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湯の児温泉(ゆのこおんせん)は、熊本県水俣市(旧国肥後国)にある温泉。湯の鶴温泉に対し、海の温泉と呼ばれている。
● 泉質
・ 含食塩重曹泉
● 温泉街
:水俣市街地から北西、八代海の海岸線沿いにホテル、旅館が林立している。レジャー指向で、夏は海水浴客が多い。タチウオが名物であり、タチウオ釣りも行われている。
:温泉の近くには福田農園を中心とした果樹園も多く、こちらを訪れる観光客も多い。
:湯の児温泉付近には約5kmの桜並木がある「湯の児チェリーライン(湯の児海岸道路)」が通っており、毎年春に温泉を訪れる旅客を楽しませてくれる。この桜並木は湯の児温泉の名所の一つで「日本さくら名所100選」にも選ばれている。
◎ 主なホテル・旅館・施設
・ 海と夕焼け
・ 昇陽館
・ 魚がうまい宿 齊藤旅館
・ 温泉いわさき
・ 平野屋旅館
・ 松原荘
・ 湯の児荘
・ 白梅湯裸楽
・ 湯の児スペイン村 福田農園
かつては湯の児温泉でトップクラスの規模を誇った温泉旅館「大洞窟温泉 山海館」があり、洞窟風呂やオーシャンビューの露天風呂で有名であったが、経営破綻により2015年4月15日に全事業を停止し、4月17日に熊本地方裁判所八代支部に自己破産を申請して倒産・閉館した。
● 歴史
古くから温泉が湧いていたといわれ、景行天皇の熊襲征討の際、発見したと伝えられる。その湯が温かったことから、湯の子供という意味で湯の児と名付けたという。本格的に開発されたのは1925年(大正14年)で、ボーリングに成功し、豊富な湯量を得てから規模が大きくなった。
◎ 旅館破壊事件
1987年1月、新日本プロレスのレスラーが九州巡業の折、湯の児温泉に存在した旅館に宿泊。旅館では宴会が開かれたが、酒が入る中でレスラー同士が乱闘となり、後日、話に尾ひれがついて広まり、旅館が破壊尽くされ廃業に追い込まれたという「旅館破壊事件」として知られることとなった。なお、事件の舞台となった旅館は、その後も20年近く営業を続けた後に老朽化などを理由に廃業している。
● アクセス
・肥薩おれんじ鉄道線水俣駅よりみなくるバス(青色)に乗り換え「湯の児」下車
・南九州自動車道水俣インターチェンジより5.8㎞。
「湯の児温泉」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月13日6時(日本時間)現在での最新版を取得
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