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フヨウ(芙蓉、学名:)は、アオイ科フヨウ属の落葉低木。種小名 は「変化しやすい」(英語のmutable)の意。「芙蓉」はハスの美称でもあることから、とくに区別する際には「木芙蓉」(もくふよう)とも呼ばれる。中国名は、木芙蓉。甑島列島(鹿児島県)の下甑町瀬々野浦ではフヨウの幹の皮を糸にして織った衣服(ビーダナシ)が日本で唯一確認されている。ビーダナシは軽くて涼しいために重宝がられ、裕福な家が晴れ着として着用したようである。現存するビーダナシは下甑島の歴史民俗資料館に展示されている4着のみであり、いずれも江戸時代か明治時代に織られたものである。
● 変種・近縁種
◇ スイフヨウ(酔芙蓉、 cv.)
: 朝咲き始めた花弁は白いが、時間がたつにつれてピンクに変色する八重咲きの変種であり、色が変わるさまを酔って赤くなることに例えたもの。なお、「水芙蓉」はハスのことである。混同しないように注意のこと。
◇ サキシマフヨウ (先島芙蓉)
: 鹿児島県西部の島から台湾にかけて分布する。詳細は該当項目を参照。
◇ アメリカフヨウ(草芙蓉(くさふよう))
: 米国アラバマ州の原産で、7月と9月頃に直径30cm近い巨大な花をつける。草丈は50cm~160cmくらいになる。葉は裂け目の少ない卵形で花弁は浅い皿状に広がって互いに重なるため円形に見える。この種は多数の種の交配種からなる園芸品種で、いろいろな形態が栽培される。なかには花弁の重なりが少なくフヨウやタチアオイと似た形状の花をつけるものもある。日本での栽培も容易であり、多年草であるため一度植えつければ毎年鑑賞することが可能。栽培法はタイタンビカスの育て方に準ずる。
◇ タイタンビカス
: 日本で作出された園芸品種。アメリカフヨウとモミジアオイの交配選抜種。6月下旬~10月初頭に15cmほどの花を多数つける。草丈は1~2mほど。葉はモミジ葉。ハイビスカスそっくりの南国風の花であるが北海道等の寒冷地ふくめ、日本全国での屋外栽培・屋外越冬が可能。栽培もいたって容易である。
「フヨウ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月13日10時(日本時間)現在での最新版を取得
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