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ホトケノザ(仏の座、学名:)は、シソ科オドリコソウ属の一年草あるいは越年草である。サンガイグサという別名も持つ。なお、春の七草に数えられる「仏の座」とは異なる。漢字では当て字で、「元宝草」や「宝蓋草」とも書く。
● 形態・生態
一年生の草本。成長した際の高さは10 - 30センチメートル (cm) ぐらい、俗にサンガイグサ(三階草)とも呼ばれる。
花期は3月から6月で、上部の葉脇に長さ2 cmほどの紫で唇形状の花をつける。上唇はかぶと状で短毛がびっしり生え、下唇は2裂し濃い紅色の斑点がある。開花するふつうの花のほかに、つぼみのままで結実する閉鎖花が混じることが多い
● 分布・生育地
アジアやヨーロッパ、北アフリカなどに広く分布する。日本では、北海道以外の本州、四国、九州、沖縄に自生する。
道端や田畑の畦などによく見られる雑草である。春先の畑の一面に、赤紫色の花色で染めている草であることが多い。
● ヒトとの関わり
子供が花びらを抜き取り、それを吸って蜜を味わって遊ぶことがある。
春の七草の1つ「ほとけのざ」が挙げられるものの、これは本種のことではなく、標準和名をコオニタビラコというキク科の草である。ところが、このためにこの種を七草の「ほとけのざ」であると誤解されている場合がある。本種は食用ではないため注意を要する。春先のコオニタビラコは、株全体がロゼット状で地面に広がり、これを仏像が座っているハスの花をかたどった台座(蓮華座:れんげざ)にたとえたものである。一方、本種ホトケノザは、茎に対生する葉が丸く広がり、その上に花が咲く様子を蓮華座と仏像にたとえたものである。
「ホトケノザ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月13日10時(日本時間)現在での最新版を取得
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