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ジャスミン(耶悉茗、素馨。
ジャスミンの花にはいくつかの香気成分が含まれているが、その中でもジャスミンの香りを特徴づける独特な香気成分であるcis-ジャスモンは、未だ工業的生産法は確立されておらず、自然の花から抽出し精製するしか方法がないため、cis-ジャスモンを主原料とした香料は非常に高価である。それと比べ、工業的生産法が確立されているジャスモン酸メチル系の香料は安価で入手可能で、香水やアロマオイルなどとして一般に広く出回っている。16世紀中国の官能小説『金瓶梅』には、女がジャスミンの蕊(めしべ、おしべ)とバターとおしろいを混ぜて体中に塗り付け男を楽しませる場面が登場する。
◎ 茉莉花茶
緑茶またはウーロン茶に、マツリカを用いて香りをつけたのが茉莉花茶である。茉莉花茶は、中国においてもっとも有名な茶の香りである。中国福州市が産地として有名であり、ジャスミンの花は福州市の市花である。
マツリカは中国南部、台湾、インドネシアなどで栽培されており、ジャスミン茶の着香に使用される。マツリカも夜間に花が開くが、摘み取りはまだつぼみの状態の昼間のうちに行われる。これを夜間に花が開き始めたところで、茶葉と混合して着香する。
● 栽培
熱帯地方原産の植物であるため、中緯度以北では温室が必要な種が多いが、シロモッコウやハゴロモジャスミン、オウバイ(黄梅)は耐寒性があり、普通に露地栽培することができる。肥沃で水はけのよい土地を好む。ソケイやマツリカ、シロモッコウなどはつる植物であるので、支柱が必要である。支柱があると2 - 3メートル程度の高さまで伸びる。通常は挿し木で増やす。
● 主な種
・ ナガバジャスミン
・ ツルジャスミン
・ ベニバナソケイ(ビージアナム) - ジャスミンには珍しく赤色の花を咲かせる。
・ ノハラジャスミン
・ リュウキュウオウバイ
・ オオバナソケイ(ソケイ) - 香水に使用される種。
・ ヒマラヤソケイ
・ ウンナンソケイ var.
・ キソケイ var.
・ シマダソケイ
・ マリアナソケイ
・ オウバイモドキ(ウンナンオウバイ)
・ ケソケイ(ボルネオソケイ、スタージャスミン)
・ イヌシロソケイ
・ シロソケイ var.
・ オオシロソケイ(エンジェルウィングジャスミン)
・ オウバイ
・ ソケイ(シロモッコウ、コモンジャスミン、オオバナソケイ、ロイヤルジャスミン、黄金葉ジャスミン、ホワイトプリンセス) - 四季咲き。
・ ハゴロモジャスミン
・ シャムソケイ
・ マツリカ(アラビアジャスミン) - ジャスミン茶(茉莉花茶)に使用される種。
・ オキナワソケイ
・ ベニバナソケイ(ステファネンセ)
・ シロマツリ
・ オキナワソケイ
・ シロソケイ
・ ミヤマソケイ
● ジャスミンと呼ばれるその他の植物
ジャスミンと名のつく植物は多くの科にあり、本来のジャスミンとは系統の遠いものも多い。
・ カロライナジャスミン(イエロージャスミン、ニセジャスミン、イブニングトランペット、トランペットフラワー、カロリナソケイ) - マチン科ゲルセミウム属
・ ランキンジャスミン(ゲルセミウム・ランキニ) - マチン科ゲルセミウム属
・ マダガスカルジャスミン(アフリカシタキヅル) - キョウチクトウ科(旧分類ではガガイモ科)ステファノチス属
・ アメリカジャスミン(ニオイバンマツリ) - ナス科ブルンフェルシア属
・ オレンジジャスミン(シルクジャスミン、ゲッキツ) - ミカン科ゲッキツ属
● 文化的側面
2011年のチュニジア革命は、別名ジャスミン革命と呼ばれている。
いくつかの国では、ジャスミンを国花として定めている。
・ シリア:首都ダマスカスはジャスミン市と呼ばれる。
・ ハワイ: マツリカはレイ装飾で一般的に用いられ、また多くのハワイの歌の題材となっている。
・ インドネシア: マツリカは1990年に国花と定められた。
・ パキスタン: ソケイは"chambeli", "yasmin"として知られ、国花である。
・ フィリピン: マツリカは1935年に国花として定められ、サンパギータと呼ばれている。
・ タイ: ジャスミンの花は母性の象徴とされている
「ジャスミン」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月14日20時(日本時間)現在での最新版を取得
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