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浅丘 ルリ子(あさおか ルリこ、本名:浅井 信子(あさい のぶこ)、1940年〈昭和15年〉7月2日。父・浅井源治郎は満洲国経済部大臣秘書官を経て1943年にタイのバンコクへ軍属として転居。終戦後に一家はチャオプラヤー川の岸辺にあったバンバートン(バーンブァトーン Bang Bua Thong)抑留所へ強制収容されるが翌1946年には引き揚げが始まる。しかし軍属を最優先として先に出港したその船は沈没してしまい一家は命拾いした。やがて大洗港の近くに住む親戚を頼り、まもなく館山の引き揚げ寮へ入寮。信子が小学校3年生の時に父が代議士秘書の職を得て一家で東京神田鍛冶町の借家に落ち着く。実妹のクラスメートに星由里子がいた。家庭は大変貧しかった。しかしながら、母が毛布を裁断し染めることに依ってコートに仕立ててくれたりと創意工夫に満ちた生活を送っていた。
読売新聞に連載されていた北条誠の小説(挿絵は中原淳一)『緑はるかに』 を水の江瀧子プロデュース・井上梅次監督で映画化するに当たって、ヒロインのルリコ役を募集しているのを千代田区立今川中学校在学中の1954年(昭和29年)夏に知り、両親賛成のもと応募。11月23日に面接が行われ約3,000人 の中から中原淳一が浅丘のメイクを見て「この子だ」と言い、強力な推薦によって選ばれ銀幕デビュー。芸名は、『緑はるかに』のヒロインのルリコと、本人の本名から「浅」の1字をとり、『緑はるかに』のイメージから「丘」という字をつけて、「浅丘ルリ子」となった。「ルリコカット」が当時の女性たちの間で大流行し、瞳の大きな美少女として脚光を浴びる。しかし学校を長期欠席しての撮影だったため、PTAと生徒会が奉祝の花輪を出したことで一時物議を醸した。多忙のため、菊華高等学校(現・杉並学院高等学校)は中退している。映画『緑はるかに』は1955年に公開された。
日本映画全盛期の日活アクション映画における代表的なヒロインであり、小林旭の『渡り鳥』『流れ者』『銀座旋風児』の三大アクション・シリーズや、石原裕次郎のムード・アクション・シリーズ(『赤いハンカチ』(1964年)、『夕陽の丘』(1964年)、『夜霧よ今夜も有難う』(1967年)等)など多数の作品でヒロイン役を演じた。
1961年、世界一周早回りと国際親善をかねた「美しい東洋親善使節団」日本代表。
また1964年には「夕陽の丘」でレコードデビューした。「正直いって女性映画の主人公がやれる佐久間さんがうらやましい。何も知らないまま、ただ夢中で10年間を過ごしてきたけど、100本も映画に出て代表作がないのは恥ずかしいワ。私は男性映画のサシミのツマのようなもの。もっと自分の仕事を大切にしたい。作品を選んでそろそろ賞の対象になるような仕事をしたい」などとマスメディアに訴え、会社の準備した『肉体の門』『悲恋十年』『人生劇場』などを蹴り、初めて女優として自己主張した。自身で企画を持ち込むようになり。
私生活では、1960年頃に一時小林旭と事実婚の関係にあったが、1961年8月に別離。この頃より生活が荒むものの石原裕次郎に励まされ持ち前の根性で再起する。
蔵原惟繕監督の『銀座の恋の物語』(1962年)や、『憎いあンちくしょう』(1962年)、『何か面白いことないか』(1963年)、『夜明けのうた』(1965年)の典子三部作により男性スターの彩り的存在から脱皮、100本出演記念映画となった蔵原惟繕監督の『執炎』では、愛する夫を戦争に奪われた女性の姿を演じ、同じ蔵原監督の映画『愛の渇き』(1967年)でも熱演を魅せた。映画『戦争と人間』にも出演した。蔵原惟繕とは愛人関係にあった。
1966年には日活との専属契約を解消し、石原プロへ入社。1972年、石原プロが劇場用映画製作から撤退したことにより石原プロ退社。また、映画の主題歌などを中心に歌手としても多くの曲を発表、1969年のシングル『愛の化石』はヒットした。
その他にも、『太平洋ひとりぼっち』、『水で書かれた物語』、『私が棄てた女』、『栄光への5000キロ』、『戦争と人間・第一部〜第三部』、『告白的女優論』、『鹿鳴館』、『博士の愛した数式』などの映画の話題作に出演した。特に、映画『男はつらいよシリーズ』で演じたクラブ歌手の「リリー」の役は大好評で、マドンナとしてシリーズ最多の4回の出演を数えた。同年には舞台で、小林旭と1969年の映画『地獄の破門状』以来44年振りに共演した。
● 私生活
1971年、日本テレビのドラマ『2丁目3番地』での共演をきっかけに石坂浩二と結婚。石坂は当時の世の男性の羨望を一身に集める事となったが、程なくして別居。30年後の2000年に離婚。その後、大衆演劇俳優で「劇団誠」座長、松井誠との交際を公にしていたが、2013年3月には金児憲史との交際が報じられて話題になった。
● 人物
性格は姉御肌で、青春映画全盛期だった当時の日活において後輩の男優と女優に対する躾が厳しいことでも有名だった。特に高橋英樹はデビュー当時より教育係であった浅丘に散々世話をかけ、そして弟分のように可愛がられていた経緯から「ヒデキ」と呼ばれている。
日本のテレビ番組『スター千一夜』のフランスロケで、フランス映画の俳優ジャン・ギャバンが同番組にゲスト出演した際に、石坂と共にギャバンと共演した。浅丘いわく「ギャバンは顔がピンク色で凄くきれいな肌をしていた」と、ギャバンの大ファンで知られる仲代達矢等と同じくギャバンを尊敬している近藤正臣との対談で語った。
1970年2月18日放送のフジテレビの生放送番組『3時のあなた』に出演した際に、映画評論家の淀川長治と国際派女優で知られる山口淑子と共に、映画『ジュリアス・シーザー』の宣伝のために来日したチャールトン・ヘストンとトークをした。
● 受賞歴
・ 日本映画製作者協会新人賞(1958年)
・ 第30回毎日映画コンクール女優演技賞(1976年)「男はつらいよ・寅次郎相合い傘」
・ 第50回毎日映画コンクール 田中絹代賞(1996年)
・ 第9回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞(1996年)「男はつらいよ・寅次郎紅の花」
・ 第35回山路ふみ子映画賞功労賞(2011年)
・ 秋のシナリオ(1987年、日本テレビ)
・ 最後の恋(1988年、読売テレビ)
・ さんまの「おれは裸だ」(1988年、読売テレビ)
・ 忠臣蔵・いのちの刻(1988年、TBS) - 大石りく役
・ アイラブユーからはじめよう(1989年、TBS) - 主演・氷室笙子 役(浅丘の衣裳デザインは芦田淳JUN ASHIDA。)
・ 松本清張サスペンス・結婚式(1989年、読売テレビ「木曜ゴールデンドラマ」) - 主演・新田元子 役
・ 小指の思い出(1991年、読売テレビ)
・ 雀色時(1992年、読売テレビ)
・清左衛門残日録(1993年) - 類 役
・ 嵐の中の愛のように(1993年、読売テレビ) - 八神響子 役
・ 二十六夜参り(1998年8月17日、TBS「月曜ドラマスペシャル」) - 前園千鶴子 役
・ 逃亡(2002年、NHK総合「金曜時代劇」) - お秋 役
・ すいか(2003年、日本テレビ) - 崎谷夏子 役
・ 川、いつか海へ 6つの愛の物語(2003年、NHK総合) - 海江田遼子 役
・ 火曜ドラマゴールド 大女優殺人事件(2007年1月9日、日本テレビ) - 原作:アガサ・クリスティ『鏡は横にひび割れて』
・ セクシーボイスアンドロボ(2007年、日本テレビ) - 真境名マキ 役
・ 小公女セイラ(2009年、TBS)
・ やすらぎの郷(2017年、テレビ朝日) - 白川冴子 役
・ やすらぎの刻〜道(2019年 - 2020年、テレビ朝日) - 白川冴子 役/三木桃 役
・生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔(2021年) - 小山結子 役
◎ 舞台
・ ノートルダム・ド・パリ(蜷川幸雄 演出)
・ 恐怖時代(蜷川幸雄 演出)
・ 貧民倶楽部(蜷川幸雄 演出)
・ 欲望という名の市電(蜷川幸雄 演出)
・ 日本橋(堀井康明 演出)
・ 天井桟敷の人々(江守徹 演出。帝国劇場)
・ 芍薬の歌(井上思 演出)
・ 夜叉ヶ池 (井上思 演出)
・ 草迷宮(蜷川幸雄 演出)
・ カルメンと呼ばれた女(蜷川幸雄・井上思 演出)
・ にごり江(蜷川幸雄 演出)
・ 西鶴一代女(加納幸和 演出)
・ 鏡花幻想(江守徹 演出)
・ 墨東奇譚(佐藤浩史 演出)
・ 鶴屋南北悪の華(堀井康明 演出)
・ 憎いあんちくしょう(久世光彦 演出)
・ 伝説の女優(宮田慶子 演出)
・ ハロルドとモード(青井陽治 演出)
・ 検察側の証人
・ 姉妹たちの庭で〜モーニングス・アット・セブン〜(2011年6月24日 - 7月10日、シアタークリエ)
・ ニューヨークに行きたい (2011年10月 - 11月、帝国劇場、山田和也 演出)
・ 桜の園(2012年6月 - 7月、パルコ劇場、三谷幸喜 演出)
・ 熱き心で突っ走れ 信長と濃姫(2013年 - 2014年、地方) 脚本・杉本美鈴 演出・小国正皓 安部晴治、出演・小林旭・松方弘樹
◎ バラエティ
・ 徹子の部屋(テレビ朝日)
・ シネマ・パラダイス(NHK-BS2)
・ 小坂一也とカントリーの仲間たち(NHK-BS2)
・ 藤山直美と素敵な仲間たち(NHK-BS2)
・ 映像美の巨匠 市川崑(NHK-BS2) - ナレーション
・ 父の面影を追って 浅丘ルリ子・中国への旅(NHK-BS2)
・ 邦楽百選(NHK教育)
・ 日本映画音楽全集(NHK総合)
・ 絶景・人情列島 寅さんが旅したニッポン(テレビ東京)
・ 映画音楽に乾杯(NHK-BS2)
・ スパモク「美空ひばり没後21年 幻の歌声を今夜初公開」(TBS)
・ ザ☆スター「津川雅彦」(NHK-BShi、NHK-BS2)
・ ザ☆スター「高橋英樹」(NHK-BShi、NHK-BS2)
・ 浅丘ルリ子 女優の肖像(NHK-BShi)
・ エンターテイメント あのスターにもう一度逢いたい 「大原麗子 少し愛して 長く愛された女優」(BS11)
・ あさイチ プレミアムトーク(NHK総合)
・ くりぃむクイズ ミラクル9(テレビ朝日) - 回答者として複数回出演
◎ ラジオ番組
・ 青春三人娘(カメラは見ている)(1958年、NHKラジオ第1)
◎ CM
・ 東京ソワール「ブラック・フォーマルドレス」(1975年)
・ お菓子のコトブキ「パフケーキ」(1979年)
・ 鈴木自動車工業(現・スズキ)「セルボ」〈2代目前期型〉(1982年 - 1983年)
・ 花王「ディープクリーン」シュッシュデント 部分入れ歯用洗浄剤『祖母のナイトルーティーン』篇(2020年10月 -)
● 音楽作品
◎ シングル
テイチクレコード
・ 三人姉妹マンボ(1957年1月)- withペギー葉山、芦川いづみ、日活映画「踊る太陽 お転婆三人娘」主題歌
・ 丘は花ざかり/東京は二人の町(1963年9月1日、NS-739)- 日活映画「丘は花ざかり」主題歌
・ 夕陽の丘(1963年9月1日、NS-740)- 売上げ143万枚(テイチクによる)、デュエット:石原裕次郎
・ 霧に消えた人(1963年12月1日、NS-755)- 日活映画「霧に消えた人」主題歌
・ 別れのビギン(1964年1月5日、NS-765)
・ 教えて教えて(1964年1月5日、NS-766)
・ 伊豆の虹(1964年3月)- デュエット:浜田光夫
・ 思い出は小雨に濡れて(1964年4月1日、SN-38)
・ 東京さすらい歌(1964年7月10日、SN-81)- デュエット:石原裕次郎
・ 明日も愛す/悲恋(1964年9月25日、SN-117)
・ こぶしの花の咲く頃/悲恋(1965年1月15日、SN-117)
・ 東京の灯/こぶしの花の咲く頃(1965年1月15日、SN-148)
・ 姉弟/青空さんゴメンナサイ(1965年7月10日、SN-227)- デュエット:浜田光夫、日活映画「流れる雲」主題歌
・ 湖畔の慕情/高原に散る花(1966年2月、SN-311)
・ 山の湖(1966年4月10日、SN-326)- デュエット:石原裕次郎
・ 島原地方の子守唄/北風子守唄(1966年6月10日、SN-365)
・ 宇目の唄げんか/夕焼け馬子唄(1966年10月10日、SN-421)
・ 流れる雲/赤い涙(1968年3月10日、SN-625)- ナショナル・ゴールデン劇場「流れる雲」主題歌
・ 水色の季節(1968年8月、SN-684)- 日本テレビ系連続テレビドラマ「水色の季節」主題歌
・ 心の裏窓/愛はひとすじ(1969年4月5日、SN-746)
・ 愛の化石/お願い帰って(1969年8月5日、SN-796)- オリコンチャート最高位2位、日活映画「怪談 昇り龍」主題歌
・ 悲しみは女だけに/美しき玩具(1969年、SN-910)- 日活映画「愛の化石」挿入歌
・ 夜明けの子守唄/別離の詞(1970年2月、SN-920)
・ 節子/白い涙(1970年、SN-953)
・ 愛の終わり/いつわりの宴(SN-983)
・ 地獄花(1971年1月)- 石原裕次郎はセリフとして参加
・ さよならの季節/ひとりごと(1971年、SN-1050)
・ されどわが愛は死なず/この世のがれて(1971年、SN-1145)
・ 愛の化石(1971年、SN-1153)
・ あなたを知る前には/さよならは愛の終止符(1971年10月、SN-1175)
・ 朝の陽が赫い/好き(SN-1267)
・ 霧の夜がこわいの/風とともに(SN-1303)
・ 雲への階段/時のいたずら(1973年7月10日、SN-1326)
フィリップス
・ 白い旅(1976年1月、FS-1862)- 真木悠子と
クラウン・徳間ミュージック
・ いとしいとしというこころ(2014年9月3日、YZYM-15001)- デュエット:小林旭、阿久悠が生前に作詞、小林に提供した曲
◎ アルバム
・ 歌うスター「ルリちゃんの愛唱歌謡」(1964年5月10日、NL-2102)
・ 浅丘ルリ子のすべて 心の裏窓(1969年8月5日、SL-17)
・ 浅丘ルリ子「愛を歌う」(1970年、SL-26)
・ 霧の夜あなたと 浅丘ルリ子が創る紫詩歌の世界(SL-39)
・ 浅丘ルリ子の民謡を訪ねて(CF-8)
・ 浅丘ルリ子60’sレコーディング・マスターズ(2003年8月21日)
◎ 著書
・『咲きつづける 女優浅丘ルリ子』主婦の友社 ゆうゆうBOOKS 2013
・『私は女優』日本経済新聞出版社 2016
● 浅丘ルリ子をモデルにした小説
・ 林真理子『RURIKO』(2008年5月、角川グループパブリッシング 、ISBN 4048738445)
● 浅丘ルリ子を演じた女優
・ 瀬奈じゅん(女優 麗子〜炎のように、2013年3月6日、テレビ東京)
「浅丘ルリ子」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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