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霧ヶ峰(きりがみね)は、長野県中部の茅野市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町にまたがる火山。八ヶ岳中信高原国定公園内にある。
山地帯夏緑樹林と亜高山帯針葉樹林の境界付近に存在する。5月下旬には、コバイケイソウ、6月中旬にはレンゲツツジ、7月中旬にはニッコウキスゲといった植物が見頃を迎える。特に、ニッコウキスゲは、「ニッコウキスゲの道」と呼ばれる遊歩道が整備されている程である。
◎ 山体を構成する主な山
・ 車山
・ 殿城山
・ 蝶々深山
・ 南の耳
・ 北の耳
・ 大笹峰
・ 男女倉山
・ 鷲ヶ峰
● 自然環境
◎ 植物
霧ヶ峰の植生は草原、湿原、樹叢に分けることができる
・ 車山湿原
以上3か所の湿原植物群落は1939年に国の天然記念物に指定。1960年に以上3件を統合し、「霧ヶ峰湿原植物群落」の名称であらためて天然記念物に指定されている。
○ 樹叢
岩場の多い霧ヶ峰で森林が残されている場所を樹叢といい、植物種を豊かにするとともに動物の生息の場になっている。
中世になると、御射山(みさやま)の祭りが催され、武士達が狩りや弓矢等の腕比べをしていた(流鏑馬)。現在も旧御射山遺跡として、祭りの時に利用されたと推定される祭壇が神社を囲むように三方の丘の中腹に残っている。野焼きが行われるようになり、草原化していくのもこの頃である。
近世、明治時代になると、美しい花の咲く景勝地として知られはじめる。諏訪出身の歌人である島木赤彦は、「霧ヶ峰登りつくせば眼の前に草野ひらけて花咲きつづく」などの歌を残している。
● 登山
◎ 周辺にある小屋
・ コロボックル・ヒュッテ
・ ヒュッテ・ジャヴェル
・ クヌルプ・ヒュッテ
・ ヒュッテ御射山
・ 八島山荘
・ 奥霧ヶ峰八島高原荘
・ 鷲が峰ひゅって
・ ロベンド・ヒュッテ
・ ヒュッテ霧ヶ峯
◎ 隣接する山
・ 美ヶ原
・ 蓼科山
・ 八ヶ岳連峰
● 利用
◎ グライダー
霧ヶ峰は藤原咲平らの尽力で日本グライダー発祥の地といわれ、土日休日を始め、グライダーが飛行している。滑走路付近には、グライダーふれあい館があり、機体の展示等を行っている。歴史は古く、大正時代からグライダーの飛行は行われていた。戦後、グライダーに関する全ては破棄されたが、1952年(昭和27年)に再開され、現在も盛んにグライダーの飛行が行われている。
◎ 観光の影響
霧ヶ峰では団体客が集中しており、マイカーによる渋滞、観光客の移動によって持ち込まれた外来種の拡大などが問題になっている。
● 交通
・ JR東日本中央本線上諏訪駅諏訪湖口から、バス30分。
・ 中央自動車道諏訪ICから、国道20号、長野県道194号霧ヶ峰東餅屋線経由17km
・ 上信越自動車道佐久ICから、白樺湖経由
● 山火事
・ 2013年4月28日午前9時40分ごろ、下草や雑木などを焼く火入れの日が燃え広がり約7時間にわたって延焼。焼失面積は154ヘクタール。焼失面積は9万平方メートル以上とみられている。
「霧ヶ峰」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月4日13時(日本時間)現在での最新版を取得
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