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神魂神社(かもすじんじゃ)は、島根県松江市大庭町にある神社である。旧社格は県社で、意宇六社の一社。本殿は現存する日本最古の大社造りで国宝。地元では「神魂さん」、「大庭の大宮さん」と呼ばれ、大庭大宮、神納神社の別名もある。
● 概要・歴史
社伝によれば、出雲国造の大祖・天穂日命がこの地に天降って創建したと伝わるが、『延喜式神名帳』、国史や『出雲国風土記』に当社が出現しないが、その理由として、出雲国造家が、自らの祖神を大庭にあった邸内で私的に祀り祭祀を行ったていた、または邸内に祀っていた社が起源であった可能性が強く、そのため文献に記載がなかったと考えられ、やがて現在地に勧請され、近隣住民の信仰を集める形となったと考えられている。文献における初見は承元2年(1208年)の鎌倉将軍家下文であり、実際の創建は平安時代中期頃とみられている。
神魂神社のある大庭(おおば)は、出雲の国分寺、国府に近く古代出雲の政治、交通、経済の中心地であり、天穂日命の子孫の出雲国造が住んだと伝わり、出雲国造は出雲大社の宮司家となるが、出雲国造として25代まで当社に奉仕していた
・ 歳徳神 - 二の鳥居脇に鎮座する
・ 杵築社 - 祭神:神素嗚嗚尊、葦原醜男命
・ 伊勢社 - 祭神:天照大神、月夜見神
・ 熊野社 - 祭神:速玉男命、事解男命、菊理姫命
・ 御釜宮 - 天穂日命が、高天原から御釜に乗って大庭の里に現れたという伝説により、御釜神事が行われる。
・ 荒神社 - 祭神:興津彦命、他2柱
・ 外山社 - 祭神:鸕鷀草葺不合尊、他1柱
・ 貴布祢稲荷両神社 - 貴布祢社祭神:闇龗神。稲荷社祭神:倉稲魂神。重要文化財。
・ 武勇社 - 祭神:経津主命、他2柱
・ 蛭子社 - 祭神:蛭子命
・ 秋葉社
● 本殿(国宝)
本殿は国宝に指定され、心御柱古材に「正平元年丙戌十一月日」の墨書銘がある。柱古材は、正平元年(1346年)の柱と考えられるが、社殿は落雷により消失したため、現在の社殿は天正11年(1583年)に古式に則って再建されたものである。室町時代の造営形態を引き継ぐ神魂神社本殿は、出雲大社よりも古い形式の大社造りをよく保存し、出雲国(島根県東半部)にのみ分布する大社造のなかの最古の遺構である、大社造には男造(おづくり)・女造(めづくり)と呼ばれる二つの内部構造があり、出雲大社は男造、神魂神社は女造となる。
● 主な行事
以下の神事が行われる。
・ 4月18日 - 祈念祭、神火相続(火継式)
・ 10月18日 - 例祭
・ 11月11日 - 神在祭
・ 12月13日 - 新嘗祭、御釜神事
● 神事・神火相続
神火相続式(おひちぎしき)は、「火継式」ともよばれ、出雲国造が、世襲し代替わりするときの、聖職者継承の方法を伝える特殊神事である。神人融合・合一の儀礼で、聖火で調理した御飯と一夜酒を神々に奉献してから食すことで、神々の霊威や生命力を頂き、神職としての権威が充足される。神火相続式の現存する最古の記録が、天正12年(1357年)に残る。
出雲国造家では、現・国造が逝去すると、亡き父である国造の葬儀をすることなく、嗣子は直ちに神魂神社に参詣し、一昼夜のうちに神火相続の儀式を行うが、新・国造と神魂神社の秋上神主2名のみで本殿の内殿に参籠し行われる。神事が無事終了すると、直ちに神火相続成就の飛脚をたて、出雲大社へ報告し、その後、国造の葬儀を執り行ったとされる。
● 文化財
◎ 国宝
:
◇ 建造物
::
・ 神魂神社本殿 附:内殿 1基、心御柱古材 1箇 - 1952年(昭和27年)3月29日指定。
◎ 重要文化財
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◇ 建造物
::
・ 神魂神社末社貴布祢稲荷両神社本殿 - 1952年(昭和27年)3月29日指定。
:::: 天正11年(1356年)建立、二間社流造、こけら葺。
:::: 室町時代中期作
● 交通
・JR松江駅から市バスかんべの里(神魂神社)行きで25分。終点下車。
・JR松江駅から一畑バス八雲行きで18分、風土記の丘入口下車徒歩10分
・JR松江駅からタクシーで15分
・本神社を起点とする島根県道248号神魂神社線が国道432号まで伸びている。
「神魂神社」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2023年12月7日19時(日本時間)現在での最新版を取得
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