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アネモネ(学名:)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。和名はボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)、ベニバナオキナグサ(紅花翁草)。または、アネモネ属の総称を表すこともある。ヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域が原産。
語源はギリシア語で「風」を意味する Άνεμος (anemos) から。ギリシア神話中に、美少年アドニスが流した血よりこの植物が産まれたとする伝説があり、稀にアドニスと呼ぶこともある。なお、 はフクジュソウ属の学名である。
古くから人との関わりが深く、原生地から各地への伝播には、十字軍や巡礼者が関わっており、神話や伝説にも多く登場する。
● 品種
アネモネ属は温帯から亜寒帯にかけて約100種が分布し、クリスマスローズ、ラナンキュラス、クレマチスなどと同じキンポウゲ科である。アネモネ・ホルテンシス、アネモネ・パボニナ、これらの交雑によりできたとされるアネモネ・フルゲンスがあり、さらにフルゲンスが交雑した中から選抜されたのが、アネモネ・コロナリアである。現在、園芸的にアネモネといえば、この「コロナリア」を指すのが一般的である。
● 栽培
実生または球根から栽培するが、球根から栽培する方が簡単である。球根は直径1センチあまりの不定形の固まりであるが、とがっているほうを下にして、9月末から11月はじめに植え付ける。株間は20cmくらい、鉢に植える場合は、6寸鉢に3球植えにする。覆土は2cmくらい。日当たりと水はけのよいところなら、比較的よく開花する。水はけと日当たりのよい場所に植えつけ、多肥を避け管理すれば、何年も植えっぱなしで花を咲かせ続ける。
● 毒性
全草にプロトアネモニンを含む。茎を折ったときに出る汁に触れると皮膚炎・水泡を引き起こすことがあるので、園芸時には注意が必要である。
・毒成分 プロトアネモニン
・毒部位 全草、汁液
・毒症状 皮膚炎、水泡、化膿
「アネモネ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月13日9時(日本時間)現在での最新版を取得
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