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荒船山(あらふねやま)は、群馬県甘楽郡下仁田町と長野県佐久市に跨る標高1,423 mの山である。妙義荒船佐久高原国定公園に属している。日本二百名山のひとつ。
● 概説
周囲の険しい山々の中に平坦な頂上部をもつ山がそびえ、荒波を進む軍艦を思わせることから、その名が付けられたといわれている。
荒船山は妙義山とともに第三紀にできた本宿カルデラの一部である。地学用語でいうところの溶岩台地ではなく、浸食によって固い部分が残ったもので、こうした差別浸食でできた地形のことをメサという。
登山道は長野県佐久市、群馬県南牧村、下仁田町からのルートがあるが、このうち内山峠登山道は下仁田ジオパークのモデルコースになっている。
・ 内山峠登山口
・ 鋏岩修験道場跡。
・ 荒船不動登山口。漫画家の臼井儀人が2009年に命を落としたのもこの場所である。
麓には世界遺産で史跡の荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡(荒船風穴)がある。
・ 荒船山の十四郎
: 江戸時代、荒船山に十四郎という「ニセ金作り」が住んでいた。ある年の大晦日の夜、佐久地方の貧しい家々に真新しい銭が投げ込まれた。この話が役人の耳に入り、十四郎は捕まり、処刑された。村人は十四郎の死を悲しみ冥福を祈った。十四郎のニセ金は見分けがつかぬまま明治まで使用されたという。
・ 荒船山の亀松
: 荒船山麓の内山には明治時代の修身の教科書にものった「孝子亀松」の実話がある。天明8年(1788年)当時11歳の亀松(かめまつ)少年は、父親を襲うオオカミに対し、鎌一本で立ち向かい、オオカミの口に鎌を突き立て、父の危急を救った。この話は江戸にも聞こえ、幕府から呼び出され、褒美を貰ったというものである。
「荒船山」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年12月8日18時(日本時間)現在での最新版を取得
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