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奄美語(あまみご)または奄美方言(あまみほうげん)は、鹿児島県の奄美群島で話される言語(方言)である。琉球諸語(琉球語、琉球方言)の一つ。 2009年2月にユネスコにより消滅危機言語の「危険」 (definitely endangered) と分類された。1970年代以降は奄美語と日本語が融合したトンフツゴ(唐芋普通語)が広がり、現代では奄美語は衰退が進んでいる。

● 下位区分

・奄美大島方言
 ・奄美大島北部方言--奄美市・龍郷町・大和村・宇検村
  ・佐仁方言--奄美市笠利町佐仁地区。周辺部と際立って異なった音韻体系を持つ言語島である。
 ・奄美大島南部方言--瀬戸内町(加計呂麻島・請島・与路島を含む)
・喜界島方言
 ・喜界島北部方言--小野津・志戸桶・塩道
 ・喜界島南部方言
  ・表方言--湾・中里など
  ・裏方言--花良治・阿伝など
・徳之島方言
 ・徳之島北部方言--徳之島町山など
 ・徳之島南部方言--伊仙町など
・沖永良部島方言
 ・沖永良部島北部方言--和泊町
 ・沖永良部島南部方言--知名町
・与論島方言 母音の特徴から、北奄美(奄美大島、徳之島、喜界島北部)と、南奄美(喜界島南部、沖永良部島、与論島)に分ける研究もある。などは、南奄美と沖縄北部の類似性に着目して沖永良部与論沖縄北部諸方言を一つの区画と見るが、Pellard(2015)はこの類似は歴史的な系統関係の反映ではないとする。 各島間の方言差が大きいため、奄美語の標準語的な地位にある奄美大島北部の名瀬方言でも、沖永良部島や与論島ではほとんど通じない。名瀬出身の田畑千秋が1970年代に調査した際には、自身の名瀬方言が喜界島では通じるが与論島では通じないことがあったという。

● 音韻
奄美大島・徳之島では、(または) の7母音体系、またはこのうち を欠いた6母音体系を持つ。日本語本土方言の が になって元々の と統合している。また日本語の は中舌母音 になって、 との区別を保っている。 は連母音の融合により成立した音だが、個人により、地域により に変化しており、特に喜界島北部でこの傾向が進んで6母音となっている(以下、 と区別するために中舌母音 はで示す。)。沖永良部島北端の国頭地区方言も、日本語の に対応する を持つ。 喜界島南部や沖永良部島大部分、与論島では、沖縄語と同じく日本語のeはiに合流しており、 の5母音体系となっている。 奄美語では母音・半母音の前で声門破裂音 の有無が弁別される。また、奄美大島を中心に、無声の破裂音と破擦音に、有気音と無気喉頭化音との区別がある。多くの場合、日本語のイ段・ウ段の子音が変化して喉頭化し、ア段・エ段・オ段の子音との区別が保たれている。ただし与論島では有気音と無気喉頭化音の対立は認められない。 奄美大島・徳之島では日本語のカ・ケ・コに対応する拍が有気音の 、キ・クに対応する拍が無気喉頭化音の となっている。一方、奄美大島北端の佐仁および喜界島、沖永良部島、与論島では、語頭のカ・ケ・コに対応する拍の子音は に変化している。一方語中では、カ・ケ・コの子音は、奄美語全体で または (無声軟口蓋摩擦音)に変化するか脱落する傾向にある。例えば大和村思勝で (高い)、(竹)、与路島で (高い)、(竹)など。

● 文法


◎ 動詞

 否定形志向形終止形1終止形2連体形命令形禁止形
奄美大島北部
奄美市名瀬   nakaN    nakoo    nakjuri    nakjuN    nakjuN    nak    nakuna
奄美大島南部
瀬戸内町古仁屋   nakam    nakoo    nakjur    nakjum    nakjuN    nak    nakuna
徳之島
伊仙   nakaN    nakaa    nakjuri    nakjuN    nakjuN    nak    nakuna
喜界島
志戸桶   nakaN    nakoo    nakjui    nakjuN    nakjuN    nak    nakuna
沖永良部島
知名町上城   nakam    naka    -    nakjum    nakjunu   naki  nakuna
与論   nakazi
nakanu  nakaN    nakjui    nakjuN    nakjuru    naki
nakijoo    nakuna
nakuruna
奄美語での動詞の終止形には、-ri系と-mu系の2つの形が併用されており、両者には微妙な意味の違いがある。「書く」を例にとると、-ri系はkakjuri、kakjui、kakjurなど、「書きをり」に由来する形をとる。一方の-mu系はkakjum、kakjunなど、「書きをりむ」(または「書きをむ」、「書きをるもの」か)に由来する形をとる。ただし沖永良部島方言では-mu系しかない。 「~しよう」という意味を表す志向形は、「泣く」を例にとると、与論島ではnakaNのような形を用い、他の方言ではnako(o)やnaka(a)のような形を用いる。-oの由来は未然形に助動詞「む」の付いた形とみられるが、-aも同様に「む」に由来するという説と、未然形単独形に由来するという説がある。 次に奄美大島の瀬戸内町古仁屋と徳之島の井之川、沖永良部島の知名町田皆方言の「書く」の全活用形を示す。
 志向形未然形条件形命令形禁止形連用形連体形1終止形1終止形2連体形2du係結形準体形接続形
書く  kakoː  kaka  kak  kak  kak  kaki  kak  kakjur  kakjum  kakjun  kakjur  kakju  katʃi
主な接辞    m(否定)
z(否定)
sjum(せる)
rm(れる)
ba(条件)  ba    na  busja(たい)
du(ぞ)
ga(に)
m(も)  gadii(まで)
had(はず)           m(か。疑問)  

 志向形未然形命令形1命令形2禁止形連用形終止形1終止形2終止形3連体形du係結形準体形接続形条件形
書く  kaka  kaka  kak  kakɘ  kaki  kaki  kaki  kakjuri  kakjun  kakjun  kakjuru  kakju  kats  katska
主な接辞    n(否定)
da(否定)
sun(せる)
run(れる)      na  tʃahan(たい)
ba(否定)
gatʃana(ながら)                

 志向形未然形条件形命令形禁止形連用形連体形1終止形連体形2du係結形ga係結形準体形接続形
書く  hakkaː  hakka  hakki  hakki  hakku  hakki  hakku  hakkimu
hakkin  hakkinu
hakkin  hakkiru  hakkira  hakki  hattʃi
主な接辞    mu(否定)
n(否定)
ʃimu(せる)
rimu(れる)
ba(条件)  ja(条件)    na  buʃaʔaːmu
(たい)
  ntane(まで)
kaja(かしら)
ka(か)             


◎ 形容詞
奄美語の形容詞は、奄美大島の佐仁方言を除き、古い語幹に「さあり」の付いた形から派生してできている。奄美語では、動詞と同じように形容詞の終止形にも2種類の形があり、一つは-ri系、もう一つは-mu系である。「高い」を例にとると、-ri系の終止形は、瀬戸内町古仁屋でtahasar、徳之島の井之川でtaːhari、与論島でtakasaiである。-mu系の終止形は、古仁屋でtahasam、井之川でtaːhan、与論島でtakasaNとなっている。 一方、奄美大島北部の佐仁方言の形容詞は、(青い)、(暗い)のように、語幹にカリの付いた形から派生している。 次に、奄美大島の瀬戸内町古仁屋方言と、徳之島の井之川方言、沖永良部島の田皆方言の「高い」と「珍しい」の活用を示す。
 未然形連用形条件形終止形1終止形2連体形du係結形準体形接続形
高い  tahasara  tahak  tahasar  tahasar  tahasam  tahasan  tahasar  tahasa  tahasat
珍しい  mdraʃara  mdraʃak  mdraʃar  mdraʃar  mdraʃam  mdraʃan  mdraʃar  mdraʃa  mdraʃat
主な接辞  ba(条件)  najur(なる)
du(ぞ)  ba(条件)          m(も)
si(で)
tu(と)  

 連用形終止形1終止形2連体形du係結形準体形接続形条件形
高い  taːku  taːhari  taːhan  taːhan  taːharu  taːha  taːhati  taːhatika
珍しい  mdzraʃiku  mdzrahari  mdzrahan  mdzrahan  mdzraharu  mdzraha  mdzrahati  mdzrahatika

 連用形1条件形連用形2終止形連体形du係結形ga係結形準体形接続形
高い  taːku  taːsaʔari-ja  taːsa  taːsaʔan  taːsaʔanu  taːsaʔaːru  taːsaʔaːra  taːsaːʔaː  taːsaʔatti


● 文例
瀬戸内町古仁屋方言の文例。
・ʔura ja katʃi m wan na kaka m(君は書いても私は書かない)
・wa ga kak gadiː ʔarrja koː mta(私が書くまで彼は来なかった)
・tahasan mun na kwëːkirja m(高いものは買えない)

「奄美語」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2025年1月31日2時(日本時間)現在での最新版を取得

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