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広島弁


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広島弁(ひろしまべん)は、広島県で使われている日本語の方言。広島県の方言は、大まかな分類として西部(旧安芸国)の安芸弁(広島弁)と東部(旧備後国)の備後弁(福山弁)に分けられる。ここでは特に注釈がない限り、前者について記述する。後者については備後弁を参照のこと。

● 概要
広島弁は西日本方言のうち中国方言に属する。語彙・語法的に西隣の山口弁(山口県)や北隣の石見弁(島根県)と近く、一般的に西中国方言に位置づけられる。備後弁は岡山弁と同じく東山陽方言に分類される(日本語の方言を参照)。古来より交流が盛んであったことから、瀬戸内海を挟んで向かい合う愛媛県の方言(伊予弁)とは、語のアクセントこそ異なるものの語彙・語法面で共通点がある。 福山弁はアクセントが内輪東京式と広島弁の中輪東京式と異なるほか、「雨ばかり降る」の「〜ばかり」が広島弁の「バッカリ」に対して「バー」となるなど語彙の違いがある。 広島県は全国一移民を輩出した「移民県」として知られ特にハワイは広島県出身者が3割、山口県などを含むと約5割が中国地方出身者となり広島方言が全国共通語と類似性の高い方言であったため、広島弁がハワイ日系社会の共通語の基盤となった。そのため一般的な単語のアクセントは近畿方言と異なり、共通語と共通。ただし、広島弁では一文節内で高く発音される音節が一つだけになる傾向がある(例:ことが)(上線・太字はアクセントの高音部。以下同じ)。平板型の語(音の下がり目のない語)では、一単語のみが発話される時、語末の一音節のみ高くなる(さく。)。また、助詞が付くと高い部分が助詞に移動し「さくら。」、さらに文が続くときには、次に下がり目のある位置の直前まで低いままになる(さくらのがとる)。
◇ 連母音の融合 :「アイ」連母音は「アー」になる(例:赤い→あかー)。これは山口弁と共通する特徴であり、「エァー/ャー」になる備後弁とは異なる。
◇ 助詞の発音 :格助詞の「は」や「を」は、前の母音と融合して発音される(例:ここは→こかあ)。なお、「を」の直前の名詞の母音が「イ」である場合は、「ウ」と発音される(例:薬を→くすりゅう)。 また、引用を示す「と」は省略され、ほとんど用いられない(共通語の「…と思って」は「…、思うて」となる)。例:「あんたぁ、はぁやる金がねぇがどがーするんねぇー、ゆうての」(「あなたね、もうあげるお金はないけれどどうするの」と言ってね=強調部が助詞省略部分)。
◇ その他 :母音の無声化はほとんど起こらない。 :母音「ウ」は、西日本の他地域と同様に唇を左右から寄せ、かなり丸めて発音する。 :特定の語句に限り、サ行音がハ行音に変化している場合がある(例:行きまへん)。「七」「質」は「ひち」、「敷く」は「ひく」と発音される。

● 文法
広島弁の文法は、概ね他の西日本方言と共通している。 断定の助動詞(コピュラ)には「じゃ」を用いるが、島根県に近い北部には「だ」を用いる地域がある。中国地方の山陽側では「じゃ」を用いるが、山陰地方では「だ」を用いる。 断定の助動詞「じゃ」は伝統的な西日本方言であるが、九州や四国の中年層以下は「や」が使用されることが多く、広島弁や岡山弁では現在でも「じゃ」が強固である。

◎ 用言
アワ行五段動詞の連用形は、他の西日本方言と同じく「て」「た」「とる/ちょる」の前でウ音便になる(例:洗う→あろーて、言う→ゆうとる、〜てしまう→〜てしもーた)。また、バ行・マ行五段動詞もを中心にウ音便化する(例:飛ぶ→とーだ、飲む→のーだ)。また、サ行五段動詞は同じ条件でイ音便になる(例:出した→だいた・だあた)。 「〜しよう」という意思・勧誘形は、下一段動詞では「あぎょー」(上げよう)、「でょー」(出よう)のような「〜ょー」の形を取る。上一段動詞では「みゅー」(見よう)、「おきゅー」(起きよう)のような「〜ゅー」形となるが、瀬戸内海の島嶼部では「みょー」「おきょー」のように「〜ょー」形を取る。カ変は「こー」(来よう)、サ変は「しょー」(しよう)を用いる。 形容詞の連用形もウ音便を用いる(例:あこーなる/あこなる(赤くなる)、うれしゅうなあ/うれしなあ(嬉しくない)、あつうて/あつて(熱くて))。形容詞の未来表現には、「あかかろー」のように「〜かろー」形を用いる。仮定形は「あかけりゃ」のような「〜けりゃ」の形が一般的だが、では「〜かりゃ」と言う。 形容動詞の終止形は「静かな」のように「〜な」の形になる。過去形(〜だった)は「静かなかった」のような「〜なかった」形、「静かじゃった」のような「〜じゃった」形、「静かにあった」のような「〜にあった」形がある。仮定形にも「静かなら」と「静かなけりゃ」の形があり、推量表現には「静かなろー」「静かなかろー」「静かなじゃろー」のような形がある。

◎ 助動詞

◇ 打ち消し「-ん」 :動詞の否定には「行かん」「落ちん」「食べん」「せん」「来(こ)ん」のような「未然形+ん」を用いる。過去の打ち消しでは「-んかった」や「-なんだ」や「-ざった/だった」などを用いる(行かんかった、行かなんだ、行かざった、行かだった)。
◇ アスペクトの区別「-とる/ちょる」「-よる」 :共通語では進行・完了のいずれの場合も「〜ている」で表現するが、広島弁を始めとする西日本方言・九州方言の多くで、結果継続態と進行態とで区別をする(アスペクトの区別)。結果継続態とは、ある行為や動作の行われた結果がまだそこに残っていることを表す形で、安芸方言では山陽道沿いで「〜とる」、それ以外の地域で「〜ちょる」を用いたが、「ちょる」を用いた地域も「〜とる」になりつつある。進行態とは、行為や動作が行われつつあることを表す形で、広島弁では「〜よる」を用いる。ただし、1998年時点ではこれらの区別のできない人が増加しつつある。岡山弁などと同じく「たびょーる」(←食べよる)や「やりょーる」(←やりよる)のように融合した発音をすることもある。 :(例) めがとる(今も雨が降っていた跡がある)、めがりよる(今、雨が降っている) :(例) ドアが開いとる(ドアが開け放してある)、ドアが開きょーる(ドアが開こうとしている)
◇ 敬語 :広島弁でも様々な敬語が用いられる。尊敬語として「-なさる」に由来する「-んさる」や「連用形+て(+じゃ)」などがある。「て」は体言を修飾するときは「てん」になり、過去形は「てじゃった/ちゃった/ちゃーた」になる。 :(例) 町長さん、きんさったで。(町長さんが来られたよ) :(例) 行ってんとき。(行かれるとき) :(例) 先生がきちゃったよ。(先生が来られたよ)

◎ 助詞

◇ 順接「けえ」「けん」 :理由・原因を表す順接の接続助詞として、「けえ」または「けん」を用いる。由来は古語の「けに(故に)」からとされている。広島では「けえ」と発音されることが多い。 :(例) 今度、こうたげるけえ。(今度、買ってあげるから) :(例) 今から行くけえのう。(今から行くからね) :(例) 怒らんけ、ゆうてみぃ。(怒らないから、話してみなさい) :(例) わしゃ、わるじゃけんなぁ。(私は、ワルだからな)
◇ 準体助詞 :準体助詞には「の」または「ん」を用いる。 :(例) 食べよるん?(食べているの?)、行ってん?(行かれるの?)、寝るんが(寝るのが)
◇ 「のお」 :「ねえ」にあたる助詞には「のお」を用いる。

● 語彙
広島弁で用いられる語彙を五十音順に配列した。

◎ あ行

◇ あおじ【青血】(中国地方全域): 青あざ。青たん。「青血」と表記されることもあるが、まったくの当て字。 : (例)あっこで打って、あおじになったんよ。(あそこでぶつけて青あざができた)(全域) : 通じない地域もあり、その場合「青あざ」を使う。
◇ あがいな/あがーな/あげな/あんとな: あのような。 :(例)いたしいこと言いんさるのぉ。(難しいことをおっしゃいますね)(県北・西部)
◇ いちんち: 一日。「してい(ひてい)」ともいう。なお、広島弁の日にちの数え方は、「いちんち(一日)」、「ににち(二日)」、「さんち/さんにち(三日)」、「よんにち(四日)」、「ごんち(五日)」、「ろくんち(六日)」、「ひちんち(七日)」、「はちんち(八日)」、「くんち(九日)」、「じゅうにち(十日)」となる。
◇ いつぃき/いっつも: いつも。しかし、意味はなきに等しく、喧嘩の時にのみ使用し、相手を威嚇する言葉である。普通人が滅多に聞くことはない。また、日常会話ではまず使われない。怖く汚い広島弁を代表する言葉として知られるが、あまりに品が悪いためかテレビで披露されることもない。なお、実際に使うのは、「おどりゃー」「おどれ」だけである。「すどりゃー」「すどれ」は、実際には使用されない。「おどりゃーすどりゃー」「おどれすどれ」は、おそらく他県から広島に来た人が、広島県人の喧嘩がこう聞こえる、という揶揄的な意味を含んで呼んだ。
◇ おなみ: 雌牛。
◇ おはっつぁん: 仏壇に供えるごはん。
◇ おらぶ(うらぶ)【哭ぶ】: 叫ぶ。
◇ おんなにし: イシダタミ、巻貝の一種。蓋は硬くなく、薄い。

◎ か行

◇ ○○(の)か:○○の所、宮のかで〇〇さんにおうたで(宮の所で〇〇さんに会ったよ)。
◇ ○○(より)か:○○よりは。比較を表す。 : (例)思うとったよりか、こまかった(思っていたよりは小さかった)。
◇ ○○か、○○かくらい:比較を表す言い方で、女子や子供がよく使う。 : (例)見えるか、見えんかぐらい、(見えるか、見えないかぐらい(微妙なところ)) : (例)終わるか、終わらんかぐらい、(終わるか、終わらないかぐらい(微妙なところ))
◇ 貝かき:潮干狩り。
◇ カギジャコ:トビヌメリ。スズキ目・ネズッポ亜目・ネズッポ科に分類される海水魚の一種
◇ かぐ、かぐる:引っ掻く。「かなぐる」ともいう。 : (例)猫にかぐられた(猫に引っかかれた)。(全域)
◇ かける【駆ける】:走る。広島では「はしる」は別の意味にしか使わず、もっぱら「かける」と言う。→「はしる」も参照。
◇ ガゾウ(ガドウ):モクズガニ。
◇ かた/がた【方】:家。 : (例)うちかたきんさい。(私の家に来なさい)
◇ カラコギ:ハオコゼ。カサゴ目ハオコゼ科の海水魚。
◇ かばち:文句。 : (例)あんなぁ、かばちばっかりいうとるげな。(あいつは、もんくばっかり言っているらしい)
◇ かめる:ちょろまかす。暴れ者。暴れん坊。喧嘩。よく喧嘩をする子供。著名な広島弁の一つ。
◇ ギース:キリギリス。鳴き声が「チョンギース」と聞こえることから、その後ろ半分をとったもの。
◇ ギザミ:キュウセン(ベラ科の魚)。オスは青いので「青ギザ」、メスは赤いので「赤ギザ」とも言う。
◇ きちゃった(来ちゃった):来られた、いらっしゃった。広島弁で「〇〇されちゃった」は丁寧語。「仁義なき戦いシリーズ」でも度々使われたが。
◇ こさえる:作る。標準語の「こしらえる」に由来。
◇ こそばいい:くすぐったい。標準語「こらえる(堪える)」+広島弁の否定「ん」+さらに強い否定「ど」が組み合わさった言い方。「こらえない」という言い方は強いニュアンスは含まれないが、「こらえんど」と言われたら恐怖MAXで、何かしら危害が加えられるのを覚悟しなくてはならない。共通語の「提げる」よりも広い意味で使われ、物を下から支え持つ時にも使われる。 : (例)おい、そっちのはしをさげてくれえやぁ。(そちらの側を支え持ってくれ)
◇ ささらもさら/さざらもざら:無茶苦茶(むちゃくちゃ)である。また、『ささら・もさら』のタイトルで、1970年10月 - 11月に日本テレビで広島を舞台にした連続ドラマが放送されている。 : (例)お前ら構わんけぇ そこらの店さざらもざらにしちゃれぇ。(お前たち、構わないから その辺りの店をむちゃくちゃにしてやれ)『仁義なき戦い 完結編』の松方弘樹のセリフ。
◇ さし:定規。物差し。 : (例)さしでしばかれた。(物差しで叩かれた)
◇ さす:させる。やらせる。使役を表す。共通語の「指す」や「刺す」の意味ではない。「す」にアクセント。
◇ さばく・さばける:散らかす。 : (例)母親が掃除したばかりの部屋をすぐに子どもが部屋中におもちゃを散らかした際に 「もう、さっき掃除したのにすぐさばいてからに」(もう、さっき掃除をしたのに、すぐ散らかして)。
◇ じゃっかぁしゃい・じゃっかぁしい:やかましい。うるさい。
◇ じゃっちゃ:「です」、「だよ」の強調。 : (例)ホンマじゃっちゃ!(本当だよ)
◇ しゃび・しゃびる:錆・錆びる。
◇ ○○じゃもん:○○だから。○○だもの。 : (例)分からんのじゃもん。(分からないのだから) : (例)知らんのじゃもん。(知らないのだもの)
◇ ○○じゃわ:○○だわ。○○である。 : (例)またじゃわ。(まただわ)
◇ しょーる/しょーん/しょん/しちょる/しとん:している。たいていは「何しょーるん?(何しょん?)」や「どうしょーるん?」という、どちらかの使い方が多い。「何しょーるん?」という言い方は、「おま何しょーるん?(あなた何をしているのですか?)」というように、今、何をしているのかを聞く場合と久しぶりに会った人に、長く会わない間、どんな生活をしていたかを聞く場合でも使う。さらに、強い調子で「何しょーるん!(「や」、「ね」、「なら」などが語尾に付く)」と言うのは相手の行為を非難したり叱ったりする意味となる。→「○○ょん」も参照。
◇ じゅるい:ぬかるんでいる。 : (例)田がじるいのぉ。(田圃がぬかるんでいますね)(西部)
◇ ショウト:ホオジロ(古い呼び名である「シトド」からの変化)。
◇ しわい/しゅわい:疲れる。しんどい。また、噛んでも噛み切れないような、筋の残る野菜を食べた時などにも使う。 : (例)しわいけぇ、よぉ食べれん。(硬くて食べられないな)
◇ しんきな:辛気な。退屈な。しんどい。片腹痛い。
◇ すいい:酸っぱい。古語の「大儀(たいぎ)」が変化したものと言われる。広島県人が世代を問わず非常に良く使う言葉。「じゃけぇ」と並んで、広島弁の中でも有名な言葉の一つ。呉周辺では、「疲れた」の意味で使われる。 : (例)たいぎいけぇ、行かんかった。(面倒くさいから、行かなかった) : (例)夜勤明けじゃけぇ、たいぎい。(夜勤明けだから、疲れていてだるい) : (例)風邪でたいぎいけぇ、先にいぬるわ。(風邪で体がだるいから、先に帰るよ) : また、「たいぎい」を人に対して使うことによって、「うざったい」という意味を表すこともある。 : (例)A君はたいぎい。(A君はうざったい) : (例)おまえたいぎいんじゃーや(あんただるいね)
◇ たいがい【大概】:共通語の「大概」と意味ではあまり相違なく、方言でないかもしれないがよく使う。しばしば、「いい加減」という意味で使う。 : (例)たいがいにせぇよ。(いいかげんにしなさい)
◇ タイタイ:魚の幼児語。(そこにタイタイがおるよ。)
◇ たう:(高い所などの離れた場所に手や足などが)届く。 : (例)天井に手がたう。(天井に手が届く) : (例)プールに足がたう。(プールに足が届く)
◇ たける【猛る】:大きい声を出す。 : (例)おい、たけって呼んでみい。(おい、大きい声で呼んでみなさい)(西部)
◇ たちまち【忽ち】:取りあえず。共通語の「忽ち」のように「短時間に」という意味ではないのに注意。アクセントは「たちまち」と、「ち」を強く言う。後述の「取りあえず」と逆転している者もいる。 : (例)たちまち、それでええわ(取りあえず、それで良いですよ)
◇ たびにでる【旅に出る】:地元を離れる。
◇ たびのひと【旅の人】:他所から引っ越してきた人。《反対》…地の人
◇ たわん:届かない。肯定は「たう」である。→「たう」も参照。 : (例)梯子がたわん(梯子が届かない)
◇ ○○だん:○○する段階になって。○○する途中で。「○○しな」とほぼ同義だが、タイミングの悪い時に使うことが多い。 : (例)往ぬだんになって来やがった(帰ろうと思った時に来たよ)
◇ ちぃたぁ/ちーたー/ちいと:少し。 : (例)ちぃたぁゆぅことを聞け。(少しは言うことを聞きなさい)(全域)
◇ ちいちゃい/ちっさ:小さい。
◇ ぢのひと【地の人】:その地に住み続けている人。《反対》…旅の人
◇ ちびる:磨り減る。広島出身の木村和司がチーム内で流行させ、横浜F・マリノスに受け継がれているとされる。
◇ ちょっくり:ちょっと : (例)ちょっくり、出てくるわ。(ちょっと、出かけてくるわ。)
◇ ちょっと聞いてみるんですが..:質問の冒頭に言う。他県では言わない。広島の新しい方言とみられる。親しい間柄だけで使う。関西弁での「どないしたん」にあたる。
◇ どっしゃげる:大きいものが他の大きなものにぶつかるの意。「あっこでどっしゃげとらぁ(あそこでぶつかっているよ)」
◇ とどる:液体などに溶けている固体や、なにかしらの成分が瓶など容器の底に沈澱すること。
◇ どぶ:魚の内臓。
◇ どぶ:汚泥のたまった溝。
◇ どべ:びり。なんなん? と、あとの方の「なん」を強く発音する。「なんなんじゃろー?(何なのかなー?)」。
◇ なんじゃかんじゃ:何だかんだ、えぐるように痛む。「はぁ、いんだん?(もう、帰ったの?)」(県北・西部)
◇ ばぁ:〜ばっかりの意。「ばばぁばぁじゃ(婆さんばっかりです)」(東部)
◇ はがええ、はぐいい:はがゆい。
◇ はしる:痛いの意。
◇ ばっち:他所(よそ)、知らない遠方の場所。「某地」からの転。
◇ はね:のけ者。
◇ はぶてる:不機嫌になる。「ばち」「ぶち」も同じ意味。「ぶり」「ばり」「ばち」は同じ意味。気が強く自主性も強い広島の女性気質の例えとして、大宅壮一の著書でも紹介されている。相手を揶揄する時使うが、死語になりつつある。「まねしじゃーや(真似する奴だ)」。
◇ まめ(に):元気(に)。 : (例)あんたぁ、まめにしとったんね。(あなたは、お元気でしたか?)
◇ マメダヌキ:ニホンアナグマ。イタチ科アナグマ属に分類される食肉類。
◇ マルムシ:ダンゴムシ。
◇ まん:運。広島の美容院では、美容師に「〇〇は難しくないですか?」とよく聞かれる。椅子に座ると「お首の位置難しくないですか?」など。
◇ むつこい:味がしつこい。
◇ やおい:やわらかい。
◇ やっちもない:しょうもない(東部)
◇ やねこい:面倒な。「余計」という言葉の変化。「えっと」との違いは微妙だが、数が多い場合に「よおけぇ」を使い、量が多い場合に「えっと」を使う。どちらかしか使わない(知らない)。「えらいよおけぇもっとりんさるのぉ(すごく沢山持ってらっしゃるなぁ)」
◇ よかる:寄りかかるの意。
◇ よごれ:見た目の汚れた人ではなく、生き方のなっていない人の意。「あんたあ、よごれじゃのに、けがれじゃねえ。」(君は、見た目汚いのに、汚いのが嫌いなんじゃねえ。)転じて、自分には甘いのに人には厳しいという指摘に使う。
◇ よす:仲間に入れる。
◇ よせる:仲間に入れる。「わやすんなや(めちゃくちゃ(を)するなや)」。北海道や関西でも使われる(全域)。
◇ わやくそ、わやくちゃ:「わや」よりも更にめちゃくちゃな様子。「部屋がわやくちゃじゃけぇ、はよぉなおしんさい(部屋がぐちゃぐちゃだから、早く片付けなさい)」
◇ わら〜、わりゃ〜:お前は、の意味『アキバ冥途戦争』など、多くの映画・漫画・テレビドラマの作品にみることができる。『仁義なき戦い』等の任侠映画の影響で「怖い」イメージが定着しているが、作品中に広島弁を話すキャラクターが登場するケースも増えており、全国の中でも「かっこいい方言」と見られている。
・ 音楽では、吉田拓郎の「唇をかみしめて」(刑事物語の主題歌。奥田民生がカバーしている)、小林克也&ザ・ナンバーワン・バンドの「うわさのカム・トゥ・ハワイ」などがあり、ポルノグラフィティのデビュー曲でもある「アポロ」にも吉田の手による広島弁バージョンが存在する。また、石井杏奈の「がんばるけん」等も挙げられる。
・ 女性誌『CanCam』2014年1月号で「“方言女子”が最強じゃけえ!」と広島弁を使ったタイトルが付いた特集が組まれた。
・ 47都道府犬 - 『声優バラエティー SAYYOUSAYME』内で放映された短編アニメ。郷土の名産をモチーフにした犬たちが登場し、広島県ではもみじ饅頭がモチーフの広島犬として登場する。声優は、広島県出身の細谷佳正が担当している。

◎ 広島弁を話す著名人
カッコ内は出身地。広島市の場合は行政区のみ記す。
・ Mebius(バンド)(安芸郡熊野町)
・ Metis(シンガーソングライター)(中区)
・ Perfume(アイドル歌手)(安佐北区、東区、福山市) - メンバーのうち大本彩乃は広島市とは方言が異なる福山市(備後弁の一種である福山弁が使われている)で生まれ育っている。
・ 新井良太(元プロ野球選手)(佐伯区)
・ 綾瀬はるか(女優)(安佐南区)
・ アンガールズ(お笑い芸人)(安佐南区、上下町)
・ 石崎信弘(JFL・テゲバジャーロ宮崎監督)(中区)
・ 魚住りえ(元日本テレビアナウンサー)(安佐南区)
・ 奥田民生(音楽)(東区)
・ 金田喜稔(元サッカー選手)(安芸郡府中町)
・ 木村和司(元サッカー選手)(南区)
・ 杉原杏璃(グラビアアイドル)(福山市)
・ 竹原慎二(元プロボクサー)(安芸郡府中町)
・山本浩二 (元プロ野球選手) (廿日市市)
・ 達川光男(元プロ野球選手)(中区)
・ 楢﨑誠 (Official髭男dism)(福山市)
・ 西田篤史(タレント)(庄原市)
・ 西村瑞樹(お笑いコンビ・バイきんぐ)(安芸郡府中町)
・ 檜山修之 (声優)(廿日市市)
・ 古崎瞳(レースクイーン)
・ ポルノグラフィティ(ロックバンド)(尾道市=旧・因島市)
・ 三浦マイルド(お笑い芸人)(江田島市) など。 他にも、浜田省吾(呉市)や吉川晃司(安芸郡府中町)などは広島県内での活動では明快な広島弁で話す。また、明快な広島弁ではないが、矢沢永吉(南区)の独特の言い回しは、広島弁のイントネーションを色濃く残している。また、広岡達朗(呉市)、張本勲(南区)、大下剛史(海田町)、山本浩二(佐伯区)らベテラン野球解説者の言葉には、はっきりと広島訛りが出ている。広島出身の野球選手である金本知憲(南区)、新井貴浩(中区、上記の良太の兄)、稲田直人(廿日市市)らにも、広島弁のイントネーションがある。1960年代の日本サッカー界では、多くの要職や代表選手が広島出身者で「広島弁が共通語」とまで言われる状況があった(詳しくは東洋工業サッカー部を参照)。ポルノグラフィティの広島弁は、本人曰く備後弁に近いという。広島に長く居住するサッカー日本代表監督・森保一も興奮すると『なんしよん!』などと広島弁で選手に「ゲキ」を飛ばすという。

◎ 関連商品

・ かつて府中町で稼働していたキリンビール広島工場(後のキリンビアパーク広島、ダイヤモンドシティソレイユ、イオンモール広島府中ソレイユ、イオンモール広島府中)において、ご当地ビール「KIRIN広島じゃけん」が製造され、小売店で販売されていた。
・ がんす - 魚のすり身に玉ねぎと一味唐辛子を少々加え、パン粉をまぶして油で揚げた食べ物。

「広島弁」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2024年3月29日17時(日本時間)現在での最新版を取得

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