ランキング3位
2票獲得
ランキング1位
獲得票なし
伊香保温泉(いかほおんせん)は、群馬県渋川市伊香保町にある温泉。草津温泉と並んで県を代表する名湯で、上毛かるたでは「伊香保温泉日本の名湯」と歌われている。
「伊香保温泉」として地域団体商標に登録されている。
● 泉質
◇ 硫酸塩泉 : の湯
◇ 温泉法上の温泉(メタけい酸による規定) : 白銀の湯
● 温泉街
急傾斜地に作られた石段の両側に、温泉旅館、みやげ物屋、遊技場(射的・弓道)、飲食店などが軒を連ねている。365段の石段は温泉街のシンボルであり、この界隈は石段街と呼ばれる。石段の下には黄金の湯の源泉が流れ、小間口と呼ばれる引湯口から各旅館に分湯されている。石段の上には伊香保神社が存在する。
石段上の源泉周りは整備されており、源泉が湧出する様子を見ることができる。また石段から源泉までの遊歩道の途中に飲泉所も存在する。源泉の傍には「伊香保露天風呂」が、石段の途中には共同浴場「石段の湯」が存在する。
温泉街と近くの物聞山にある上ノ山公園を結ぶロープウェイ(伊香保ロープウェイ)が存在する。
温泉街の周辺には榛名山や、水沢うどんで有名な水沢観音などが存在する。
● 歴史
◎ 古代・中世
『上野志』では垂仁天皇の御代の開湯と伝える。万葉集には「伊香保」の地名を含む歌が9首載せられている。
南北朝時代の『神道集』第四十二「上野国三宮伊香保大明神事」に伊香保の温泉にまつわる次の逸話がある。昔は群馬郡渋川保の郷戸村に温泉が湧いていたのだが、大宝元年水沢寺が建てられた時のこと、大工の妻子がこの湯で衣類を洗っており、一人の老女が「衆生利益の為に出した湯が汚れ物を洗うのに使われるので、この湯を今少し山奥へ運ぼう」と言ってお湯を瓶に入れ頭に載せ弥陀の峰を越えて行くという夢を僧正が見た。目が覚めてから確かめるとお湯がなくなっており、僧正が山に分け入ると石楼山の北麓、北谷沢の東方の窪地、大崩谷から温泉が出て伊香保の湯に合流していた。
文明18年(1486年)9月、尭恵は伊香保を訪れ、『北国紀行』中で伊香保の温泉について記述している。文亀2年(1502年)には宗祇が伊香保の湯が中風に効ありと記している(『宗祇終焉記』)。
戦国時代には白井城の長尾氏がこの温泉の管理に関わった。享和2年(1802年)に記された『仁泉亭記』には長尾氏が天正4年(1576年)に伊香保の地を七氏に分け与えたとあり、元禄11年(1698年)に跡部良顕が記した『伊香保紀行』には白井城主長尾景春が処士5人を伊香保に入部させたとある。大槻文彦は天正以前から千明氏が温泉管理・岸氏が神社管理に関与しており、天正年間に他の5氏(木暮・大島・望月(永井)・島田・後閑)が伊香保の地を与えられたと考察している。現存する文書としては木暮家の祖、木暮下総守が天正10年(1582年)2月25日に長尾輝景から宛行状を与えられている(「木暮文書」)。
伊香保温泉を象徴する石段街が形成されたのは戦国時代で長篠の戦いで負傷した兵士の保養地だった。一説には石段街は源泉の湯を効率よく供給できるよう武田勝頼が真田昌幸に命じて整備させたという
1955年(昭和30年)6月に、観光協会の陳情によって日本最初のケーブルテレビ(NHKによる難視聴解消用のテレビ共同受信実験設備)が設置されたとされ、温泉地にある「文学の小径公園」にはその記念碑が設置されている。
◎ 2004年の温泉偽装問題
2004年(平成16年)、日本各地で温泉偽装問題が巻き起こり、伊香保温泉では水道水を使用しているにもかかわらず温泉表示を行っていた温泉があったと報道されて注目を浴びた。
もともと伊香保温泉の開湯以来の源泉であった黄金の湯を利用できるのは、小間口の利用権利者と権利者から湯を購入した旅館のみの利用に限られていた。しかし戦後に旅館数が増加し給湯量が不足してきたため、1996年(平成8年)に白銀の湯が開発された。ところがこちらは黄金の湯に比べて湧出温度が低く、温泉特有の成分が非常に少ない(メタ珪酸含有量で温泉と認定:つまり、「温泉法第2条による温泉」)。色が付いていないため温泉かどうか分からない、といった声もあり、すべての旅館で使われなかった。加えて、小間口の権利者が周辺の湯への供給量を抑えたため湯を引けなくなった宿が多くなった時期と、伊香保温泉における温泉偽装問題が発覚した時期が符合することから、権利者の行動に疑問を投げかけた見方もあった。
● 史跡・文化財等
◎ 伊香保御用邸跡
明治時代になると英照皇太后、小松宮彰仁親王、柳原愛子、常宮昌子内親王、北白川宮恒久王といった皇室関係者の来訪があったが、明治23年に元老院議官金井之恭の別荘及びその付近を買い上げ「伊香保御料地」と称することとなった。
◎ ハワイ王国公使別邸
駐日ハワイ王国弁理公使ロバート・W・アーウィンが夏季に別荘として利用していた建物。明治30年ごろの伊香保の案内記に「ハワイ国公使の別荘」とある。木造2階建、入母屋造、スレート葺。渋川市指定史跡(1985年(昭和60年)10月1日指定)。2013年(平成25年)に移築改修を受け、一般に公開されている。
◎ 横手館本館東棟・西棟
1920年(大正9年)の伊香保温泉街の火災で焼失後、同年に本館東棟を建築、翌年西棟を建築。昭和初年に西棟の3・4階を増築した。東棟は3階建、西棟は4階建でいずれも木造、入母屋造、金属板葺。国登録有形文化財(2016年(平成28年)8月1日登録)で約30分。
・高崎駅より群馬バスで1時間30分
高速バス
・上州ゆめぐり号:東京のバスタ新宿(新宿駅新南口)よりJR高速バスで約2時間30分。
・東京ゆめぐり号:東京駅八重洲南口よりJR高速バスで約2時間30分。
・上州湯けむりライナー伊香保・四万温泉号:埼玉県の新越谷駅・川越駅前から関越交通が季節運行。
・伊香保四万温泉号羽田線:羽田エアポートガーデンバスターミナル(羽田空港第3ターミナル隣接施設)より高速バスで約3時間30分。
・アザレア号:成田空港と群馬県の前橋駅・高崎駅前などを結ぶ高速バスのうち、1日1便が伊香保を発着。
・高崎・伊香保・四万温泉号 八王子線:東京都八王子市の京王八王子駅・JR八王子駅北口、高崎駅東口から関越交通・西東京バスが定期運行。
自家用車
・渋川伊香保インターチェンジより群馬県道33号渋川松井田線経由で約20分。
● 温泉饅頭
日本各地で見られる茶色の温泉饅頭は伊香保温泉が発祥の地ともいわれている。1910年(明治43年)に勝月堂の初代店主・半田勝三が売り出したもので「湯の花まんじゅう」として販売されている。
● 伊香保温泉を題材にした作品
◎ 文学作品
前述の万葉集をはじめとして、古今和歌集、拾遺和歌集、新後拾遺和歌集、拾遺愚草、夫木和歌抄に「いかほ」の地名が見られるが、多くは「伊香保の沼」すなわち榛名湖を題材としたものである。
文亀2年(1502年)2月に伊香保温泉を訪れた宗祇は、弟子の宗碩、宗玻と連歌の座を開き、「伊香保三吟百韻」を残している。
徳冨蘆花は、1898年(明治31年)5月に伊香保温泉の千明旅館に滞在し、このときの印象をもとに小説『不如帰』を書き上げた。『不如帰』は海軍少尉川島武男と陸軍中将片岡毅の娘浪子が伊香保の旅館から夕景色を眺める場面から始まる。蘆花は伊香保を非常に愛し、1927年(昭和2年)病に倒れてから伊香保行きを希望し、7月6日から伊香保温泉に滞在し、9月18日に死去した。
木下尚江は伊香保の金太夫旅館に滞在し、小説『懺悔』を執筆した。小説『乞食』は伊香保の麓の村々を舞台とする。
1919年(大正8年)8月15日に発行された『伊香保みやげ』は、谷崎潤一郎、芥川龍之介、島崎藤村をはじめとする40名の著名な文学者や画家などの随筆集で、「伊香保文学紀行」といえるものである。
◎ 音楽作品
・ 伊香保の宿(歌:神島悠介、作詞:内田通子、作曲:野村豊収、編曲:前田俊明)
・デューク・エイセス版 「いい湯だな」
・伊香保温泉-湯巡り旅路-(中小企業)
「伊香保温泉」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2023年12月7日20時(日本時間)現在での最新版を取得








![伊香保温泉殺人事件 (実業之日本社文庫) [ 吉村達也 ] 754円](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0893/9784408550893.jpg?_ex=64x64)





![金銀名湯伊香保温泉 [ 小暮淳 ] 1,320円](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1780/9784863521780.jpg?_ex=64x64)


![美女秘湯めぐり 伊香保温泉編 [ 愛音まひろ ] 3,344円](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1696/4560210081696.jpg?_ex=64x64)








![伊香保温泉殺人事件【電子書籍】[ 吉村達也 ] 605円](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/rakutenkobo-ebooks/cabinet/2358/2000000172358.jpg?_ex=64x64)


![【中古】 伊香保温泉殺人事件 / 吉村 達也 / 実業之日本社 [新書]【メール便送料無料】 497円](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/furuhon-club/cabinet/no_image.jpg?_ex=64x64)
好き嫌い決勝
好き嫌い準決勝
好き嫌い準々決勝
好き嫌い7位決定戦
好き嫌いTOP10圏内確定戦
温泉の無作為ピックアップ
Powered by

