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八ヶ岳(やつがたけ、八ケ岳とも表記される)は、諏訪湖の東方にあって長野県から山梨県へと南北に連なる火山。また、その周囲の南北60km、東西25kmの範囲に火山噴出物がみられる。また歴史上の記録には残っていないが、北横岳には地質的に新しい溶岩噴出があり、最近の研究では600 - 800年前の噴出と見られている。
八ヶ岳の1200m位までは高原野菜が栽培され、また牧場が広がりその上に広葉樹林、針葉樹林、雑木帯、お花畑、荒々しい岩稜へと続く。広大な裾野には、東側の清里高原や野辺山高原、西側の富士見高原や蓼科高原などが広がっており、夏の冷涼な気候を利用してレタスやキャベツなどの高原野菜の栽培が行われている。山梨県、長野県にまたがるその裾野は、諏訪盆地、佐久盆地、甲府盆地へと広がっている。。
八ヶ岳は独立した連峰である。よってここだけで進化した花、植物や樹木がある。花、植物ではヤツガタケキスミレ、ヤツガタケキンポウゲ、ヤツガタケタンポポ、ヤツガタケアザミ、ヤツガタケシノブ、樹木ならヤツガタケトウヒなど八ヶ岳の名の付くものが数多い。
一方、八ヶ岳には神話や、修験道等に由来する石祠や石碑などが多い。このような神話から、かつて八ヶ岳は富士山より高い1つの山であって、噴火で頂上部が山体崩壊したという風説(実際、第四紀火山としての古阿弥陀岳が崩壊し、韮崎岩屑流が発生している)が太古から現在に至るまで存在しているが、現在は複数の火山の集合体である。
・赤岳頂上の石碑。第二次世界大戦前は国常立命像があった。
・奥三ツ頭の石宮、講中碑、地蔵、不動碑、舟形碑
・権現岳の大鉄剣、石碑
・阿弥陀岳の鳥居(撤去)、石像、石碑
・観音平の石仏と石碑
・古杣川の鎖場
・三頭山頂の経塚と石碑
・西岳の菩薩像、石碑
・真教寺尾根、霊鷲山など修験道的な地名、その他。
● 遺跡
広大な山麓には旧石器時代、縄文時代からの国宝級の遺跡、土器、土偶 石器などが発掘されている。野辺山では約1万4千年前の旧石器時代の石器が、南佐久郡北相木村の洞窟からは縄文時代早期の人骨や生活用品が、それぞれ発掘されている。
茅野市の尖石縄文考古館には、この地方で発掘された出土品や、国宝に指定されている土偶(縄文のビーナス)や、仮面土偶などが展示されている。ほかには、富士見町の井戸尻遺跡、原村の阿久遺跡があり、和田峠の黒曜石などもよく知られている
「八ヶ岳」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月6日11時(日本時間)現在での最新版を取得
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