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こいのぼり(鯉幟)は、日本の風習で、江戸時代に武家で始まった端午の節句に男児の健やかな成長を願って家庭の庭先に飾る鯉の形に模して作ったのぼり。紙・布・不織布などに鯉の絵柄を描いたもので、風を受けてたなびくようになっている。皐幟(さつきのぼり)、鯉の吹き流しとも言う。日本鯉のぼり協会の統一見解では屋外に飾るものを「鯉のぼり」、屋内に飾るものを「飾り鯉」という。
こいのぼりは節句祝いに用いるが、主に宣伝・イベント用のサバ、マグロ、タイ、フグなどを模した異なる魚種ののぼりもある
「江戸っ子は皐月の鯉の吹流し」と言われるように、こいのぼりは「幟(のぼり)」とは名づけられているものの、形状は魚を模した吹流し形である。
これは主に江戸を含む関東地方の風習で当時の関西(上方)には無い風習であった。天保9年(1838年)の『東都歳時記』には「出世の魚といへる諺により」鯉を幟(のぼり)に飾り付けるのは「東都の風俗なりといへり」とある。
◎ 鯉の故事
中国の正史、二十四史の一つである後漢書による故事で、黄河の急流にある竜門と呼ばれる滝を多くの魚が登ろうと試みたが鯉のみが登り切り、竜になることができたことにちなんで鯉の滝登りが立身出世の象徴となった。栄達するための難関を「登竜門」と呼ぶのも、この故事にもとづく。
◎ 鯉の構成
初期の鯉のぼりは真鯉(黒い鯉)の一色のみだった。
・熊本県阿蘇郡小国町の杖立温泉では、3,500匹のこいのぼりがたてられる。
・ 和紙の生産が盛んな高知県吾川郡いの町では、水にぬれても破れない和紙を用いて作られたこいのぼりが仁淀川に放流され、川下りをしながら水中を泳ぐこいのぼりを遊覧できる。
・ 石川県金沢市を流れる浅野川では、浅野川大橋と梅ノ橋間で川幅いっぱいに泳ぐ200匹のこいのぼりを水中からライトアップする。
・ 石川県珠洲市大谷町で、5月上旬に大谷川に多数のこいのぼりが飾られる「大谷川鯉のぼり川渡し」が開催される。2024年は中止される。
・ 四万十川中流の高知県高岡郡四万十町十川では、4月下旬から5月上旬にかけて500匹のこいのぼりの川渡しが行われており、その発祥地として知られる。(昭和49年~)
・ 群馬県館林市では、世界一こいのぼりの里まつりが3月下旬から5月中旬まで開催される。5,000匹以上のこいのぼりが鶴生田川、茂林寺川、近藤沼、つつじが岡パークインの4箇所で掲揚される。掲揚数世界一で2005年にギネス世界記録に登録された。
・ 東日本大震災の際失われた命を鎮魂するためにとして、青い鯉のぼりプロジェクト(あおいこいのぼりプロジェクト)が、宮城県東松島市大曲浜で子どもたちのための鎮魂のプロジェクトとして開催されている。 「祭り」とはニュアンスが異なるため、あえてプロジェクトと呼称される。 ただし、100年先にこの時代の出来事を伝える祭りになることを願っており、10回目の掲揚(2020年)を目処に「青い鯉のぼりまつり」などに変わる可能性も検討している。
● 唱歌・童謡
こいのぼりは、いくつかの唱歌・童謡で歌われている。
作詞・東くめ、作曲・瀧廉太郎 『鯉のぼり』
作詞者不詳、作曲・弘田龍太郎 『鯉のぼり』1914年(大正3年)
作詞・近藤宮子、作曲者不詳 『こいのぼり』1931年(昭和6年)
特に、口語調の3番目のものと、文語調の2番目のものが有名である。
● こいのぼりに関する逸話
・ 埼玉県児玉郡神川町の矢納地区では、平安時代中期に平将門がこの地に逃れて城峯山に籠った際、民家に揚げられていたこいのぼりのせいで所在が敵に知られてしまい、敵方はこいのぼりを目標にしたことから結果として将門は戦いに敗れてしまった。そのため「こいのぼりを揚げるとその家が不幸になる」として、現在でもこいのぼりを揚げる風習がない
● 参考文献
・
「こいのぼり」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年9月15日20時(日本時間)現在での最新版を取得
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