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蛍石(ほたるいし/けいせき、螢石、フローライト、フルオライト)は、鉱物(ハロゲン化鉱物)の一種。主成分はフッ化カルシウム(CaF2)。等軸晶系。
色は無色、または内部の不純物により黄、緑、青、紫、灰色、褐色などを帯びる。加熱すると発光し、また、割れてはじける場合がある。この光って弾ける様が蛍のようだということで、蛍石と名付けられた。また、不純物として希土類元素を含むものは、紫外線を照射すると紫色の蛍光を発する。蛍光する蛍石はイギリスや中国で産出されたものの中から稀に見つかることがある。
へき開が良い鉱物であり、正八面体に割れる。モース硬度は4であり、モース硬度の指標となっている。比重は3.18。濃硫酸に入れて加熱するとフッ化水素が発生する。
● 用途・加工法
◎ 化学材料
古くから製鉄などにおいて融剤として用いられてきた。鉱石を流動化することにちなんで、蛍石はかつての英名は「fluorspar」という名であった。fluoはラテン語で「流れる」を意味する。また、蛍石はフッ素を含むことから、フッ素を意味する英単語「fluorine」も、この英名から名付けられた。
フッ素の貯蔵に用いられることもある。またアルミ精錬の融剤であるヘキサフルオロアルミン酸ナトリウムを合成する原材料となっている。
蛍石はフッ素が大量に含まれており、粉砕した蛍石と硫酸を反応させることで、フッ化水素酸と石膏が生成される。さらに、このフッ化水素酸からは、様々なフッ素化合物が作られる。
◎ 光学材料
望遠鏡や写真レンズ(特に望遠レンズ)などで、高性能化のための特殊材料として現在ではキーパーツとなっている。天然の蛍石は、古くは19世紀には、顕微鏡などで使われている。
しかし、天然から産する蛍石は小粒なものが多く、大型のレンズを作ることは難しい。当時、大卒の初任給が約3万円の時代に、このレンズは10万円で売り出された。これにより、レンズの低価格化が起こると期待されていたが、2020年時点ではまだコスト問題が解消されておらず、合成蛍石は、人工蛍石結晶の10倍弱のコストがかかる。
・ 日本語での呼び方は、「ほたるいし」という訓読みと、「けいせき」という音読みが混在しているが、後者はガラスの原料となる珪石と同じであるため、混乱を避けるため訓読みされることが多い。
● 画像
「蛍石」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年12月11日11時(日本時間)現在での最新版を取得
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