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雨飾山(あまかざりやま)は、長野県北安曇郡小谷村と新潟県糸魚川市との県境にある、標高1,963.2 mの山。妙高戸隠連山国立公園の西端にあり頸城連峰に属している。
● 概要
深田久弥が選定した日本百名山のひとつ。山名は雨あるいは天を祀る意味の「アマ山」から来ているとする説や、双耳峰で「両飾山」や「両粧山」と呼ばれていたが「両」が「雨」になったという説もある。
長野県側の登山口は小谷温泉から歩いて約45分の雨飾高原キャンプ場にある。この登山口を起点に、山頂から南に伸びる尾根の東南東方向に派生する小尾根を乗っ越し、標高1,445 m地点で大海川の荒菅沢を渡り、雨飾山の北東に位置する1,894 m峰への支尾根を登り、稜線伝いに行くのが一般コースとなっている。この登山道ができるまでは、大海川の中を歩いて行くしかなかった。深田久弥も「布団菱」の下を回り込むように荒菅沢本谷をつめて登頂しているが、このコースを最初にたどったのは、おそらく冠松次郎であろう。小谷村大網からのコースもあるが、登山者は少なく、むしろ春の山スキーで使われることが多い。
雨飾山の南方には大渚山という峰があり、標高は高くないが、独立峰として突出していて、東側から見た容姿がとくに印象的な山で、雨飾山入口や鎌池を過ぎ、道の舗装が砂利に変わる地点にある湯峠から登山に入ることができる。
南側のピークから見下ろす笹平には、山頂へとつながるクライマックスの道がついている。登山道を目でなぞってみると、それが女神の横顔のように見える。
◎ 登山口へのアクセス
新潟県側、長野県側とも、登山口には駐車場が整備されている。
公共交通としては、新潟県側は予約制乗合タクシー、長野県側は小谷村営バスによって登山口へのアクセスが図られている。
紅葉時期の登山者の増加に伴い、鎖場での渋滞や、登山口に至る林道への大量の路上駐車とそれに伴うすれ違い困難の発生など危険な状態が多発していたことから、2021年(令和3年)秋には「午前8時以降の入山禁止」「登山届の提出徹底」「登山者への指示指導」などの入山規制や、林道での駐車禁止などの交通規制が行われた。
「雨飾山」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月11日16時(日本時間)現在での最新版を取得
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