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長門湯本温泉(ながと ゆもと おんせん)は、山口県北部(旧長門国)の長門市にある温泉地。山口県を代表する温泉(防長四湯)の一つである。
● 泉質
・ アルカリ性単純泉
温泉評論家の郡司勇は、共同浴場「恩湯(おんとう)」(改装前)に入浴し、源泉が「ややヌル目のまま利用されており感動した。名湯の名に恥じない良い湯である。」との感想を記している。改装後の「恩湯」は純温泉協会により「純温泉」に認定されている。石川理夫著『本物の名湯ベスト100』では山口県で唯一選ばれ、第67位にランクインしている。
● 温泉街
音信川(おとずれがわ)沿いに温泉街が広がり、2023年11月時点で12軒の旅館・ホテルがある。
共同浴場は「恩湯」のほかに「礼湯(れいとう)」もあったが、後者は2019年3月末に閉業した。恩湯は改装前、瓦屋根に「湯本温泉」という大きなネオンサインがあるのが特徴であった。2020年3月に恩湯がリニューアルオープンし、源泉が岩盤からあふれる様子を眺められる新たな浴場が利用できるようになった。
「恩湯」と旅館「別邸 音信」は、松田忠徳による「お薦めの宿&共同湯200選」にリストアップされている。また「別邸 音信」は、石井宏子による「最高のスパに身を委ねる宿8軒」にも選ばれている。
音信川沿いの遊歩道と川沿いの公園に足湯が存在する。
● 温泉街再生への取り組み
地元官民と山口フィナンシャルグループ(FG)、外部資本が連携して、廃業・老朽化した宿泊施設の建て替え、回遊性を高める街づくりなどが進められている。
2014年に経営破綻した旅館跡に、星野リゾートが高級旅館「界」を建設するとともに、温泉郷全体の再生に取り組むことで2016年に長門市と協定を締結。2020年3月に「星野リゾート界 長門」がオープンした。観光まちづくりプロジェクトとして2020年度土木学会デザイン賞、グッドデザイン賞受賞。2016年に長門市は、星野リゾートとの協力を含めて『長門湯本温泉観光まちづくり計画』を策定した。
街づくり会社として長門湯本温泉まち株式会社が発足したほか、山口FGは民間都市開発推進機構などと「長門湯本温泉まちづくりファンド」を、県外企業と旅館再生会社を設立している。
● 歴史
開湯は室町時代の1427年である。当地にある大寧寺の住職が、住吉大明神の神託によって発見したとされる。開湯時に発見した源泉は現在も湧出し、所有も同寺のものである。
江戸時代には、長州藩主も湯治に訪れた。
近代になり、美祢線長門湯本駅の開業で交通の便が良くなり、浴客の数も増えたため、「恩湯」「礼湯」以外の浴場が開かれ、温泉地として発展した。
日本各地に存在する「湯本温泉」とともに「ゆもと湯けむり5名湯」という宿泊スタンプラリーを定期的に開催している。
● アクセス
◎ 鉄道
最寄り駅はJR西日本美祢線長門湯本駅。2023年6月の豪雨被災による美祢線運休でバス代行中。
◎ バス
○ 路線バス・乗合タクシー
サンデン交通バスの下関駅・小月駅から青海島(大泊)行き、または長門市駅・仙崎駅から下関駅行き・俵山温泉行きに乗車し、いずれも「長門湯本温泉」下車。
山陽新幹線が発着する新山口駅とは乗合タクシーが結んでいるほか、2023年8月から翌年1月までの金~月曜日に山口宇部空港の期間限定予約制バスが運行されているでは「長門湯本温泉」として紹介されている。第二次世界大戦前に刊行された鉄道院編『温泉案内』では「深川温泉」として紹介され、「長州第一の名湯だと云ふ」と記されている。
● 参考文献
・ 鉄道院編『温泉案内』鉄道院、1920年
・ 山口県大津郡深川村編『湯本温泉案内記』深川村、1924年
・ 大日本雄弁会講談社編『日本温泉案内 西部篇』大日本雄弁会講談社、1930年
・ 松田忠徳『松田教授の“温泉道”』中西出版、2008年
・ 石川理夫『本物の名湯ベスト100』講談社現代新書、2016年
・ 石井宏子『感動の温泉宿100』文春新書、2018年
「長門湯本温泉」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2023年11月30日4時(日本時間)現在での最新版を取得

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