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キキョウ(桔梗、Platycodon grandiflorus)は、キキョウ科の多年生草本植物。山野の日当たりの良い所に育つ。日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布する。秋の七草の一つで、七草の朝顔をキキョウとする説のほかに、ムクゲやアサガオを当てる説もある。
● 形態
根は太く、黄白色。草丈は50-100cm程度。下面はやや白みがかっている。
秋の季語であるが、実際の開花時期は六月中旬の梅雨頃から始まり、夏を通じて初秋の九月頃までである。つぼみが徐々に緑から青紫にかわり裂けて星型の花を咲かせる。雌雄同花だが雄性先熟であり、まず雄しべが成熟して花粉が出て(雄花期)、その後に雌しべが開き柱頭が受粉可能になる(雌花期)。
植物体再生の研究が進む。また漢方薬の素材として栽培される。
● 生薬
キキョウの一種Platycodi Radix は根にサポニン(オレアナン型トリテルペンサポニン)を多く含み、生薬として利用される。日本薬局方では桔梗根、キキョウと表記する。
● 文化
日本では、万葉の時代から人々から観賞されてきていた。貝原益軒の『花譜』(1694年)には、「紫白二色あり。(中略)八重もあり」と紹介されている。また、1年後に刊行された『花壇地錦抄』(1695年)には、絞り咲きや各種の八重咲き、「扇子桔梗(おうぎききょう)」と名づけられた帯化茎(たいかけい)のものなどがあげられている。
◎ 詩歌、歌謡
「万葉集」で、山上憶良が詠んだ歌のうちの「朝貌(あさがお)の花」は本種を指す。
俳句では秋の季語となっている。夏目漱石の作品がある。
朝鮮民謡トラジの主題はキキョウ(トラジ)。
◎ デザイン
花の形から「桔梗紋」が生まれた。桔梗紋を紋所にした武家は美濃の山県氏、土岐氏一族が著名で、その土岐氏一族に連なる明智光秀も「土岐氏の〈水色桔梗紋〉」に由来する桔梗紋を使ったとされる。
越中(砺波、新湊、高岡)にも分布し、また岡山県南西部の旧六条院町(現在の浅口市)は紋章を決めるまで、どの大名家の系図すなわち紋章を優先するか議論があった。
能装束にあしらわれ、現代も家紋として続き、着物ほかに使われる。
現在の晴明神社で神紋とする桔梗印は、元来、安倍晴明が使用した五芒星を指す。
● 絶滅危惧種
前田利保の命で編纂され、1853年(嘉永6年)に序文が書かれた植物図譜『本草通串証図(ほんぞうつうかんしょうず)』には、現在は見ることのできない緑色の八重咲きや濃い黄色、花弁が基部深くまで切れ込んでそれぞれが外側に丸まってウサギの耳のような形になる「兎耳桔梗」、花弁が平皿のような形になる「紋桔梗」などのほか、現在も見られる桃色やウズキキョウ、早咲きのものが彩色図で収録されている。残念ながら、これらの多様なキキョウの園芸品種は、その多くが明治の中ごろまでに途絶えてしまっている。
:自生株は近年減少傾向にあり絶滅が危惧されている。
● 市の花
50音順。
・ 伊勢原市
・ 一宮市
・ 鎌ケ谷市
・ 掛川市
・ 塩尻市 - 桔梗ヶ原(市内の地名)
・ 多治見市
・ 土岐市
・ 名張市
・ 瑞浪市
・ 山県市
・ 龍ケ崎市
「キキョウ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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