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肉じゃが(にくじゃが)は、日本の煮込み料理の一つである。「肉じゃが」と呼称されるのは、1970年代中盤以降とされる。
● 概要
肉じゃがは、肉とじゃがいもを醤油や砂糖などで甘辛く味付けした煮物。玉ねぎやにんじん、糸こんにゃくなども入れることがある。肉には、牛肉、豚肉、鶏肉などが使用される。
魚柄仁之助によると、肉じゃがが料理名として確認できる初出は、雑誌『主婦と生活』の1950年(昭和25年)1月号であり、四谷見附にあった外食券食堂のメニューに「肉ジャガ」があったと報告されている。しかし、それがどのような料理であったのか具体的にはわかっていない。
また、魚柄仁之助によると、最も古くに「肉じゃが」の料理名でレシピが紹介されたのは、『きょうの料理』のテキストの1964年(昭和39年)5月号であり、料理本で「肉じゃが」の料理名が一般的に使われだしたのは1975年(昭和50年)頃からであるがある。また、料理長はビーフシチューを知らず想像で作った、などの少し違った話も存在する。
しかし、東郷が舞鶴や呉に赴任する前に、海軍が1889年(明治22年)に制定した厨夫学術検査規格において四等厨夫の項目に“「シチユウ」仕方”をあげていることや、同じく1889年(明治22年)に制定した『五等厨夫教育規則』に“「シチユウ」仕方”をあげていることから、すでに海軍ではビーフシチューが作られていたことがわかる。それに、ビーフシチューを作るのにワインもバターも必須ではなく、醤油や砂糖で代用したという説は疑わしい。
この都市伝説には発端があり、1995年(平成7年)に結成された「まいづる肉じゃがまつり実行委員会」が肉じゃがによる町おこしのために「舞鶴に赴任した東郷平八郎が肉じゃがを作らせた」との物語を考案し宣伝したことが始まりである。「まいづる肉じゃがまつり実行委員会」の提唱者であり委員会の代表であった清水孝夫を取材した記事において、肉じゃがが東郷平八郎に由来するとの物語を清水が創作したことが書かれている。また、清水はインタビューに答えて自ら創作したと述べている。
● 発祥の地論争
1995年10月、舞鶴市が「肉じゃが発祥の地」を宣言した。東郷平八郎が初めて司令長官として赴任したのが舞鶴鎮守府(現・舞鶴地方総監部)であることをその根拠とした。1998年3月、広島県呉市も「肉じゃが発祥の地」として名乗りを上げた。東郷は、舞鶴赴任より10年前に呉鎮守府(現・呉地方総監部)の参謀長として赴任していることを根拠にあげている。そこで、両市ともに「舞鶴・呉の双方が発祥地」としている。
◎ ご当地グルメとして
発祥地に関する「論争」を逆手に利用し、それぞれがライバル関係をアピールしながら連携して肉じゃがと海軍ゆかりの街をアピールしている。また、それぞれの街ではご当地グルメの肉じゃがが考案され、地域おこしに利用されている。
◇ まいづる肉じゃが
: 京都府舞鶴市で提供されているご当地グルメである。肉じゃがで街を活性化する目的で、市民有志によって「まいづる肉じゃがまつり実行委員会」が結成され、市内の飲食店で販売されるようになった。材料には男爵いもを用いている。
◇ くれ肉じゃが
: 広島県呉市で提供されているご当地グルメである。肉じゃが発祥の地として当市をアピールするために地元の市民団体を中心に「くれ肉じゃがの会」が結成され、会員店舗で販売されるようになった。材料にはメークインを用いている。
● 類似料理
類似料理としては、アイリッシュシチュー(アイルランド料理)、スカウス(イギリス料理)、ベックオフ(アルザス地方発祥の料理)があり、それぞれ「アイルランドの肉じゃが」、「イギリス風肉じゃが、リバプール風肉じゃが」、「フランス風肉じゃが」と呼ばれることがある。
● 日本軍における調理法
陸海軍それぞれ、公的な教本などにレシピが記載されており、肉じゃがに相当する調理法は両軍問わず日本軍に広まっていた。
◎ 海軍厨業管理教科書「甘煮」
海軍経理学校で1938年(昭和13年)に刊行された『海軍厨業管理教科書』(舞鶴の海上自衛隊第4術科学校保管)には、作業の号令をかける烹炊指揮官の教育用に「甘煮」が参考料理として掲載されている。
◇ 牛肉煮込
: 料理
: イ 鍋に「ラード」を入れ、牛肉、生姜、山椒の実及少量の葱を加へて空煎りし火の通りたるとき少量の湯を加へ、肉の軟くなる迄煮熟す。
: ロ 肉の軟くなりたるとき人参、馬鈴薯の順序に投入して煮立て、砂糖、醤油にて調味し、最後に葱を入れて煮上ぐ。
この料理は現在の肉じゃがに似ているが、しかし高森[2006年、p277は肉の軟くなるまで煮熟するのであれば「すき焼きにじゃがいもを放り込んだ料理」だとして、肉じゃがとは認めていない。
「肉じゃが」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2023年12月6日23時(日本時間)現在での最新版を取得






























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