に少し理想化されて考えられているような気もする。」「京都といえば一木一草までみやびやかであると考える人も多い。京言葉の魅力も或はそんな所から生れて来るのかも知れない。」と述べている。ゆったりした優しい雰囲気の言葉というイメージについて、「芸舞妓さんの話すことばからの連想によってできたイメージであろう」「一般市民の日常会話における話しことばは、かなりテンポの速い、また決して柔らかいとは言えないどちらかといえば語調のきついものである」と指摘する研究者もいる。
・ 京都市内(戦後に編入された旧郡部を除く) - 進行「-てる」。終助詞「ぜ」「で」の使用少ない。いわゆる京言葉(「どす」「おす」「やす」など)を使用。
・ その他 - 進行「-たる」あり。終助詞「ぜ」「で」あり。京都市内と比べて荒い。
 ・ 旧愛宕郡(現在の左京区岩倉・八瀬以北と北区雲ケ畑)・乙訓郡・宇治市・久世郡の各大部分 - 京言葉を多用。
 ・ 綴喜郡と久世郡の各西部(現在の八幡市や伏見区淀の一部など) - 京言葉を多用。女性語の終助詞「し」や順接助詞「よってに」など、大阪弁の影響あり。
  ・ 乙訓よりも八幡の方が大阪的である点について奥村は、鉄道開通以前、京都・大坂間の往来に淀川(宇治川)や京街道がもっぱら利用されていた時代の影響であろうと推測している。また山本俊治によれば、大阪府内でも、三島地区・北河内の淀川沿いや能勢町旧歌垣村の方言には京都の影響が見られるという。 京都市中心部の京言葉は位相の面で、京都御所で話された公家言葉(御所言葉)と市中で話される町ことば(町方ことば)に大きく分けられる。前者は室町時代初期の女官の話し言葉が起源で、宮中・宮家・公家で使われ、明治以降も一部の尼門跡で継承されている。後者は話者の職業や地域によってさらに細かく分類することができ、その例として井之口有一と堀井令以知は以下の4つを挙げている。
・ 中京ことば - 中京区を中心として、室町の問屋街などで話されることば。
・ 西陣の職人ことば - 西陣の機屋(西陣織)の人々のことば。
・ 祇園の花街ことば - 祇園を中心とする花街の舞妓や芸妓によって話されることば。客の前など口頭では都合の悪いやりとりをする際には、簡易的な手話のような「身振り語」も用いられる。
・ 伝統産業語 - 京焼・京友禅・京扇子といった伝統工芸の現場で話される職業語(業界用語)。 このほか、八瀬・大原(大原女も参照)・北白川・高雄・桂・大枝など、郊外の農村に特有の方言もある。

● 発音
音韻体系は共通語とほとんど変わりないが、子音を弱く、母音を長く丁寧に発音する傾向があり、京都人が朗読すると同じ音節数でも東京人のほとんど2倍の時間を費やすという。

◎ 母音
連母音アイ・オイ・ウイの変化は、「わたい→わて(女性の一人称)」や「さかい→さけ(接続助詞)」など若干の語でアイ→エが見られるのみで、「黒い→くれー」「悪い→わりー」などが起こる関東や丹後とは対照的である。なお「消える→けーる」「見える→めーる」などイエ→エーの変化もあるが、逆行同化によるものである。 母音の長短意識が多少曖昧という特徴がある。「学校→がっこ」「山椒→さんしょ」「先生→せんせ」のように長母音を短く発音する傾向があり、特にオ段音で多い。 その他の子音変化の例は以下のとおり。

● アクセント
京言葉のアクセントは典型的な京阪式アクセントであり、京阪神でほぼ共通するが一部の表現で異なる(以下はその例)。京都のなかでも地域差や世代差があり、例えば「粘土」「金曜日」を京都旧市内では「ねど」「きんび」と発音し、伏見区や南山城地方では「んど」「び」と発音する。基本となる活用形は以下のとおり。
未然 連用 終止 連体 仮定 命令
  五段(行く)    いか-
いこ-    いき-    いく    いく    (いきゃ)
(いったら)    いけ
  下一段(出る)    で-    で-    でる    でる    (でりゃ)
(でたら)    でー
  上一段(着る)    き-    き-    きる    きる    (きりゃ)
(きたら)    きー
  カ変(来る)    き-
こ-    き-    くる    くる    (くりゃ)
(きたら)    きー
こい
  サ変(する)    し-
せ-    し-    する    する    (すりゃ)
(したら)    しー
せー

・ ハ行(現代仮名遣いではア行・ワ行)五段動詞に「-た」「-て」が後続する際にウ音便が起こるが、2音節語以外は短音化することが多い。またサ行五段動詞のイ音便が「差す」に限って起こる。また女性層では、共通語の「-てごらん」に相当する「-とおみ」という命令表現もある。
 ・ 例:走り(走りなさい)
 ・ 例:はよ行きよし(早く行きなさい)。南山城地方では「降ったる」のように「-たる」を継続に使うところが多いほか、宇治田原町や笠置町などでは「降りよる」のように「-よる」を使う)、「-よる」は動作主への軽い卑蔑を表す(男性語的)。
 ・ 例:あいついつでも悪いことしよる。上一段・カ変・サ変動詞で現れる「-ひん」は比較的新しい形で、楳垣は1949年に「近来学童の間からミーヒン・キーヒン・シーヒンという形が現れ、追々と勢力を得つゝある」と記録している。
 ・ 下一段(出ない):でやへん、でーへん
 ・ 上一段(見ない):みやへん、みーへん(稀)、みーひん
 ・ カ変(来ない):きやへん、きーへん(稀)、きーひん
 ・ サ変(しない):しやへん、せーへん、しーひん
・ 意志・勧誘には、五段動詞では未然形(オ段)を伸ばし、一段動詞では未然形に「-よー」を付けるが、短く言うことが多い。サ変動詞は「しょ(ー)」、カ変動詞は「こ(ー)」になる点が共通語とは異なる。親しみを含んだ命令を表すことがある。五段動詞において、大阪では「行ける」「行かれへん」のように肯定形のみ可能動詞に移行しているが、京都では「行ける」「行けへん」のように肯定形・否定形ともに可能動詞に移行している。不可能を表す場合、「よー -ん」という言い方もある。
 ・ 例:よー走らん

◎ 敬語
長らく御所が存在し宮中の御所言葉が庶民の言葉にも影響を与えたこと、古くからの都市社会で封建的な社会階層化が進んだことなどから、敬語が非常に発達している。特に女性層で顕著であり、女性層では敬語に限らず常に丁寧な言葉遣いが好まれ、「食う」よりも「食べる」、「うまい」よりも「おいしい」を用いようと努めたり、日常生活の名詞にも「お豆さん」のように盛んに敬称をつけたりする。
・ -はる:京都とその周辺の最も代表的な敬語で、「なさる」が「なはる」を経て変化したものとされる。五段動詞では「書かはる」のようにア段に後続し、その他では「でやはる(出る)」「きやはる(来る)」「しやはる(する)」のように連用形に「や」を介して後続する。「はる」は五段活用であるが、命令形はない。例えば1990年代の調査で、「父親」「赤ん坊」を話題にする際に「-はる」を使う割合は、大阪では男女とも2割程度だったのに対し、京都では父親に「-はる」を使う者は女性9割、男性6割、赤ん坊に「-はる」を使う者は女性8割、男性でも4割にのぼった。「お+連用形」の後ろに助詞「な(いな)」を付けて禁止を表したり、否定助動詞「-ん」+助詞「か」「かい」「かいな」などを付けて勧誘や命令を表したり、否定助動詞「-ん」+助詞「と」を付けて条件を表したりもする。「で+おす」が変化したものとされる。「どす」の活用は共通語の「です」に似るが、「でしょー」に当たる言い方は「どしょー」ではなく「どっしゃろ(どすやろ)」。否定形は「やおへん」と言う。「ない」が続く時は、シク活用以外でも連用形が終止形と同じ形になることがあり、楳垣は1949年時点で「学童用語に近来目立って来た」と指摘している)。
 ・ 例:あほらし(ー)て物が言えん(馬鹿らしくて物が言えない)。

◎ 形容動詞・断定辞

・ 形容動詞語尾および断定の助動詞には「や」を使う。

◎ 助詞

・ 格助詞「を」「が」と係助詞「は」がよく省略される。「が」の省略は「を」ほど多くなく(特に主語が無生物の場合)、「が」の省略が起こる際には、主語の長音化や別の助詞「のん」が伴うことが多い。
 ・ 例:本読んだり字ー書いたり。辞退する時も、「おおきに」「考えときまっさ」などと曖昧な表現をすることによって、勧めてきた相手を敬った表現をする。また、「主人に訊かなければ分からない」などと他人を主体化させ、丁重に断る方法も良く用いられる。褒め言葉を使ってイケズ(意地悪)をすることもあり、例えば「おうちえー着物きたはりますな、きれーどすな」(お宅いい着物を着ておられますね、綺麗ですね)と言われても、綺麗と褒めているのは着物のことであり、その人について言っているとは限らないので安易に喜んではいけないという。 京都の婉曲表現を語る上でよく挙げられるのが「京都で他人の家を訪問した際、その家の人にぶぶ漬け(茶漬けのこと)を勧められたら、それは暗に帰宅を促している」という風習であり、上方落語の演目「京の茶漬け」や北森鴻の小説『ぶぶ漬け伝説の謎』など、これを主題にした作品まで作られるほどである。詳しくは茶漬け茶漬けにまつわる儀礼を参照。こうした直接的表現を嫌う風土による表現は、京言葉を解さない人からはコミュニケーションを取りにくいと思われている。

● 語彙
京言葉独特の表現・語彙に以下のようなものがある(近畿で共通するものも含む)。「駄々をこねる子」を「ダダコ」と表現するなど、別の品詞から名詞を作り出すパターンが多い。また、女房言葉に由来する、名詞(主に生活に関するもの)に敬称「お」や「さん」をつける表現がある。またオノマトペを多用し、リズム感を構成する一因となっている。

◎ 名詞

・ - 飴。女性語。「お」は付けない。
・ おねもじ - ネギ
・ おばんざ - 普段のおかず。
・ およな - 夜食。
・ およね - 米
・ - 赤子の初便または臨終の人の便。ぎりぎり、やっとこさという意味の副詞でもある。平成元年度の時点で、60代の京都市民でも分からないと答える人が多くなっていた。
・ 東上 - 東京へ行くこと。東京行幸以前は、東京へ行くことを「東下」、東京を含む京都以外の地方へ行くことを「下向」と言った。京都に来ることは「上京」。

◎ 形容詞・形容動詞

・ ーとな - 地味で上品。質素。「はんなり」と対照的な言葉。
・ ない - だらしない。くだらない。物を贈る際に「えらいざんないもんどすけど、お使いやしとくれやす」のように謙遜して言う。

◎ 副詞

・ えばんと - あいにく。折あしく。宇治・城陽・南山城では「えんばと」「えんがと」とも言う。京北では「ちょうど」という意味で使う。
・ んなり、はんり - 陽気で上品な明るさ。明るくて物柔らか。「花」に状態を表す接尾語「り」を付け、撥音化したもの。「はんなりした」という形でよく使う。
・ まっり - とろんとした口当たり。重厚な感じの人を形容する際にも使う。

◎ 慣用表現

・ ずき - 池の端の芋茎。「いけず」のシャレ言葉。女の子が遊びで意地悪された時に「いーけのはーたのずいき」と茶化して言い返す。
・ いよっ、まっ、おわい - まぁお入り。西陣において、信用している仲買いに対して問屋が掛ける言葉。
・ - 入り用ではありませんか。白川女が花を売り歩く際に「花、いりまへんかー」と言っていたほか、一般の商家でも使用。
・ おいです、おこしす - いらっしゃい。「ーおこ」とも言う。「おこしやす」の方が丁寧で、最上級の丁寧語では「おこしやしとくれやす」。
・ おーに - ありがとう。尼門跡では「おーきに」を使わず、「とー」を食事の前後や挨拶への返事などに使う。
・ おきばりす - 頑張ってください。祇園花街では女将が「そろそろ旦那をお取りなさい」と芸子に言う際に「ろそろ おきばりす」と言う。
・ おくたぶれさんした - 仕事を終えて帰る際の祇園花街の挨拶。現在は「おつかれさんどした」と言う。
・ おく - 表面的には優雅だが、裏の意味があるという京言葉の特性を言い表した言葉。
・ おこーさんどす - 年末、正月準備が忙しくなる時の挨拶。大晦日には「ご繁昌で何より」という意味で使う。現在は祇園花街で12月13日の事始めの日(12月13日)に芸妓が言うが、以前は室町の商家でも使った。
・ おずかに - 食事を人に進める際に「ごゆっくり」という意味を込めて使う。また、人を送り出す際に「何事もないように」という意味を込めて使う。
・ おせんすにな - 縁談がほぼまとまること。結納前に扇子の交換をするしきたりがある。
・ おやかっさん(どした) - お邪魔しました。辞去の挨拶。
・ おやすみす - おやすみなさい。
・ かんにん - ごめんね。女性語。「かんにして」「かにんして」「かにしてや」「かんにしとくりゃっしゃ」とも言う。祇園では「かんにんどっせ」を多用。
・ ごめんす - ごめんなさい。ごめんください。ちょっとすみません。特に丁寧に言うと「ごめんやしておくれやす」。
・ - どこかへ出かける近所の人に対して掛ける挨拶。「どこいきや」とも言う。掛けられた方は「ちょっとそこまで」や「ちょっと」などと返す。
・ どなたも おさどす - お先に失礼いたします。医院の待合室などで、自分の番が済んで帰る際、待っている人に掛ける挨拶。
・ - いえいえ。軽くいなす時の言葉。
・ はしじかけど - 奥へ招くほどではない客を応対する際、玄関のかまちや縁先で「端近なところですが」と言って座布団を進める。
・ - ご苦労さん。少し世話になった時に言う。

「京言葉」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
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