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宮之浦岳(みやのうらだけ)は、鹿児島県の屋久島中央部の山である。
標高1,936 mの一つでもあり、西日本では、四国の愛媛県・石鎚山 (1,982 m)、徳島県・剣山 (1,955 m) に次いで、第3の高峰である。山名の由来は、益救神社の建つ湊の集落が宮之浦と呼ばれるようになり、宮之浦集落の山岳信仰(岳参り)の山として登られたことから。
長年、宮之浦岳の標高は「1,935 m」とされ、屋久島島内では「いつも(1)曇って(9)見えんで(3)ござる(5)」と覚えられてきたが、2001年に国土地理院が標高を測量した結果、それまで最高地点としていた三角点。
● 登山
◎ 主な登山ルート
屋久島では登山道を歩道と呼ぶ。よく歩かれているのが、縄文杉ルートと淀川ルートである。淀川ルートは健脚者なら日帰りも無理ではないが、その他のコースは山中の山小屋に泊まることになる。
・ 縄文杉ルート(大株歩道):荒川登山口 - 小杉谷 - 楠川分岐 - ウィルソン株 - 縄文杉 - 新高塚小屋 - 平石 - 焼野 - 宮之浦岳
・ 淀川ルート:紀元杉 - 淀川登山口 - 淀川小屋 - 花之江河 - 投石平 - 栗生岳 - 宮之浦岳
・ 楠川歩道:楠川 - 白谷雲水峡 - 辻峠 - 楠川分岐 - … - 縄文杉 - … - 宮之浦岳
・ 安房歩道:ヤクスギランド - 石塚小屋 - 花之江河 - … - 宮之浦岳
・ 永田歩道:永田 - 水呑沢 - 岳之辻 - 桃平 - 七ツ渡し - 鹿之沢小屋 - 永田岳 - 焼野 - 宮之浦岳
1970年頃までは、楠川別れから安房川南沢右岸をたどり、石塚集落(廃村)・10km峠を経て花之江河に達する旧安房歩道(石塚歩道)が一般的な登山道だった。深田久弥も、1939年に小杉谷斫伐所(楠川分岐付近)から花之江河を経て宮之浦岳に登ったと『日本百名山』に著している、淀川登山口へ至る安房林道の発達、小杉谷事業所の廃止、大株歩道の人気の上昇などにより旧安房歩道は荒廃の一途をたどり、現在では廃道となっている。現在の安房歩道はヤクスギランドから石塚小屋を経て花之江河へ至っている
。
◎ 周辺の山小屋
いずれも無人の避難小屋である。
● 屋久島宮之浦岳流水
屋久島の山間部の年間降水量は、1万ミリメートルを超えると推測されている。宮之浦岳を含む屋久島を流れる河川は1985年(昭和60年)屋久島宮之浦岳流水として名水百選に選定されている。
● 周辺の山
宮之浦岳周辺の奥岳。
「宮之浦岳」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月14日9時(日本時間)現在での最新版を取得
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