好きな山
ランキング13位
獲得票なし
嫌いな山
ランキング3位
獲得票なし
白馬岳


  • 50%


  • 50%
なぜ好きなの?
なぜ嫌いなの?

白馬岳(しろうまだけ、はくばだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)北部の後立山連峰にある標高2,932 mの山。長野県と富山県とにまたがり、中部山岳国立公園内にある。

● 概要
白馬岳は杓子岳、白馬鑓ヶ岳とともに白馬三山と呼ばれている。南に続く後立山連峰の山々とともに、南北に伸びる稜線の両側の傾斜が著しく異なる非対称山稜が発達している特徴的な山容を持つ。山頂を含む南北700 mの地帯は県境が設定されていない。山頂には一等三角点があり。 東側の谷筋には冬季の膨大な積雪と周囲の山塊からの雪崩が集積した日本最大の雪渓である白馬大雪渓がある。雪渓の上部は夏期には日本有数の高山植物のお花畑が広がる。白馬大雪渓は日本三大雪渓のひとつとして有名。日本百名山、新日本百名山、花の百名山及び新・花の百名山に選定されている。 鑓ヶ岳中腹の標高2,100 m地点には、日本有数の高所にある温泉である白馬鑓温泉があり、白馬大池の北麓には蓮華温泉がある。 雪渓、お花畑、岩場、山の温泉と様々に楽しめる要素があり、交通の便も比較的良いことから、夏季にはたくさんの登山者が訪れて混雑する。夏期の登山者の大半は大雪渓を経由して登るため、夏休みの時期には大雪渓上は長蛇の列となることが多い。 なお、白馬岳山頂は日本郵便から交通困難地に指定されており、通年にわたり地外から当地宛の郵便物を送ることができない。

● 人間とのかかわり

・ 1883年(明治16年) - 北安曇郡長の窪田畔夫と大町小学校長の渡辺敏ら9名が初登頂した。
・ 1894年(明治27年)7月22日午前10時 - ウォルター・ウェストンが蓮華温泉から鉱山道を利用し外国人としての初登頂をした。その著書で、この山名を「オオレンゲ」と記している。1913年の再来日時にも登頂した。
・ 1895年(明治28年) - 富山藩の漢学者小杉復堂が登頂。
・ 1898年(明治31年) - 河野齢蔵、岡田邦松、吉沢秀吉が植物採集を目的に白馬大雪渓から登頂し、シロウマアサツキやタカネバラなどの高山植物を発見した。
・ 1907年(明治40年) - 松沢貞逸が頂上直下の石室を買い取り、その隣に宗教登山に由来しない山小屋(信仰登拝者のための宿泊施設)としては日本最古の頂上小屋(現在の白馬山荘)を建設して本格的な開業をした。
・ 1910年(明治43年)夏 - 田部重治が蓮華温泉から登頂。
・ 1911年(明治44年) - 冠松次郎が登頂し、祖母谷を下り黒部峡谷に入った。
・ 1917年(大正6年) - 東久邇宮稔彦王らが登頂。その後久邇宮邦彦王や朝香宮鳩彦王の登頂が新聞などで報道され、多くの登山者が訪れるようになった。
・ 1920年(大正9年)3月 - 慶應義塾大学山岳部の大島亮吉らによりスキーで積雪期初試登をした。
・ 1934年(昭和9年)12月4日 - 山域は中部山岳国立公園の特別保護地区に指定された。
・ 1947年(昭和22年)7月10日 - 観光協会により山小屋四か所を開設、山岳ガイド50名の体制で山開き。
・ 1952年(昭和27年)3月29日 - 長野県側の国有林を中心に富山県・新潟県を含む広大な地域が特別天然記念物の「白馬連山高山植物帯」に指定された。
・ 1960年(昭和35年)8月 - ライチョウの生息地拡大のために白馬岳で捕獲した7羽(オス1羽、メス2羽、ヒナ4羽)が富士山に運ばれた。
・ 1966年(昭和41年) - 白馬山荘と山頂との途中に松沢貞逸記念碑のレリーフが設置され、翌年から毎年7月に「貞逸祭」が開催されている。
・ 1976年(昭和51年)8月14日 - 集中豪雨が発生、長走沢で約100人の登山者が取り残される。後日、全員無事救助。
・ 1983年(昭和58年) - 岩田修二が東京都立大学 (1949-2011)で『白馬岳高山域における砂礫斜面の形成環境』にて理学博士号を受ける。
・ 2001年(平成13年)12月 - 環境省が白馬岳周辺の湿地群を日本の重要湿地500の一つに選定した。
・ 2005年(平成17年)8月11日 - 大規模な土砂崩れによる登山者2名が死傷する事故が発生した)。
・ 2006年(平成18年)10月7日 - 7人の登山パーティーが、発達した低気圧に伴う荒天により遭難(死者4人)。
・ 2012年(平成24年)5月5日 - 急変した天候により、北の三国境付近で6人パーティが全員死亡する大量遭難が発生した。(2012年の白馬岳大量遭難事故)

● 山名の由来
江戸時代の中期頃までは信州側では「西岳」や「西山」と呼ばれ、越中や越後では白馬岳・小蓮華山・白馬乗鞍岳を蓮の花に見えることから「大蓮華岳(山)」と呼ばれていた。今でも北に連なり新潟県の最高峰である小蓮華山や蓮華温泉にその名残が見られる。また西側の越中では上駒ヶ嶽と呼んでいた。これに対する下駒ヶ嶽が北に存在している。 「しろうま岳」の名前の由来は春になると雪解けで岩が露出し黒い「代掻き馬」の雪形が現れることから、「代掻き馬」→「代馬」→「しろうま」となったものである。 1883年(明治16年)に北安曇野郡長と大町小学校長渡辺敏ら登頂の際に、「白馬登山記」の表記を残している。
・ 「シロウマ」を冠する和名の種 : 10種以上のシロウマを冠する種が自生している。シロウマアカバナ、シロウマイタチシダ、シロウマスゲ、シロウマチドリ、シロウマヒメスゲ、タカネリンドウ(シロウマリンドウ)は、白馬岳の固有種である。 ※ 「シロウマ」を冠する和名の種一覧を表示するには、右の [表示 をクリックしてください
 シロウマアカバナ・白馬赤花  Epilobium hornemannii var.shiroumense  アカバナ属・Epilobium  アカバナ科・Onagraceae  NT・長野県
 シロウマアサツキ・白馬浅葱  Allium schoenoprasum var. orientale  ネギ属・Allium  ユリ科・Liliaceae  EN・長野県
 シロウマアザミ・白馬薊  Cirsium nipponicum var. shiroumense  アザミ属・Cirsium  キク科・Asteraceae  CR・長野県
 シロウマイタチシダ  Dryopteris shiroumensis  オシダ属・Dryopteris  オシダ科・Dryopteridaceae  EN・長野県
 シロウマウスユキソウ・白馬薄雪草    ウスユキソウ属・Leontopodium  キク科・Asteraceae  
 シロウマエビラフジ・白馬箙藤  Vicia venosa ssp. cuspidata var. glabristyla  ソラマメ属・Vicia  マメ科・Fabaceae  EN・長野県
 シロウマオウギ・白馬黄耆  Astragalus shiroumensis  ゲンゲ属・Astragalus  マメ科・Fabaceae  
 シロウマオトギリ・白馬弟切  Hypericum asahinae Makino var. siroumense  オトギリソウ属・Hypericum  オトギリソウ科・Clusiaceae  
 シロウマスゲ(アシボソスゲ)・白馬菅  Carex scita var. brevisquamata  スゲ属・Carex  カヤツリグサ科・Cyperaceae  NT・長野県
 シロウマゼキショウ(タカネイ)・白馬石菖  Juncus triglumis  イグサ属・Juncus  イグサ科・Juncaceae  CR・長野県
 シロウマタンポポ・白馬蒲公英  Taraxacum alpicola var. shiroumense Kitam  タンポポ属・Taraxacum  キク科・Asteraceae  
 シロウマチドリ・白馬千鳥  Platanthera hyperborea  ツレサギソウ属・Platanthera  ラン科・Orchidaceae  EN・長野県
 シロウマツガザクラ・白馬栂桜  Phyllodoce hybrida  ツガザクラ属・Phyllodoce  ツツジ科・Ericaceae  
 シロウマナズナ・白馬薺  Draba shiroumana  イヌナズナ属・Draba  アブラナ科・Brassicaceae  EN・長野県
 シロウマノガリヤス・白馬野刈安  Calamagrostis fauriei var. intermedia  ノガリヤス属・Calamagrostis  イネ科・Poaceae  
 シロウマヒメスゲ(ヌイオスゲ)・白馬姫菅  Carex vanheurckii  スゲ属・Carex  カヤツリグサ科・Cyperaceae  
 シロウマフウロ・白馬風露(白山風露)  Geranium yesoemse var. nipponicum  フウロソウ属・Geranium  フウロソウ科・Geraniaceae  
 シロウマヨモギ・白馬蓬(高嶺蓬)  Artemisia sinanensis  ヨモギ属・Artemisia  キク科・Asteraceae  
 シロウマリンドウ・白馬竜胆  Calamagrostis fauriei var. intermedia  リンドウ属・Gentiana  リンドウ科・Gentianaceae  CR・長野県
 シロウマレイジンソウ・白馬伶人草    トリカブト属・Aconitum  キンポウゲ科・Ranunculaceae  

◇ 主な高山植物 雪解け後順次、以下の非常に多くの高山植物が見られ、白馬大雪渓上部の葱平(ねぶかっぴら)ではシロウマアサツキが多く見られる。
・ 白馬大雪渓の下部 - キヌガサソウ、サンカヨウなど
・ 白馬大雪渓の上部 - イワオウギ、クロユリ、コバイケイソウ、シシウド、シナノキンバイ、シロウマアサツキ、ハクサンフウロ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマダイコンソウなど。
・ 山頂部周辺 - イワベンケイ、ウサギギク、ウルップソウ、コマクサ、シロウマタンポポ、チシマギキョウ、チングルマ、クモマグサ、ハイマツ、ハクサンイチゲ、ミヤマアズマギク、ミヤマオダマキ、ミヤマシオガマ、ヨツバシオガマなど。

● 登山


◎ 登山道
白馬岳の登山道開拓は松沢貞逸の功績が大きく、白馬岳の開山祭は「貞逸祭」として開催されている。
◇ JR白馬駅 - 猿倉からのルート :
・(大雪渓ルート)白馬岳への最もポピュラーなコースで、入山者も圧倒的に多い。一般的には、猿倉までバスで入ることになる。乗車時間は30分ほどで、シーズンには登山者の数に応じて臨時便を運行するなどの対応をしている。--->八方- 猿倉 - 白馬尻 - 白馬大雪渓 - 白馬岳(所要時間 上り 7時間、下り 5時間) :
・(白馬鑓温泉ルート)八方 - 猿倉 - 白馬鑓温泉 - 鑓ヶ岳 - 白馬岳 :
◇ JR平岩駅 - 蓮華温泉からのルート :
・ 蓮華温泉 - 白馬大池 - 小蓮華山 - 白馬岳(所要時間 上り 6時間30分、下り 5時間40分) :
・ 蓮華温泉 - 三国境 - 白馬岳 :
◇ JR白馬大池駅 - 栂池高原からのルート :
・(栂池自然公園ルート)栂池高原 - 栂池自然公園 - 天狗原 - 白馬大池 - 小蓮華山 - 白馬岳(所要時間 上り 7時間、下り: 4時間55分)白馬駅から落倉経由と白馬大池駅経由で栂池高原まで、通年運行のバスがある。今まではここからバスやタクシーで栂池自然園まで入っていたが、自動車の乗り入れは禁止され、ゴンドラとロープウェイを乗り継いで行く。夏でも始発7時、下りが終発17時。また、村営白馬岳頂上宿舎・天狗山荘のテント場も完全予約制である。
 ・ 針ノ木岳方面で白馬山荘、村営白馬岳頂上宿舎の次のテント指定地は村営天狗山荘である。
 ・ 白馬岳下山路で白馬山荘、村営白馬岳頂上宿舎の次のテント指定地は白馬大池山荘、白馬尻小屋である。
◇ 株式会社白馬館系 : 白馬山荘(収容人数800人)。
◇ その他 : 祖母谷温泉小屋(黒部峡谷側登山口)、不帰岳避難小屋、雪倉岳避難小屋、朝日小屋、白馬岳蓮華温泉ロッジ、唐松岳頂上山荘
名称 所在地 白馬岳からの
方角と距離(km)
標高
(m) 収容
人数 キャンプ
指定地 備考
 白馬山荘
 白馬岳頂上直下  0.1   2832   800



● 交通・アクセス

◇ 大雪渓・白馬鑓温泉 : JR東日本大糸線の白馬駅からアルピコ交通の路線バスで猿倉へ
◇ 白馬大池 : JR東日本大糸線白馬駅・信濃森上駅・JR東日本白馬大池駅から路線バスで栂池高原、更にロープウェーで栂池まで : JR西日本大糸線平岩駅から糸魚川バスの路線バスで蓮華温泉へ
◇ 欅平 : 黒部峡谷鉄道本線欅平駅より
◇ 県道 : 長野県道322号白馬岳線 : 長野県道325号白馬岳大町線

● 「はくば」かの論争

◇ 山小屋の名前 : 「白馬」は「しろうま」の当て字であるから「はくば」と読むのは本来は誤りだが、地元で「白馬」を「はくば」と読むことは古くから行われており、白馬山荘をはじめとする白馬連峰一帯の山小屋を経営している株式会社白馬館は、1890年に現在の白馬駅前にあたる場所に登山者向けの旅館「山木旅館」を建設し、1916年(大正5年)には「白馬館」と改名した。また、1907年(明治40年)には現在の白馬山荘の位置に山小屋「頂上小屋」を設置し、1915年(大正4年)には「白馬山頂小屋」と改名している。また、1908年(明治41年)には白馬尻小屋を設置しているが、これらは、その他の「白馬」がつく山小屋名もすべて「はくば」と読むのが正式である。
◇ 村名 : その後も1956年(昭和31年)9月30日に合併で発足した白馬村は「はくばむら」と呼ばれ、1932年(昭和7年)11月20日に開業した大糸線信濃四ツ谷駅は1968年(昭和43年)10月1日に白馬駅と改名され「はくばえき」と呼ばれている。
◇ スキー場 : 現在では山や雪渓の名称と高山植物の名称以外のほとんどが「はくば」と読む。すべての「白馬」のつくスキー場もすべて「はくば」が正式の読みとなっており、。。また。
◇ 植物の名称 : 最初にこの山で発見された高山植物の和名には「シロウマ」を冠するものは多数あるが、「ハクバ」を冠するものは全くない。学術的な名称には山の正式名称が採用される傾向にあるからである。ただ、動物ではハクバサンショウウオが存在する。。

● テレビ番組

・ 『日本百名山 白馬岳』 NHK衛星第2テレビジョン、1994年9月15日放送
・ 『花の百名山 白馬岳 ウルップソウ』 NHK衛星第2テレビジョン、1995年10月12日放送
・ 『雪渓の向こうに〜白馬岳〜シリーズ山の歌(2)』 NHK総合テレビジョン、小さな旅、2000年9月10日放送
・ 『週刊 日本の名峰 白馬岳』 NHKデジタル衛星ハイビジョン、1994年9月15日放送
・ 『山の歌 春雪へ〜北アルプス 白馬岳〜』 NHK総合テレビジョン、小さな旅、2008年6月1日放送
・ 『秋の北アルプス 紅葉と雲上の絶景』 NHK名古屋放送局、金とく、2008年12月7日放送
・ 『今年の秋は人気の名山に登ろう!!』 テレビ東京、2010年9月18日放送
・ 『山オトコ☆山ガールが行く〜北アルプスまるごと山遊び』 信越放送、2012年2月18日放送
・ 『やっほー!日本アルプス 秋の白馬連峰 男ふたり旅』 NHK名古屋放送局、金とく、2013年11月1日放送

「白馬岳」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2025年1月29日11時(日本時間)現在での最新版を取得

好き嫌い決勝

好きな山は どっち?

1位 vs 2位


VS

好きな山を お選びください。

嫌いな山は どっち?

1位 vs 2位


VS

嫌いな山を お選びください。

好き嫌い準決勝

好きな山は どっち?

3位 vs 4位


VS

好きな山を お選びください。

嫌いな山は どっち?

3位 vs 4位


VS

嫌いな山を お選びください。

好き嫌い準々決勝

好きな山は どっち?

5位 vs 6位


VS

好きな山を お選びください。

嫌いな山は どっち?

5位 vs 6位


VS

嫌いな山を お選びください。

好き嫌い7位決定戦

好きな山は どっち?

7位 vs 8位


VS

好きな山を お選びください。

嫌いな山は どっち?

7位 vs 8位


VS

嫌いな山を お選びください。

好き嫌いTOP10圏内確定戦

好きな山は どっち?

9位 vs 10位


VS

好きな山を お選びください。

嫌いな山は どっち?

9位 vs 10位


VS

嫌いな山を お選びください。

山の無作為ピックアップ

好きな山は どっち?

投票すると山ランキングが閲覧できます!


VS

好きな山を お選びください。

現在 17回の投票があります!

嫌いな山は どっち?

投票すると山ランキングが閲覧できます!


VS

嫌いな山を お選びください。

現在 2回の投票があります!


Powered by イーオンラインサービス   楽天ウェブサービスセンター