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赤石岳


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{{Infobox 山  名称 = 赤石岳  画像 =  画像キャプション = 千枚岳から望む赤石岳  標高 = 3,120. 53  座標 = }  所在地 =  山系 = 赤石山脈  種類 = 氷食尖峰、隆起  初登頂 =  地図 = }} 赤石岳(あかいしだけ)は赤石山脈の長野県と静岡県にまたがる標高3,120.5 mの山である。南アルプス国立公園内にあり、日本百名山及び新日本百名山に選定されている。

● 概要
北岳・間ノ岳・悪沢岳に次いで、南アルプスで4番目の高さである。山頂には一等三角点(点名が「赤石岳」)が設置されており。山頂直下の南に赤石岳避難小屋があり、約700 m北に小赤石岳のピークがある。 稜線の東側斜面にはいくつかの圏谷が見られ、これは日本国内では最南端の氷河の痕跡である。南西斜面には「ゴーロ帯」と呼ばれる岩石氷河の地形が見られる。山頂付近では線状凹地が見られる。山体は輝緑凝灰岩や火砕岩などから構成される。亜高山帯には、ダケカンバ、シラビソ、トウヒ、ツガなどの原生林が広がる。

● 山名の由来
山腹の南斜面は大井川支流の赤石沢の源流になっている。山名は赤石沢に多い山体の一部を構成する赤色のラジオラリアチャート岩盤に由来し、明治以降に称されるようになったとされている。なお、異説として山全体が他の山に比べて赤く見えることに由来するという説もある。1957年(昭和32年)に第12回静岡国体の登山部門が南アルプスが会場になって以降、この山域への登山者が増加した。

◎ 歴史

・ 1879年(明治12年) - 内務省陸地局の梨羽晴起と寺沢正明らが測量登山が行われた。
・ 1886年(明治19年) - 堀本丈吉が赤石岳への登山道を開拓し。
・ 1906年(明治39年) - 日本山岳会の小島烏水が「赤石山の記」(『山岳』第1年1号)でこの山を紹介した。この登山にかかった経費は四万円で、2014年の通貨価値に換算すると1億円以上になる。
・ 南アルプス縦走ルート - 赤石山脈の主稜線に沿った登山道。北側からは塩見岳、三伏峠、小河内岳、高山裏避難小屋、荒川中岳、荒川小屋、大聖寺平(だいしょうじだいら)、小赤石岳を経て赤石岳に致る。南側からは聖平、聖岳、兎岳、百間平、赤石岳岳避難小屋を経て、赤石岳に至る。
・ 椹島ロッジ(さわらじま)からのルート - 椹島ロッジから千枚岳の南尾根の清水平、蕨段、駒鳥池を通り、千枚小屋、千枚岳、悪沢岳、中岳避難小屋、荒川中岳を経て荒川前岳で赤石山脈の主稜線に合流する。
・ 赤石岳東尾根からのルート - 椹島ロッジから赤石岳東尾根(大倉尾根)の赤石小屋、富士見平、ラクダの背を経て小赤石岳と赤石岳との鞍部で赤石山脈の主稜線に合流する。
・ 小渋川からのルート - 天竜川支流の小渋川を何度も渡渉し、広河原小屋、船窪を経て、大聖寺平で赤石山脈の主稜線に合流する。
・ しらびそ峠からのルート - しらびそ峠から林道経由で天竜川支流の遠山川の北股沢の大沢渡を渡渉し、大沢山荘、唐松峠を経て大沢岳で赤石山脈の主稜線に合流する。

◎ 周辺の山小屋
南アルプスの南部の大部分は特種東海製紙の所有地となっており、多くの山小屋はすべて特種東海製紙の子会社である特種東海フォレストが運営管理している。畑薙第一ダムから椹島(さわらじま)ロッジ及び二軒小屋ロッジの登山口までの区間で、特種東海フォレストがリムジンバスを運行している。名目上は特種東海フォレスト経営の各宿泊施設の「送迎バス」という扱いになっている。大部分の山小屋で、営業期間外は、緊急避難用として、一部が開放されている。
 赤石小屋  赤石岳の東尾根の富士見平の下   100  テント15張    
 赤石岳避難小屋  赤石岳南の山頂直下   40  
 荒川小屋  荒川前岳と小赤石岳との鞍部   100  テント30張
 百間洞山の家  赤石岳と大沢岳との鞍部の百間洞上部   60  テント20張
 椹島ロッジ  大井川の東俣林道の標高1,120mの椹島登山口   200  テント20張  入浴施設あり
 広河原小屋  小渋川の最上部の大聖寺平への尾根の取付   30  テント5張  無人


● 地理
日本で7番目に高い山であり、赤石山脈(南アルプス)で4番目に高い山である。

◎ 周辺の山
赤石山脈の主稜線の南部にある。北側から延びる主稜線は、山頂で西南西に向きを変え大沢岳へと延びる。山頂の北側0.7 kmには、小赤石岳(標高 3,081 m)の小ピークがある。北側にある荒川岳との鞍部は大聖寺平と呼ばれている。小赤石岳と赤石岳の間から東側に尾根(大倉尾根)が延びる。西側の大沢岳との間にある平坦な地点は百間平と呼ばれ、隆起準平原の地形が見られる  (二等)「富士山」
3,775. 63 m   53.0  日本の最高峰
日本百名山


◎ 源流の河川
以下の源流となる河川は、太平洋へ流れる。渓谷部にはイワナやアマゴなどが生息する。
・ 小渋川 - 天竜川の支流。山頂の北西22.9 kmには、小渋ダムがある。
・ 奥西河内、赤石沢 - 大井川の支流。山頂の南東6.6 kmには、赤石ダムがある。

◎ 交通・アクセス

・ JR東海飯田線飯田駅の東南東31.2 kmに位置する。
・ 大井川鐵道井川線井川駅の北北西28.2 kmに位置する。
・ 東側の大井川の左岸には森林開発用の静岡市道東俣林道が通り、そこから東南東山腹へと林道が延びている。静岡県道60号南アルプス公園線が畑薙第一ダムでこの林道に接続している。沼平のゲートから北側は一般車両の乗り入れが禁止されている。周辺には登山者用の沼平駐車場と畑薙夏期臨時駐車場がある。沼平から椹島ロッジ及び二軒小屋まで登山シーズン中、宿泊者向けのリムジンバスが運行されている。
・ 長野県道253号赤石岳公園線が、西側山麓の長野県下伊那郡大鹿村側大河原の国道152号から赤石岳公園まで延びている。周辺に小渋温泉がある。

● 赤石岳の山容


● 赤石岳登山

「赤石岳」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2024年11月9日21時(日本時間)現在での最新版を取得

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