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宇治上神社(うじがみじんじゃ/うじかみじんじゃ)は、京都府宇治市宇治山田にある神社。式内社で、旧社格は村社。隣接する宇治神社とは対をなす。
ユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の構成資産の1つとして登録されている。
● 祭神
祭神は次の3柱。
・ 左殿:菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)
・ 『日本書紀』では「菟道稚郎子」、『古事記』では「宇遅之和紀郎子」と表記される。応神天皇皇子。天皇に寵愛され皇太子に立てられたものの、異母兄の大鷦鷯尊(後の仁徳天皇)に皇位を譲るべく自殺したという話で知られる。
・ 中殿:応神天皇
・ 第15代天皇。菟道稚郎子命の父。
・ 右殿:仁徳天皇
・ 第16代天皇。菟道稚郎子命の異母兄。
延長5年(927年)成立の『延喜式』神名帳で「宇治神社二座」と見える2座のうち1座に比定される。この「二座」を祭神と見た場合、菟道稚郎子を1座とすることは動かないものの、もう1座については父の応神天皇・異母兄の仁徳天皇・母の矢河枝比売とする諸説がある。
● 歴史
◎ 創建
創建年代などの起源は明らかではない。宇治上神社のすぐ近くには宇治神社があるが、宇治上神社とは二社一体の存在であった。なお、宇治上神社の本殿は本来左右2棟であるとして、「宇治神社二座」は宇治上神社のみを指すという説もある(3棟の建築年代については後述)。神名帳の「鍬靫」の記載は、祈年祭の際に朝廷から鍬・靫の奉献があったことを意味する。近くに平等院ができると、両社はその鎮守社とされたという。
明治以前は宇治上神社は「上社」・「本宮」、宇治神社は「下社」・「若宮」と呼ばれたほか、両社を合わせて「宇治離宮明神」・「宇治離宮八幡宮」と総称された。
・ 拝殿(国宝) - 鎌倉時代前期の造営で、寝殿造の遺構といわれる。切妻造、檜皮葺き。桁行6間、梁間3間の主要部の左右に各1間の庇を付す。桁行6間のうち、向かって左端の1間は柱間が狭く、隣接する庇部分とともに閉鎖的な1室を構成する。建物右端の庇部分も1室となり、これらに挟まれた中央の桁行5間 x 梁間3間分を広い1室とする。屋根は切妻造平入りの屋根の左右端に片流れの庇屋根を設ける。切妻屋根と庇屋根の接続部で軒先の線が折れ曲がっており、こうした形を縋破風(すがるはふ)と称する。周囲に榑縁(くれえん)をめぐらし、内部は板床と天井を張り、蔀戸を多用した住宅風の構えである。この拝殿は、本殿同様に国宝に指定されている。
◎ その他
・ 天降石 - 「岩神さん」とも呼ばれている。「隕石である」、や「かつて何らかの社があった跡」ともいわれる。磐境信仰による創祀という説もある。
・ 桐原水 - 桐原水と称される湧き水があり、「宇治七名水」のうちでは唯一現存するものである。
・ 表門
・ 社務所
● 摂末社
・ 春日社(重要文化財) - 祭神:建甕槌命、天児屋根命。社殿は一間社流造で、檜皮葺。鎌倉時代後期の造営とされる。
・ 拝殿(附 桟唐戸4枚、蟇股1箇)(建造物)
・ 鎌倉時代前期の造営。1902年(明治35年)7月31日に古社寺保存法に基づき特別保護建造物に指定、1950年(昭和25年)の文化財保護法施行により重要文化財に指定、1952年(昭和27年)11月22日に国宝に指定。
◎ 重要文化財(国指定)
・ 摂社春日神社本殿(建造物)
・ 鎌倉時代後期の造営。1912年(明治45年)2月8日に古社寺保存法に基づき特別保護建造物に指定、1950年(昭和25年)の文化財保護法施行により重要文化財に指定。
・ 本殿扉絵(板絵著色) 4面(絵画)
・ 第一殿に童子像2枚、第三殿に随身像2枚。平安時代の作。1977年(昭和52年)6月11日指定。
◎ 京都府指定有形文化財
・ 末社厳島社
・ 末社香椎宮
・ 末社武本稲荷社
・ 宇治上神社文書 1,060点
● 現地情報
所在地
・ 京都府宇治市宇治山田59
交通アクセス
・ 鉄道
・ 京阪電気鉄道(京阪電鉄)宇治線 宇治駅 (徒歩10分)
・ 西日本旅客鉄道(JR西日本)奈良線 宇治駅 (徒歩20分)
周辺
・ 宇治神社
・ 平等院
・ 菟道稚郎子尊 宇治墓
「宇治上神社」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2023年11月30日3時(日本時間)現在での最新版を取得
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