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唐松岳


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唐松岳(からまつだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)の後立山連峰にある長野県北安曇郡白馬村と富山県黒部市にまたがる標高2,695.9 mの山。別名が上犬ヶ嶽。

● 概要
日本で93番目に高い山で、日本山岳会による日本三百名山、岩崎元郎による新日本百名山、清水栄一による信州百名山に選定されている。唐松岳北側の峻険な岩峰(「不帰嶮」)は、後立山連峰を縦走するうえでの難所として知られる。1964年(昭和39年)8月20日に「八方尾根高山植物帯」が、長野県による天然記念物の指定を受けている。1999年(平成11年)12月24日に八方尾根にある「鎌池湿原」が、白馬村による天然記念物の指定を受けている。

● 山名の由来
昔から山名が不明瞭で、歴史的には「錫杖岳」「上丈ヶ岳」「平川岳」などの名称がみられるものの、これらが間違いなく唐松岳のことを指しているのか否かもはっきりしない。信濃国側の絵図や文献では、この山名は確認されておらず、「唐松岳」という山名の由来も不詳である や唐松岳から四方八方に尾根が延びていることに由来する説がある。

● 地理
北アルプス(飛騨山脈)の北部、佐々成政のさらさら越え逸話の残る後立山連峰と、八方尾根から欅平に至る黒部川ルートの十字路にあたる場所にあり、夕日になると剱岳・立山連山の美しい景色が楽しめる。北には鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳の白馬三山、南には白岳・五竜岳などが連なる。これらの山々を白馬連峰ともいう。 東へは八方尾根(はっぽうおね)が伸びる。山頂から南西に尾根が延び、西側の餓鬼山、奥鐘山、黒部川右岸へと続く。ここは1933年(昭和8年)以来、ロッククライミングで知られる。
◇八方尾根 唐松岳の山頂から東南東に主稜線が延び、約0.5 km先に小ピーク(通称ジャンクションピーク、2,650 m。
◇唐松沢氷河 2019年に唐松沢雪渓が氷河であることが確認された。日本国内で確認された氷河としては7カ所目であり、唐松岳は剱岳、立山、鹿島槍ヶ岳と並んで氷河が存在する4つ目の山となった 三角点等級
基準点名。昭和46年に清水沢、昭和49年にかじか沢でも砂防事業が着手され、継続的に整備が行われている。2013年(平成25年)度、長野県による山岳環境緊急総点検事業で中部山岳国立公園の北アルプス北部地区にある八方尾根の黒菱唐松岳線の登山道の調査が行われた。 1990年代前半に行われた大気中の浮遊粒子状物質(SPM)の調査では、清浄地域と考えられる唐松岳八方尾根(標高1,850 m地点)が地方都市である長野市(長野県衛生研究所大気局舎屋上、標高360 m)の半分以下であった。

◎ 植物相
山頂部の高山帯では、ハイマツやコマクサなどの高山植物が見られる)、ハッポウウスユキソウ(八方薄雪草、学名:Leontopodium japonicum f. happoense ex)、ハッポウタカネセンブリ(八方高嶺千振、学名:Swertia tetrapetala subsp. micrantha var. happoensis Hid.Takah. ex T.Shimizu)、カライトソウとワレモコウとの雑種と考えられているハッポウワレモコウ(八方吾木香、学名:Sanguisorba x takahashihideoi) が分布している。 ハッポウアザミは八方尾根の山地帯から亜高山帯にかけての蛇紋岩の礫まじりの草地に生育し、八方尾根の上部の非蛇紋岩地域には飛騨山脈をする代表する高山性アザミであるタテヤマアザミ(立山薊、学名:Cirsium otayae Kitam.) が分布していて、明瞭な棲み分けが見られる。 八方尾根の北尾根高原には八方牧場があり、牧草地として利用されている やニホンカモシカが生息する。八方池ではルリボシヤンマ、1964年(昭和39年)8月20日に「八方尾根高山植物帯」(所在地:北安曇郡白馬村北城西山4487-1)が長野県により天然記念物の指定を受けた。登山道沿いでは訪問者による土地の荒廃が見られ、八方尾根自然環境保全協議会などにより、植生が踏み荒らされないにするためのパトロール活動やマットを敷いて裸地化した場所の植生回復の作業が行われている。植物観察のための自然研究路が開設されている。
◇大黒銅山 1906年(明治39年)、白馬山麓の探鉱師である中村兼松が、唐松岳の南側に隣接する大黒岳の西面の富山県側で、良質な銅鉱脈を発見した。1907年(明治40年)には、銅鉱石を採掘する大黒銅山(大黒鉱山)が操業した。現在も鉱山跡には鉱石を精錬した際の鉱滓がみられる。

● 登山
2015年(平成27年)12月17日に「長野県登山安全条例」が施行され、唐松岳はその対象となる山に指定され、2016年(平成28年)7月1日から登山計画書の届出が必要となった。八方アルペンラインのグラートクワッドリフトの終点駅から八方池までの登山道には、多くの観光客も訪問する。八方アルペンラインは朝は8時からだが夏の最盛期には早朝5時半(2012現在)から営業する。もっとも楽なアプローチといえど高山であるので十分な装備のないまま安易に登ると事故の可能性はある。八方尾根から雪山登山が行われることがあるが、尾根が広いためケルンがあっても視界が悪いとルートが分かりにくくなる。
◇ 学校集団登山 - 7月中旬から8月上旬までは長野県内の中学校が授業の一環として行う「学校集団登山」と相まって、八方尾根は大変な賑わいを見せる。

◎ 登山道
各方面から以下の登山道が開設されている、長野県山岳総合センターによる「信州 山のグレーディング」で、技術的難易度が「ランクB/(A-E)」(低い-中程度)、体力度が「3/1-10」(中程度、1泊以上が適当)とされている。山頂を経由して南の五竜岳方面、白馬鑓ヶ岳方面の縦走路もあるが、いずれも岩場や鎖場が多く八方尾根よりは難易度が高い。特に白馬鑓ヶ岳に至る縦走路は不帰嶮と呼ばれるキレットを通過する難コースで、要所には鎖や梯子が設置されている
◇JR白馬駅 - 八方尾根からのルート :八方アルペンライン(八方ゴンドラリフト「アダム」八方駅-兎平駅、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフト) - 八方池山荘 - 八方ケルン(八方山) - 第2ケルン - 第3ケルン - 八方池 - 下ノ棒 - 上ノ棒 - 扇雪渓 - 丸山ケルン(丸山) - 牛首岳(唐松岳頂上山荘) - 唐松岳。 :八方池山荘から第2ケルンへは、木道がある巻き道となる 湿原コースと稜線コースに分かれる。西山麓の黒部峡谷にある山小屋祖母谷温泉があり、江戸時代には既に知られていた温泉で湯浴み客が訪れていた。河原には露天風呂があり、立ち寄り湯として利用できる。村営八方池山荘は小学校や中学校の集団登山などの宿泊にも利用されている。
 ・ 白馬岳方面で唐松岳頂上山荘の次のテント指定地は村営天狗山荘である。その先は、村営白馬岳頂上宿舎および白馬山荘である。
 ・ 針ノ木岳方面で唐松岳頂上山荘の次のテント指定地は五竜山荘である。
名称 所在地 唐松岳からの
方角と距離(km)
標高
(m) 収容
人数 キャンプ
指定地 備考
 山小屋祖母谷温泉
 祖母谷と祖父谷の出合   6.8   780   40  テント30張  1967年建造
 村営八方池山荘
 八方尾根第1ケルン上   4.1   1,850   70    1964年5月建設
  唐松岳     0   2,695.9      
 唐松岳頂上山荘
 牛首岳の肩西   0.4   2,620   350  テント30張  1932年開業
 五竜山荘
 白岳の肩南   2.6   2,780   300  テント30張  1951年建造
 餓鬼山避難小屋  餓鬼山の西中腹   4.5   1,840   15    1986年建造
冬期閉鎖。収容人数は350人で、営業期間は4月末-10月中旬(2015年の営業期間)。 :日本郵便では、この山小屋を「長野県北安曇郡白馬村北城字唐松小屋」として交通困難地・速達取扱地域外に指定している。
・ 歴史 : 1906年に白馬山荘(前進である頂上小屋)を開業した白馬館の初代経営者松沢貞逸から事業を引き継いだ二代目の下川富男が。日本電力の石室小屋を建設作業宿舎として使用し、建設資材は現地で払い下げを受け、6間に3間半の総2階建てで半割りの丸太外壁の山小屋であった。1992年当時、京都大学医学部唐松診療所の夏山診療所が開設されていた。

◎ 八方尾根のケルン
夏には霧が発生し、冬には吹雪となるこが多い八方尾根では、主に遭難者の遺族や仲間たちが犠牲者の霊を慰め、登山者の目印として高さ3-5 mの6個のケルンが設置されている
・ 2023年7月20日 北アルプス天狗ノ頭で神奈川県三浦市の男性(71)が遭難救助。疲労のため身動きが取れなくなり救助を求めた。
・ 2023年7月20日 北アルプス爺ケ岳で女性(68)がめまいなどを訴え救助。脱水症状
・ 2023年7月25日 南アルプス千枚岳登山道で香川県丸亀市の男性(72)救助。弾丸登山(4人パーティー)

● 観光
東山腹には白馬八方尾根スキー場と白馬ジャンプ競技場があり、長野オリンピックの会場として利用された。東斜面の八方尾根には八方ゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフトの3つからなる八方アルペンライン(総延は3,445 m、標高差1,060 m、中継駅が兎平と黒菱平)があり、八方池周辺のハイキングや唐松岳方面の登山に利用されている。2012年から2016年までの八方尾根スキー場の月別の利用者数は下表であった。
2012年                  2,842    59,439
2013年   121,265    114,784    83,798    20,021    8,500    3,993    71,737
2014年   128,805    101,584    95,089    22,939    8,123       66,471
2015年   123,366    115,323    88,083    19,955    14,705    801    58,154
2016年   104,169    119,798               


● 交通・アクセス
東山麓に国道148号と長野県道322号白馬岳線が通る。東山麓には長野県道33号白馬美麻線が通じ、1998年(平成10年)2月7日に開催された長野オリンピック時に、長野会場や選手村と白馬会場を結ぶ動脈としてする路線として活用された。長野県道31号長野大町線と併せてオリンピック道路と呼ばれている。
・ 東日本旅客鉄道(JR東日本)大糸線白馬駅の西10 kmに位置する。
・ 黒部峡谷鉄道本線の終着駅である欅平駅の東9 kmに位置する の西南西4 kmに位置する。

● 長野オリンピック
1998年(平成10年)に行われた長野オリンピックでは、東側の「八方尾根」はアルペンスキー競技の会場、ふもとの長野県北安曇郡白馬村はスキージャンプ競技会場である。長野五輪で使用された施設は、少なからずの不法滞在を含む外国人が施設や道路造りをしたとされる。しかし、オリンピック終了とともに、多くが入管法違反(不法残留・入国など)で摘発されたと地元紙の信濃毎日新聞は報じていた。

「唐松岳」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2024年4月26日17時(日本時間)現在での最新版を取得

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