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アブハジア(' 、 ' 、 ' )は、コーカサスの一地域。国際的にはジョージア(グルジア)の一部とされている。
ジョージア(グルジア)はアブハジア自治共和国(、Autonomous Republic of Abkhazia)として自国に属すると主張しているが、事実上、アブハジア共和国(、Republic of Abkhazia)として独立状態にある。その独立は国際的には認知されていなかったが、2008年8月26日にロシアが承認を発表した。また、2008年9月にニカラグアが、2009年9月にベネズエラ、12月にはナウル、そして2018年5月にシリアが独立を承認している。首都は共和国/自治共和国ともにスフミ。
● 名称
アブハズ人はこの地をАҧсны(Apsny)と呼んでおり、「魂の土地(国)」という意味である。また転じて「死の国(死すべき存在)」という意味もある。グルジア語(ジョージア語)ではაფხაზეთი(Apkhazeti)と呼ばれており、ロシア語や日本語読みのアブハジア(Абхазия、Abkhazia)はグルジア語が由来である。
独立を宣言しているアブハジア共和国の憲法に記載されている公式国名および略称は以下の通り。なお、アブハジア共和国の公用語はアブハズ語とロシア語(政府などが使用)である。
・ 公式国名
・ Aphsny Axwynthkharra
・ Abkhaziya Respublika
・ Apkhazeti Resp'ublik
・
・ 日本語ではアブハジア共和国と訳される。
・ 略称
・ Apsny
・ Abkhа́ziya
・ Apkhazeti
・
・ 日本語ではアブハズ語読みのアプスニイ、アプスニィと呼ぶことがある。
しかし公式略称であるアプスニイ(Apsny)と国外で呼ばれることはまれであり、一般的にアブハジア(Abkhazia)と呼ばれることが多い。
● 地理
アブハジアはジョージアの最西端に位置し、黒海北岸に面する。北のカフカス山脈をロシア連邦との国境とする。山がちな地域であり、居住地は黒海沿岸やいくつかの峡谷に限られている。気候は温暖で、ロシア帝国・ソビエト連邦時代にはガグラなどのリゾート都市が国内屈指の保養地として知られた。茶やタバコ、ワイン、果実などを産する。
● 住民
アブハジアの人口については、紛争の続く地域であるため正式な統計は存在しないが、2003年に行われたアブハジア共和国国勢調査では人口は215,972人であった。だがこの結果についてはジョージア当局が異議を唱えており、ジョージア統計局の推計したアブハジアの人口は2003年179,000人、2005年178,000人である 。2007年の段階ではおおよそ18万人程度ではないかと見られている。またアブハジア国営通信社"アプスニイプレス(Apsnypress)"の報道によると、2011年2月の国勢調査でのアブハジアの人口は240,075人である。
2011年の国勢調査によると、アブハジア人が50・7%、アルメニア人が19.2%、ジョージア人(カルトヴェリ人およびメグレル人などの支族の合計)が17.4%、ロシア人が9.1%となっている。
ソビエト連邦時代における最後の国勢調査(1989年)では、人口は約52万人、そのうちの48%がグルジア人(その多くはカルトヴェリ人の支族に当たるメグレル人)、17%がアブハズ人(アブハジア人)であり、その他少数民族としてロシア人、アルメニア人、ギリシャ人などが居住していた。また極少数ながらユダヤ教、エホバの証人また他の新宗教の信者もいる。なお「エホバの証人」は1995年に制定された法令によって禁止されたが、当該法令は施行されておらず、2005年の報告によると約1500人の信者がいる。
アブハジアおよびジョージア国憲法では、あらゆる宗教の信仰者は(無神論者も同じく)、法の下に平等であると定められている。
2003年にアブハジアに居住する人に対して行われた調査によると、60%はキリスト教徒、16%はイスラム教徒、8%は無神論者(無宗教)、8%はアブハジアの伝統的な宗教(ペイガン、異教)を信仰すると答えている。しかし2022年3月に南オセチアがロシアへの編入を目指す動きを見せた際にはアブハジアは同調していない。
● 政治
アブハジアの国家元首は、大統領であり、行政府の長も兼ねる。大統領の任期は5年で、再選は2期までである。
内閣は、大統領に直属し、大統領の任期中に活動し、新大統領の選出とともに総辞職する。
議会は、一院制。任期5年、定数35人。
◎ 外交
2006年6月14日、国際的に未承認のアブハジア、南オセチア、沿ドニエストル共和国の3カ国の大統領が、スフミで会談を行い、共同声明の形で民主主義と民族の権利のための共同体の設立を宣言した。
2008年8月26日、ロシア連邦のメドヴェージェフ大統領は、アブハジアの独立を承認する大統領令に署名した。9月には、ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領が独立を承認した。2008年9月17日、ロシア連邦はアブハジアとの友好協力条約に調印した。なお、アルツァフ共和国(旧・ナゴルノ・カラバフ共和国)を承認している。
2017年8月、ロシアのプーチン大統領が訪問し、2008年にジョージア軍とロシア軍が衝突した紛争勃発から9年に当たり、ロシアはアブハジアへの事実上の実効支配を誇示した。
○ 国家承認している国連加盟国
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○ 国家承認している国連非加盟国
・ 沿ドニエストル共和国
・ 南オセチア共和国
・ アルツァフ共和国
○ かつて承認していた国
・は2011年5月に承認したが、2013年5月にジョージアとの関係から撤回している。
・は2011年9月に承認したが、こちらも2014年3月にジョージアとの関係から撤回している。
○ アブハジアが国家承認している地域
以下はアブハジア政府が独立国家として承認している地域である。
・ 沿ドニエストル共和国
・ 南オセチア共和国
・ アルツァフ共和国
◎ 軍事
● 地方行政区分
アブハジア共和国は以下の7つの地区(ラヨン)に分かれ、それぞれの地区の名称はその中心都市の名前となっている。それぞれの地区はグルジアSSR時代の1995年にオチャムチラ及びガル地区の一部を分割併合して設立されたトクアルチャル地区を除いて、ソビエト連邦時代と同じものとなっている。
共和国大統領は、地区議会が選出した者を地区の首長として任命する。村の首長は議会により選出された者が地区の首長から任命される。
ジョージアで使用されるアブハジア自治共和国の地方行政区分は、新しいトクアルチャル地区を除いて同じものとなっている。
ガグラ地区(Gagra)
グダウタ地区(Gudauta)
スフミ地区(Sukhumi)
グルリプシ地区(Gulripsh)
オチャムチラ地区(Ochamchira)
トクアルチャル地区(Tquarchal (Tkvarcheli))
ガル地区(Gali (Gal))
● 郵便切手
アブハジアの「国名」を称した郵便切手が切手市場に出回っており、その中には例えば1998年に発行された、アメリカのビル・クリントン大統領とモニカ・ルインスキーの不倫疑惑を皮肉ったものなどがある。これらの切手はアブハジア政府によって公認されたものではなく、実際に郵便に使用された例は確認されていない。
これらとは別に、実際にアブハジア政府によって発行された「正当な」切手もあるが、アブハジアを承認する国がわずかで、万国郵便連合にも加盟していないため、海外郵便のやりとりは主にロシアを経由して行われている。2009年度版のスコットカタログには、アブハジアの切手は採録されていない。
● 仮想通貨のマイニング
ロシアによる独立承認後、ほぼ同時期に世界で仮想通貨の流通が開始された。一部の仮想通貨では信用取引を保証する改ざんの不可逆性を担保するデータの付加が求められており、このデータを得るにはその仮想通貨による全ての取引を参照して計算しなくてはならないため、膨大な計算量を必要とする。しかしボランティア的に行われるこの計算を成功させた者には仮想通貨での報酬が与えられる。この労力に見合う報酬が得られることから、この計算は仮想通貨における「採掘(マイニング)」と呼ばれている。
マイニングを行うため、高性能なコンピュータを設置して計算させ、そのための安価な電気代で稼働できる場所探しが世界中で一斉に行われ、安価な電気代を提供していたオルドス市などとともにアブハジアにも投資が集中した。しかし、こうした地域での電力インフラの多くは脆弱であり、また投資により一気に増えた負荷にも対応できなかった。アブハジアでも2019年初頭にはマイニング施設は15箇所に及び、電力量は1800世帯分に相当するまでに拡大していた。このため、アブハジア政府は冬季の電力供給を確保するため施設の一時的な閉鎖を発表した。
「アブハジア」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2023年12月5日18時(日本時間)現在での最新版を取得
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