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ハナズオウ(花蘇芳、学名: Cercis chinensis)は中国原産のマメ科ハナズオウ亜科の落葉小高木である。春に咲く花が美しいためよく栽培される。別名、ハナズホウ、スオウバナ(蘇芳花)とも呼ぶ。和名の由来は、花の色がマメ科の染料植物スオウで染めた蘇芳染(すおうぞめ)に似ていることによる。中国名は紫荊。
● 特徴
日本には北海道、本州、四国、九州に分布する。
高さは2 - 3メートル (m) になり、葉は5 - 10センチメートル (cm) のハート形でつやがあり、葉縁が裏側に向かって反り返る独特の形をしている。葉柄の両端は少し膨らむ。秋の紅葉は黄色系に染まり、黄色と褐色のモザイク模様なったり様々な変化を見せながら、葉が散るころには褐色になる。
早春に枝に花芽を多数つけ、4 - 5月ごろ葉に先立って開花する。花には花柄がなく、枝から直接に花がついている。花は紅色から赤紫色(白花品種もある)で長さ1 cmほどの蝶形花。開花後、長さ数cmの豆果をつけ、秋から冬に赤紫色から褐色に熟す。
早春に咲く赤紫色の花とハート形の葉が好まれ、公園樹や庭木によく利用される。
● ハナズオウ属
ハナズオウ属は北半球温帯に数種が分布する。地中海付近原産のセイヨウハナズオウ (C. siliquastrum) は落葉高木で高さ10mほどになり、イスカリオテのユダがこの木で首を吊ったという伝説からユダの木とも呼ばれる。このほかアメリカハナズオウ (C. canadensis) などが栽培される。
「ハナズオウ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年4月26日8時(日本時間)現在での最新版を取得
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