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『Dr.STONE』(ドクターストーン)は、原作:稲垣理一郎、作画:Boichiによる日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2017年14号から2022年14号まで連載された。Boichiにとっては初の少年漫画となる。話数カウントは「Z=○」。
『週刊少年ジャンプ』2019年48号から2020年4・5合併号までスピンオフである『Dr.STONE reboot:百夜』(ストーリー・漫画:Boichi)が同時連載された。
次にくるマンガ大賞2018 コミックス部門2位入賞、第64回小学館漫画賞少年向け部門受賞。2022年6月時点で電子版を含めた累計発行部数は1400万部を突破している。
● ストーリー
◎ Z=1 - 12「プロローグ」
高校生の大木大樹は、以前より想いを馳せていた小川杠に自分の気持ちを告白しようとしていた。その宣言を聞いた幼馴染の石神千空から心の籠っていない激励を受け、大樹は杠を学校のクスノキの木の前に呼び出して告白に臨む。ところがその刹那、突如空が眩く発光し、地球上の全人類が一斉に石化するという怪現象に襲われてしまう。
五感を失い身動きが取れない大樹は、「杠への想い」だけを糧に長い年月を耐え続けた末に石化から復活するが、目前には樹木が生い茂り、風化した景色が広がっていた。大樹は一足先に石化が解けて目覚めていた千空と再会を果たし、彼からこの世界が自分達の時代からおよそ3700年経過しているという現状、そして人類が消えて滅んだ世界で自力で文明を再建させるという決意を聞かされる。
自分達の石化が解けた原因が「石の腐食」であると考え、約半年に渡る実験を経て石化を解く「ナイタール」を完成させる。早速、完成品を杠に使用しようとしていた矢先、野生のライオンの群れと遭遇してしまった二人は、逃走する途中“霊長類最強の高校生”と詠われていた格闘家である獅子王司を復活させて助けてもらい、危機を脱する。しかし、司は自身の思想に合わない人間を容赦なく排除する危険人物だった。司の本性を知った二人は杠を復活させ、司を倒すために一時的な逃走を図る。
司に対抗できる力を得るため、一同は千空の提案で、火薬の原料である硫黄確保に箱根へと向かうが、その動向を推察した司もまた箱根へと追跡に向かう。箱根についた三人は遠くに上がる狼煙を見て、自分達以外にも生きている人間の存在を知るが、司に杠を人質に取られ、やむなく復活液のレシピを司に教える。「科学文明の破棄」を目論む司は千空に科学文明を発展させないと約束を求めるが、純然たる科学の徒である千空は、最期まで彼の脅迫を頑なに断り続け、遂に頸椎を折られて殺害されてしまう。
大樹は友の死を嘆き、その遺体を抱えて杠と共に司から離れるが、千空の人格を知る大樹はそれゆえに「杠を庇って千空が死んだ」事実に疑問を抱く。
実は千空の首筋には石化が残っており、千空は石化解除時には治癒の効果もあるという仮説を立てていて、それによる蘇生に賭けたのだ。その意図に気付いた大樹と杠は残された復活液をもって千空の蘇生を試みる。
◎ Z=13 - 45「第一部 STONE WORLD THE BEGINNING」
復活に至るまでの間千空の意識は、自らが最初に石化から復活し、原始に戻ったこの世界に復活してからのことを夢に見ていた。千空は地道な努力で石器・道具・炎・食料・服・住居を順番に手に入れていく。そして石化した大樹を見つけた千空は彼を復活させるために、自然発生していた硝酸を用いてトライアンドエラーを繰り返していた。夢の中で千空は大樹に復活するよう呼びかける。その叫びが現実における大樹の呼びかけとシンクロし、ついに千空は蘇生復活した。千空は、自身の生存を司が知らないことを利用して大樹達に、司についていって監視するよう促し、自身は単独行動で司に対抗できる「科学王国」の建設を目論む。
大樹、杠としばしの別れを告げた千空は、狼煙を上げていた謎の少女コハクと出会い、彼女に案内されて集落の存在を知らされる。しかし、集落の住民のほとんどは警戒心が強く、余所者である千空を村に入れようとはしなかった。千空はコハクと、村の外れで妖術(科学)の研究をしている変わり者のクロム、無垢な子供のスイカ、村の番人である金狼・銀狼兄弟という協力者の力を借り、村人達に取り入って「科学王国」の人材(マンパワー)に手に入れよう画策する。そこで猫じゃらしでラーメンを作って村人へ配り、その対価として労働力を提供してもらおうとした。ところが、その現場にて村の近辺に潜み紛れ込んでいた司サイドのメンタリストあさぎりゲンと遭遇する。しかし千空達がコハクの姉ルリを助けるためのサルファ剤を作る過程において発電を成功させる姿を見て、ゲンは千空側に寝返るか司側に留まるかで思いを揺らがせる。
だが、状況に迷い様子見を行っていたゲンは、村の覇権を得ることを願うマグマ一派に襲われて大怪我を負う。間一髪のところを千空達に救われたゲンは「ささやかな願い」を口にし、千空は科学の力でそれを必ず叶えることを約束する。その約束を信じたゲンは、司の元に戻り「千空は死んだ」と報告し、その生存を隠した。一方で千空は村の凄腕職人カセキといった協力者を増やし、村の長を決める御前試合の前日には、ついに残る材料が「酒」のみとなった。仲間の誰かが長とならなければルリへの薬の投与が実現しないため、御前試合に出る予定ではあったが、優勝すると薬の原料となる酒が手に入ることも知り、どんな手段をもってしても仲間を優勝させることを決意する。その一方でマグマ一派も村長の座を得ようと画策していた。千空達は自らの知恵と技術を駆使してマグマ一派との激突を制す。結果として千空が優勝、新しい村長となった。
そして、サルファ剤を完成させてルリの命を救うことに成功し、無事に病気から快癒した彼女から千空が聞かされたのは、自らの育ての父であり、宇宙飛行士であった石神百夜が宇宙にいたことによって石化を逃れて、この村を創り上げる始祖となるまでの物語『百物語 其之百 石神千空』であった。物語に託されたメッセージにより、「科学復興・人類救出という願いが、正しく百夜の遺志である」と知らされた千空は改めて父の遺志を継ぐことを決意。村人たちもまた千空を支えることこそが村の始祖の遺志であることを知り、石神村は新たなる結束の時を迎えた。
◎ Z=46 - 82「第二部 STONE WARS」
石神村が新たなる結束を迎えたのも束の間、ついに獅子王司が武力による村の制圧に乗り出す。そのことをゲンから知らされた千空は石神村の人々と共に、司軍の対策に乗り出す。
司の腹心・氷月を筆頭に襲撃してきた刺客を千空達は、日本刀により撃退する。双方とも冬ごもりに入り、春の決戦に備えて千空は情報戦の重要性を説き、携帯電話(トランシーバー)を作り始める。千空達はその過程で真空管の作成を始めるが、真空管の超高熱に耐えられるフィラメントを作れずに行き詰まる。代用策を千空が考えている途中で年を越し、皆と初日の出を見ることになるが、クロムが集めた石の中よりスイカが見つけた灰重石─タングステンが、朝日が昇る一瞬の紫外線に反応する。千空、クロム、マグマの三人組は電球とバッテリーを携え、タングステン採取のためにクロムが灰重石を拾った川の上流にある洞窟の中を探索、その途中でマグマが正式な仲間となり、洞窟の奥の鉱脈でタングステンを初めとした様々な種類の貴重な金属を採取することに成功する。その後、石神村で千空に対し、ゲン発案でサプライズ誕生日プレゼントとして天文台が送られる。
携帯電話が完成した日、千空はルリが発した伝承の一言から、百夜が遺していたガラスのレコードを発見する。レコードに封じられていたリリアンの歌声を聴いたゲンは、自身の声帯模写とレコードの歌を使って司帝国の人々に「アメリカは既に復興している」という偽の希望を持たせ、司帝国を瓦解させる作戦を立案する。千空も作戦を了承し、ゲン、クロム、マグマが大樹、杠の元へ携帯電話を運ぶことになり、千空達は村を見張っていた氷月の部下・ほむらへの陽動を仕掛ける。陽動と、電話のベルを使ったモールス信号による連携でほむらの捕縛に成功し、クロム達は大樹達が作った「千空の墓」に携帯を埋めることに成功する。
しかし、穴を掘るときの硬い岩盤を割った音を聞きつけた羽京に察知され、ゲンのみを逃がす。無事、大樹達と連絡を取った千空とゲンにより、大樹達の監視をしていたニッキーを仲間に加えることに成功するが、一方でクロムは捕縛されてしまい、千空達は救出のため司帝国の近くに砦を作ることを決め、物資の運搬用に蒸気自動車を作る。クロムの捕らえられている牢屋に突撃するため自動車を戦車に強化するが、司も千空が蒸気機関を作ることを想定し罠を張っていた。罠に気付いたクロムは見張りの陽の隙を突き、有り合わせの物を用いて作り出した次亜塩素酸ナトリウムを使って牢を破り脱走。千空達に合流した。さらに死者を出さないことを条件に、千空達の策略に気付いた羽京と手を結ぶことに成功する。
準備が整った千空達は奇跡の洞窟(硝酸の洞窟)を僅か20秒で制圧するが、そこに司と氷月が現れ、最後の戦いの幕が開いた。圧倒的な強さを誇る二人に対し、コハク達が時間を稼いでいる間に千空は硫酸、硝酸、石鹸からニトログリセリンを調合、ダイナマイトを作り出して司と対等に交渉することに成功する。司が文明崩壊前、“霊長類最強”のファイターとして格闘大会で戦うなどして賞金を稼いでいた理由は、臨床的脳死となった妹・未来の生命維持費を稼ぐためだったと推測した千空は、石化現象の修復作用なら未来を助けられる可能性を提示し、司も停戦に同意する。発見した未来の石像に復活液をかけ、無事に未来の目を覚ますことに成功するも、司を殺す機会を窺っていた氷月が本性を現す。司は槍で左胸を貫かれ、陽が脱走させたほむらにより奇跡の洞窟も崩壊してしまう。千空と司は氷月の野望を阻止するためにタッグを組み、即席のスタンガンで氷月を破る。
戦争は終結し、千空は石化現象を逆用して重傷を負った司を助けるため、本格的に石化現象の解明に取り組むことを決意する。
◎ Z=83 - 137「第三部 Dr.STONE」
千空は、司をコールドスリープさせて延命させるための冷蔵庫を制作し、一時的に司の命を止めた。また、百夜の遺した情報から石化光線の出所が南米大陸だと掴んでいた千空は海を渡るため、船の建造を宣言。村民と旧司帝国民の間で軋轢が起こることを危惧したゲンの提案により外洋航海船の設計コンペを開催し、千空の帆船が全会一致で採択される。船の建造がはじまると共に、千空は司が復活者選定の情報源としていた南に船長の心当たりを聞き、彼女の案内で七海龍水を復活させる。船を一瞥した龍水に材木の質に問題があることを指摘されるが千空はそれを予期しており、帆と動力ハイブリッドの機帆船とすることになるが、そのための燃料として石油を探すこととなった上、船長報酬として石油の所有権は全て龍水のものとなり、千空達は龍水から石油を購入する必要に迫られる。
千空達は現在の静岡県に位置する相良油田の捜索を開始するが、約3700年の間に発生した富士山の噴火に伴う天変地異が原因とみられる地形の激変が発覚。新しい日本地図を制作する必要に迫られ、地図作りのために気球を制作することになる。杠達の尽力により気球は完成、同時に余った麻布で作った洋服を売り出し、順調に軍資金も確保する。気球からの地図製作と平行し、龍水の提案で長期航海用の保存食探索も始まり、ヤギや小麦を発見。農耕を開始し、同時にパンを試作するもの、千空達の技術ではまともなパンを焼けなかったため、龍水の執事兼シェフであるフランソワを復活させ、無事パンの問題は解決。復活液を提供した南との取引で制作したカメラで撮影した航空写真を見たコハクと、食材として捕らえた中にいた油くさいイノシシのおかげで、ついに油田を発見する。
石油を発見した千空達は、ガソリンとガソリンエンジンのテストとしてモーターボートを作り、さらに海上での正確な位置を知るためのGPS(無線方位信号所)を制作する。ところが、GPSのテストの最中に謎の通信が入り、千空達以外の謎の存在がいることが判明する。「ホワイマン」と名付けられたその存在に対抗するため、また航海のため千空はレーダーを制作。それを見たクロムは、地中レーダーとして活用することを思いつき鉄鉱石の鉱脈を発見、不足しつつあった鉄の確保に成功する。一方で帆船作りは、大型船建造の経験者がいなかったため行き詰ってしまう。千空は計画を変更しようとするが、大型帆船製作を諦めない龍水は自ら模型を作り、それを正確に拡大することを提案し千空も了承する。帆船の再建造に合わせて工業レベルの向上も行われ、西暦5741年9月10日、ついに科学船ペルセウスが完成する。
龍水の選抜した乗組員を乗せ出航した一行は、まず、かつて百夜達が不時着した島を目指すことを決める。ルリから、百夜が伝承として残した百物語の全容を聞いていた千空は、鉱石に関する話の中に「宝箱」という単語が何度も出てくることに気付き、百夜達はダイヤモンドその他、希少な鉱石を宇宙船ソユーズの帰還船の中に、後に復活した人類のために保管したと推測。宝箱の中に眠っているであろうプラチナを入手できれば、石化復活液の無限増産が可能になるという。その話を聞いた名無しの村人は自身がその島の出身であり、幼いころに拾われたことと自身の名前が「ソユーズ」であることを明かす。ソユーズの存在により島に石神村と分家した人々が住んでいることが発覚したため、嵐に紛れて島へと上陸する。
千空、コハク、ゲン、ソユーズが偵察隊として上陸した一方、船ではスイカが密航していたことが発覚して騒ぎになっていた。しばらくして偵察隊からの無線に船が応答しなくなったため、不審に思ったゲンとソユーズが望遠鏡で船の様子を見ると、船にいた全員が石化してしまっていることが発覚する。ソユーズが思い出した記憶から、島には人を石化する何かとそれに対抗する人々がいることが判明し、ほどなく一行は島の住人の少女を発見する。その少女アマリリスの話によれば、「頭首」と呼ばれる支配者が、人々を石化させる爆弾で武力支配しており、幼いころに友人を石化されたアマリリスは頭首に対抗するため、後宮へ嫁いで石化爆弾を奪おうと考えていたという。
アマリリスに協力を持ち掛けられた千空達はコハクを一緒に潜入させることに決める。頭首の軍勢が調査していた船から薬品を乗せたスチームゴリラ号を、石化を免れ船内に潜伏していた銀狼とスイカに回収させ、皆はアマリリスに案内された海蝕洞「サファイアの洞窟」に隠れた。調合したシャンプーや化粧品で飾ったコハクとアマリリス、護衛として女装させた銀狼を、鉱石ラジオの原理で作ったインカムを持たせて後宮へ潜入させることに成功した千空は、次に石化爆弾を空中でキャッチするためにドローンの制作を宣言する。
頭首の棲む大木に絡めとられた宇宙船ソユーズを発見したコハクは、千空の作った無音爆弾で保存のため百夜たちが作っていたコンクリートを破砕、保存されていたものを千空に届けることに成功する。コハクの発見した砂金に紛れていたプラチナを入手した千空は硝酸製造機を作り、海に棄てられてしまったカセキの石像を探すため、まず潮の流れが読める龍水を復活させる。龍水が発見し復活させた大樹の活躍もあり仲間達の石像は全て回収され、ドローン作りも佳境となった一方、コハク達は頭首の側近であるモズに正体を見破られてしまう。また、銀狼は頭首がすでに石化して死亡しており、島の実権は宰相イバラが握っていることを知ってしまい、イバラに致命傷を負わされてしまう。
コハクは銀狼を助けるため、銀狼とともにわざと石化する。アマリリスはそれを伝えるため逃げ戻るが、モズに追跡されて隠れ家がバレてしまう。しかし千空達はモズの不審な行動から、彼がイバラを殺そうとしていることに勘付き、石化武器を持っているのがもう一人の側近キリサメだけだと推測。ゲンによる交渉の末、モズと一時的に同盟を結ぶことに成功する。モズが攪乱を行っている隙に千空達はモズと敵対した時のために拳銃を制作、ドローンも完成させて準備を終え、海哭りの崖で決戦を挑む。千空達はキリサメに石化装置を投げさせるが、コハクが持っていたインカムに目を付けていたイバラは千空達の作戦を盗み聞きしており、偽物でおびき寄せている間にペルセウスを奪って島全体を石化光線で包むことを画策していた。
イバラの策に気付いた千空達は二手に分かれ、一方は警備が手薄になった頭首像の奪取、一方は時間稼ぎを行う。イバラによって破壊されていた頭首像を修復する間、追い詰められた千空は最後の手段として船内で拘束されたまま石化していた氷月を復活させ、氷月も千空側につく事を決める。イバラが戦闘部隊長のオオアラシを使って島全体を石化しようとした際、像回収チームによりイバラの悪事が明らかにされるも、イバラはキリサメを石化し、オオアラシに石化装置を飲み込ませて島の中央へと走らせる。
オオアラシを追う千空達だったが、あえなく石化装置は発動してしまった。オオアラシの石像を破壊し石化装置を取り出したイバラだったが、クロムの作戦により千空は生き残っており、最後の戦いにもつれ込む。イバラが石化装置を投げた瞬間、千空が復活させた龍水が予定通りドローンでキャッチし綱引き勝負となる。千空はカウントに合わせて手を放すが、イバラも帽子を投げつけて石化を阻止する。発動した石化装置に龍水が突っ込み、インカムを石化装置に取り付けてイバラの元へ届けると、千空は遠隔で石化装置を発動、イバラを石化させて勝利する。
◎ Z=138 - 211「本章 石化の真相」
戦いを終え、仲間達を復活させた千空が村に残ったルリからの通信を受けている最中、再び通信に割り込みが発生する。それは千空と同じ声で石化装置を発動させ、地球全土を巻き込もうとする通信だった。羽京は、通信の声はボーカロイドなどと同じ合成音声であると断言。大樹が海底から回収してきた古い石像松風を復活させ、彼から石化装置は空から降ってきたという話を聞く。その話を聞き、電波の方向を計測した千空は、ホワイマンがいるのは月面である事を突き止め、月に行くためのロケットを作ることを宣言する。手に入れた石化装置で司を復活させると、ロケットを作るためにコーンの街、超合金の街、アルミの街、数学の街、ゴムの街を作る計画を立案する。
まず、多くの人を石化から復活させるのに必要となるアルコールの原料になると同時に、食糧にもなるコーンの街を最初に作ることを決める。そこでアメリカ種の良質なトウモロコシを手に入れるべく、ペルセウスで太平洋を横断して、カルフォルニア州サクラメントまで到達するが、そこには千空と同じ自力復活者のDr.ゼノが待ち構えていた。ゼノの右腕であるスタンリーに飛行機で襲撃されるが、逆に飛行機を鹵獲し、武力で先行するゼノに対抗するためペルセウスを空母に改造し始める。一方、ゲンが敵側に潜入するが、ゼノも医学生の少女ルーナをペルセウスへ潜入させ、スタンリーに千空を狙撃させる。
重症を負った千空は寝返ったルーナの治療を受けながら指示を出し、ゼノの居城への侵入はクロムに一任する。2週間後、千空は改造した飛行機でのドッグファイトに勝利するも、密かに接近していた潜水艦より強襲してきた兵士にまたもペルセウスを占拠される。しかしクロム達により司らはゼノを捕獲することに成功して千空たちと合流。千空たちはボートを奪い、ペルセウスのメンバーの一部をコーンの街作りのため北米に残し、自分たちは追ってくるスタンリーの部隊をかわしながら南米へ向かう。千空とゼノの知見を突き合わせ、石化光線の発信源がマナウスである事を突き止め、途中で出会った地理学者チェルシーの協力を得てバイクをクラフトして南米を縦断。
辿り着いたマナウスで見たのはピラミッドのごとくうず高く積み上げられた無数の石化装置の山だった。千空はこれを利用して石化装置の解析を開始し、コーンシティーチームに時計技師のジョエルを復活させて分解させた結果、石化装置の動力源が小さなダイヤであることを発見する。スタンリーを倒すために石化装置で自爆する戦法を使うことに決めるが、ダイヤ電池の制作が上手くいかず、次々と仲間たちが致命傷を負っていく。千空はダイヤ電池の最後のピースが劈開面にあることに気付き、通信で話を聞いたジョエルがダイヤ電池を完成、ホワイマンが送り続けていた通信を利用して再び全世界を石化させて戦いに勝利する。
数か月後、事前に作っておいたショックキャノンを利用した自動装置で復活液の瓶が割れ、スイカだけが復活する。スイカは千空が残していたメモに従い復活液の製造を始め、失敗を繰り返しながらも7年の歳月をかけて千空を復活させる。順次仲間達も復活するが、明らかに死亡していた氷月が蘇生したことで石化装置は人間に永遠の命を与える力があることが判明。この事が知れ渡れば、やがてディストピアが誕生すると考えた千空、司はゼノを目覚めさせ、協力を約束させる。ゼノを仲間に加えた科学王国は、改めて世界中の人々を復活させるべくゼノが開発したロケットエンジンLv1を積んだ新型ペルセウスで世界を回る組、北米のコーンシティ復活組、残ってロケットエンジンの開発を続ける組に分かれる。
世界冒険組となった千空達は各地を復活させる中、ロケットの軌道計算を行う技師として龍水の兄七海SAIを復活させ、彼のためにコンピューターをクラフトする。コンピューター作りを杠達に任せ、千空たちのロケット作りの資材集めも大詰めを迎えるが、ここに至って千空は月でホワイマンと直接対決するメンバーは地球へ戻らず、石化装置で石化し、助けが来るまで待ち続けるという片道ロケット計画を公表。これに反発したクロムはスイカと共にSAIの助けを借りながら往復用のロケットを設計しはじめる。宝島を経由し、ついに日本へと帰還した一行は、出発前に千空が居残り組に課していた水力発電用のダムやロケット発射場を目にするのだった。
◎ Z=212 - 232「終決章 STONE TO SPACE」
コーンシティでクラフトしていたコンピューターが届き、着々と準備が進む中、石化装置の劣化を防ぐため真空パックを行い金庫へ保管するが、突如石化装置が勝手に起動するという事件が発生する。石化装置を監視することと月にいるホワイマンの所在を探るべく、千空はテレビカメラをクラフトし、人工衛星を打ち上げる計画を発表する。ソーラーパネル搭載の人工衛星とロケット本体、そしてゼノが開発したロケットエンジンが揃い、無人ロケットの打ち上げが行われるが、元NASAのゼノがいても打ち上げは成功せず、何度も失敗を繰り返す。
幾度めかの打ち上げがついに成功し、宇宙望遠鏡の映像を見たコハクにより月面のホワイマンの居場所が明らかとなる。本格的に有人ロケットの開発に着手する千空の言葉で閃いたクロムは、一度に複数のロケットを打ち上げて宇宙で合体させる往復ロケットの案を発表、ゼノから設計が複雑化することが指摘されるも多数決により往復ロケット案が採用される。千空は合体ロケットの数百万点におよぶ部品を設計するため、インターネットで世界中の技術者の力を結集することを決める。海底ケーブルで敷設されたインターネットと電子ペーパーを使ったCADシステムでロケットの設計が進む中、宇宙飛行士の選抜も開始される。
ゼノが管制塔として残るため科学者は千空に決定、残りは司や龍水で決定かと思われたが、司は科学の武器が存在することから戦闘能力と身軽さに秀でたコハクを推薦、龍水は操縦技術と戦闘能力を両立するスタンリーが相応しいとし、スタンリーの石化を解く。打ち上げの日が刻々と迫るなか、千空は宇宙へ行く前の最後のクラフトとして仲間たちの欲しいものをクラフトし、ついに打ち上げの日を迎える。無事、宇宙へ出た3人だったが宇宙船の配線にトラブルが発生、無線や外部映像などが使えなくなりドッキングがままならなくなってしまう。
しかし4号機に乗っていた龍水によるドッキングに成功、地上で監視していたゼノが持たせた回路と交換し、合体ロケットは完成。3日後には月に到達し、月の裏側から月面に降り立った。かつてアポロ11号で月面に降り立った宇宙飛行士が立てた旗の傍で、千空達はホワイマン──無数の石化装置と対峙する。ホワイマンの正体は宇宙の彼方からやって来た機械生命体であった。その目的は石化による永遠の命をエサに、知的生命体に自分達の保守・複製を行わせ、寄生することであった。千空は彼らの事情を聞き、独断である交渉を持ちかける。だが、交渉は決裂。ホワイマン達は新たな知的生命体を求めて再び宇宙へ飛び立つが、唯一ホワイマン達のリーダーだけが千空の提案に乗り、地球に残るのであった。
数年後、人類は完全に復興し、大樹と杠は約束の結婚式を挙げる。千空は世界中から集った科学者と共に石化装置のシステムを解析し、それらを応用してタイムマシンを開発することを宣言するのだった。「唆るぜ、これは」
● 登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。年齢は初登場時のもので、作中では数ヶ月、時には年単位で時間が進んでいるため、皆さらに歳を取っている。また石化した人間は、生年による実年齢が肉体年齢よりも遙かに高い事になる。
◎ 科学王国
◇ 石神 千空(いしがみ せんくう)
: 声 - 小林裕介、小松未可子(幼少期)
: 本作の主人公。逆立った白髪が特徴の16歳の少年。身長171.4センチメートル、体重61キログラム。1月4日生。AB型。
: 口癖は「唆るぜ、これは」。また修飾語に「100億%○○」や「100億点○○」などという言葉をよく用いる。根っからの科学オタクで、「科学は地道な探求」という持論を持つ。
: 数学にも強く複雑な計算を暗算できるほか、ある程度医学、生物学、植物学などの知識も持ち、また鎌倉の大仏の正確な経緯度を理解している等、科学以外の知識も豊富。それらの知識を文明崩壊後の世界で皆が生き残るために役立てる。頭脳明晰で技術に詳しい反面、身体能力自体は低いが、必要に迫れれば(生き残るためや、発明に必要なとき)限界まで自分の体力を酷使するのもいとわない。また、極度の漆アレルギー体質であり、一度かぶれると顔が(ゲン曰く)アンパンマンのように膨れ上がる。合理的な性格だが非情ではなく、1人の命と大勢の命を天秤にかけるような場面でも1人の命を見殺しにできない甘さもある。その性格は幼少のころからで、宇宙へ行くという夢のもと、積極的に実験を繰り返し、学生時代に作った無人ロケットを宇宙空間にまで到達させている。
: 広末高等学校科学部部長の男子高校生だったが、石化後、秒数を数えて暦を把握し、大樹よりも半年ほど前に復活。原始に戻った世界で再び科学をもたらすべく奮闘する。
: 完成させたサルファ剤でルリの肺炎を完治させ、正式に石神村の長となる。長になったことで、科学関連の作業に村人を総動員できるようになる。科学関連の作業の過程で村人の生活水準を飛躍的に上げているのもあって村人からの信頼度は高く、千空が鉱石採掘のために出掛けている間にゲンの提案で、誕生日プレゼントとして天文台が造られる。
: 最終的には科学の力で全人類を復活させることを目標として「科学王国」を設立する。だが別に王などを自称しているわけではなく、特に他人に何かを強要しているわけでもないが、石神村の人々同様、彼が作った発明品や科学の未来展望論に惹かれた多くの協力者を得ていく。
: 全てが終わった後、ホワイマンや科学者達と共にタイムマシン開発に取り組み、救えなかった人々を救うべく研究を続ける。石の世界にゼロから文明を築き上げ、新世界の人々からは「Dr.STONE」の名で呼ばれた。
: キャラクターとしては、原作者の稲垣理一郎からは前作品『アイシールド21』の金剛阿含と同一であると、ケンドーコバヤシとの対談で明かされてる。
◇ 大木 大樹(おおき たいじゅ)
: 声 - 古川慎、田村睦心(幼少期)
: 本作の準主人公。千空の幼馴染で親友。16歳。身長189センチメートル、体重95キログラム。A型。また、司の蹴りを受けて倒れなかった初めての人物で、打たれ強さも常軌を逸している。さらに大声の持ち主。
: スパイ兼人質として司帝国で杠のサポートをしながら暮らしていたが、その後科学王国と合流する。農耕を始めた際、リーダーに任命された。その後鉱山での採掘など、様々な力仕事も任されている。科学船ペルセウスにも、力仕事担当として乗船する。
: 全てが終わった後、杠と結婚し、ファッションの会社を設立。力仕事担当社員となった
: マジシャン兼メンタリストの男性。「浅霧 幻(あさぎり ゲン)」は芸名で、本名は不明。19歳。身長175cm、体重61kg。好きな飲み物はコーラ。
: 復活後、千空の死を確認する任務を与えられて石神村へ訪れるが、千空が作った電気を見てコーラ一本を条件に千空側に寝返り、司に嘘の報告をする。その後は石神村で暮らし、科学関連の作業に従事する。科学知識は乏しいが、千空と同じ現代人であるため現代人でないと伝わりにくい事柄も理解できる。心理学に精通し、その知識を千空達のための交渉や人心掌握、人力の獲得などに使っている。また、相手の痕跡を辿っての追跡などもよく行っている。心理学を応用した多彩な人身掌握や人力獲得などの手口から右京は「司や氷月じゃなくて千空についてくれて本当に良かった」とその能力を高く評価する程。
: 科学船ペルセウスにも、島民への交渉担当として乗船。宝島ではモズを一時的に味方につけるため心理誘導を行った。
: 全てが終わった後は外交官として世界中を忙しく飛び回っている
: 村に住む金髪碧眼の少女。千空が最初に遭遇した石神村の住人。16歳。身長160センチメートル、体重52キログラム、ラボカーを奪取するなどの活躍をした。アメリカ編からは正式に乗員となる。スタンリーとの決戦では石化装置で自爆する戦法が用いられることになったため復活役に選定され、再度の全世界石化から数か月後に復活。糞尿を使った方法で硝酸を製造し、7年の歳月をかけて復活液を完成させた。
: 全てが終わった後は千空と共にタイムマシン開発に携わる。
◇ マグマ
: 声 - 間宮康弘
: 目付きも性格も凶暴な男性。8月22日生。
: その後、真空管作成のためにタングステン採取に行くときに、その怪力に目をつけた千空が白羽の矢をたてる。その際、洞窟の中で雲母に落ちたあと、千空と協力して雲母から脱出し、千空の仲間になる。後に一応改心し、怪力を活かして鉱石の採掘や実験の力仕事に貢献する。
: 司がコールドスリープ状態になった後、指導者を失った旧司帝国の構成員を従えるべく、船長の座を狙う。その際のマントルとの会話で、千空を殺す意思が薄れたことが明らかになる。
: 全てが終わった後は陽の誘いを受け、警察官となる、現代ですら専門職人が製作するヒックマンポンプを、千空の描いた絵だけを頼りにガラス細工で作成するほど。千空の作ったガラスを加工して、実験道具を作る。物作りで想像したり興奮すると、肉体が膨らみ服が弾け飛ぶ。
: もともと、物作りが好きな少年で、他の村人から白い目で見られないように、橋や盾を作っていた。そのため、千空たちとは歳が50近くも離れ、通常は隠居するほどの高齢でありながら現役扱いされる。
: ゲンのことを気に入っているようで何かと作業の手伝いをさせている。
: 全てが終わった後は千空と共にタイムマシン開発に携わる、ガーネットは強い男が好み。
◇ ガンエン
: 声 - 室元気
: 村で一番の食いしん坊。食べ物関連の話題がある場面に良く出てくる。
◇ ジャスパー
: 声 - 竹内良太
: 長の側近の一人。やせ形で長身の男性。御前試合で審判を務める。A型。身長195センチメートル、体重99キログラム
: 司帝国の男性戦闘員。マスクで口元が隠された糸目の青年。身長189センチメートル、体重81キログラム
: 司帝国の男性戦闘員。司・氷月と共に司帝国の3トップに数えられるほどの実力者。弓矢使い。現代では自衛官で潜水艦のソナーマンだった人物。身長173センチメートル、体重63キログラム
: 漫画家。身長155センチメートル。A型
: 千空が遠洋航海船の船長として目覚めさせた男。海運業でグループ資産200兆円を誇り、海洋系学校「七海学園」のオーナーでもある七海財閥の御曹司。身長187センチメートル、体重78キログラム
: 龍水の執事兼シェフ。身長160センチメートル、体重50キログラム に復活するが、スイカ並に近眼だったためゼノの「目覚めた者は北に向かえ」という立て札が読めず、頭の中の地図の情報を頼りにして、オレンジ農園がある南側へ向かってしまい、長い間一人で行動していた。
: 全てが終わった後は新世界地図更新のため世界中を飛び回っている) → 三上哲(第3期)
: 千空の父親。日本人。前職は広末大学の講師。10月8日生 に深い愛情を向けている。千空が科学知識に興味を向けていることを知ると、自分の車を売った金でさまざまな実験道具などを購入し、千空にプレゼントした。
: かつて、夢であった宇宙飛行士の採用試験を受けるが、水泳が苦手だったために着衣水泳の試験で足がつって落とされた過去がある。その後、千空が自分のために作った電極スパルタスーツに触発され苦手だった水泳を克服し、10年ぶりに行われたJAXAの宇宙飛行士候補生の採用試験に合格、ムードメーカー的な能力も買われて宇宙飛行士に抜擢された。5年後、ソユーズにてISS国際宇宙ステーションに行くが、3日後に南米が発生源の得体のしれない光を目の当たりにした直後、地上と連絡が一切取れなくなり、辛うじて繋がったネットの定点カメラの映像から地上の人間が全て石化したことを知る。人類を助けるため地上に戻るも、石化光線の発生源から最も遠い場所にある、日本付近のほぼ無人の島で世捨て人のような砕けた石像を目の当たりにし、自分達が人類最後の6人である現実を受け入れる。
: その後は仲間達と無人島に住み、いつか復活するであろう千空と子孫に生きるための知恵袋として百物語を残す。百物語は当初、英語で作ろうとしていたが、母語でない言語で小説を作ることに百夜が難儀し、リリアンからの助言で日本語で作成された。また、この時点で人類最後の6人だった者達は百夜とリリアンしか残っていなかったのもあってか、子孫達は日本語を使う。百物語の最後は千空へのメッセージで、自分達のその後および千空への激励を伝えた。リリアンを看取った描写があることから仲間の中では最後まで生き、いずれ復活するであろう千空達のために何十年にもわたって白金を集め続けた。その後、川で白金を集めている最中に倒れた描写があるが、この時に亡くなったのかどうかは現時点では不明。リリアンと夫婦になったかは、作中では明記されず不明。
: ガラス瓶の底を切り取った物でレコードを作ることを思い付き、いずれ復活するであろう千空へのメッセージとリリアンの歌声を録音して墓石の中に残した。千空によると百夜自身は科学にそこまで詳しいわけではないようで、レコードなどの機器を作ったのは仲間の宇宙飛行士達だろうとのこと。
◇ シャミール・ヴォルコフ(Shamil Volkov)
: 声 - 森久保祥太郎
: ロシア人のISSの船長。B型。人間は楽しみが無くても死にはしないという持論の持ち主だったが、結果論ではあるが人類が宇宙に行けていたおかげで自分達だけでも助かり、作ると思っていなかった妻子を持ち、宇宙ステーションで百夜から貰ったラーメンが笑えるほど旨かったなど、本当は楽しかったという胸中を亡くなる前に百夜に語った。
◇ コニー・リー(Connie Lee)
: 声 - 金元寿子
: アメリカ人の黒髪の女性。前職はNASA職員。A型狩猟採集を中心とした自給自足の生活を送る。千空の時代と同じ言葉(日本語)を流暢に話し、これがほぼ母国語となっているが「別の言い方」として、数詞などのいくつかの英単語も保持する。また、村の住民には苗字は無いが、巫女のみ苗字の概念を保持している。
: 村人は、宇宙にいたために石化を免れた石神百夜たち6人の宇宙飛行士の子孫。6人のうち少なくとも4人は西洋人であることから、村人には金髪碧眼など西洋の血が入った容姿をしている者も多い。ゆえに彼ら自身には石化の経験が無く、嘗ての文明では常識だった「科学」についても「妖術」と認識する。村人は、独特の形をした石のサンダルを履く。
: かなり原始的な集落で、村人は百物語のおかげで現代人に近いレベルの語彙力を有するが、文字文化は途絶え、墓標には何も書かれていないものや図形のみ書かれているものもある。また、千空が石鹸で作ったシャボン玉もクロムを除いて初めて見る様子であった。その後、科学王国で文字の勉強会が開催されているようで、一部の村民は簡単な文字の読み書きができるようになっているようである。
: コハクが生まれる前は現在よりも大きな村だったらしいが、不漁の年に多くの村人が亡くなるなど、百夜達の代から数千年経ってもさほど人数が増えなかったのは食料問題を解決できなかったのが理由のようである。そういった事情もあり、村人は現代人のように舌が肥えてはおらず、パン作りに失敗してできた黒焦げの物体など現代人であれば不味くて食べられないような物でも美味しく食べることができる。
◇ ボヤボヤ病
: 石神村で病気とされている、目が良く見えなくなる症状。その実態は単なる近眼である。
◇ 百物語
: 村に口伝で伝わる百の物語。
: これを途切れさせず代々伝えていくことこそが、巫女にとって最も重要な仕事とされる。内容は「様々な知識がこめられた100本の話を、村に代々欠かさず継いでいく」というもので『桃太郎』などの話がある。ルリによる説明のシーンの背景には、『兎と亀』やピカチュウらしきキャラクターも登場する。実は石神村の始祖として最後まで生き残った百夜が、のちの子どもたち、ひいてはいずれ復活するであろう千空のために構築して子どもたちに遺した物語。食料の確保と猛獣などの危険の回避、鉱物に興味を持って収集する者が出現することを目的とした鉱物や植物についての物語もある。また、ノリツッコミといった言葉および概念が村に伝わっている所から、お笑い関連の内容も含まれているようである。重要度の高い物語は散りばめられており、興味を持てる工夫が施されている。
: 元は英語で作られる予定だったが、百夜にとって英語は母語ではないことなどを理由に、日本語で作成された。子孫には英語も幾らか伝わっており、百物語には英語に関する内容(もしくは英語で作成された物語)も含まれていると思われるが、詳細は不明。
: 千空が物語を一から聞こうとした際は、ルリが一晩かかっても一桁台の物語を話し終えることができないほど物語の量は膨大である。本編や単行本のおまけで判明している内容は以下の通り。
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◇ 百物語其之一『桃太郎と獣たち』
:: 猛獣たちへの注意を促す物語。
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◇ 百物語其之七『禁断の果実』
:: 食べてはいけないものを教える物語。
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◇ 百物語其之十四『スピーカー』
:: スピーカーというおしゃべりが大好きな蜂がいて、その蜂は墓石に針を刺すと死者の声を喋ることができたという物語。
:: 物語が何の知識継承にもなっておらず、スピーカーという現代人にしか分からない単語を使ってることに千空とゲンが怪しさを感じ、百夜達創始者の墓石がタイムカプセルになっていることに気付く。墓石はコンクリートでできており、その中にはアルミホイルでコーティングされたガラスのディスクが入っていた。このガラスのディスクはレコードで、百夜の千空へのメッセージとリリアンの歌声が録音されていた。
:
◇ 百物語其之五十『G1 グランプリ』
:: 箸休めのネタ。
:
◇ 百物語其之五十一『欲しい カッコいい石』
:: 鉱石集めのススメ。
:
◇ 百物語其之七十七『復活の呪文』
:: 民間療法。
:
◇ 百物語其之百『石神千空』
:: 石神村に伝えられ続けた百物語において記された最後の段で、巫女のみがその存在を知るものとされる物語。他ならぬ千空自身の幼少期から始まり、百夜が宇宙へ行き石化現象を免れ地上に帰還したのちに石神村と百物語を成立させるまでを記し、村人たちに「いずれ復活する千空の力になること」を「村の始祖の遺志」として伝える、いわば石神村の創成記。この物語の最後は百夜から千空へ向けたメッセージで締められている。
◇ 司帝国
: 司を頂点とした、司が選んだ若者のみで構成される帝国。東京(だった場所)に本拠地を持つ。
: 石神村とは徒歩2日ほどの距離。石化復活液は司達が独占し、時間が経つほど人数も増える。戦闘能力の高い者や好戦的な者も多く、石神村の住民殺傷や放火を躊躇なく行うなど、現代日本で生活していたとは思えないような危険人物も少なくない。司や氷月など、単独で石神村を制圧できる程の戦闘能力を有する者が複数いるなど、戦力面では石神村とは比較にならないほど高い。石神村住民を「原始人」と呼ぶ者もいる。クロム達が司帝国に侵入した際、復活待ちの石像には番号が振られ、その時点で最も若い番号が33となっていた。ゲンが司帝国にいた時点では石像に番号が振られていなかったため、ゲンが裏切り後に最低でも32人以上復活しているらしく、想定よりも復活のペースがかなり早いとの事。
: 指導者である司がコールドスリープ状態になった後は、科学王国と共に行動する。千空が船を作る際は、マンパワー要員として住人が力仕事を手伝う。陽によると、司帝国の人数は100人位のようである。
◇ 宝島
: 百夜達が不時着した日本近海の無人島。現時点では正式な名称は不明。ソユーズの生まれ故郷でもある。
: 石神村の遠縁と思われる人々が住んでおり、古代エジプトを彷彿とさせる格好をしているなど石神村とは異なる文化を築いている。ココナッツなどが採れるようなので、本州よりも南方にあることが窺える。一部の者が石化光線を発する爆弾を使用し、それを利用して島を支配している。詳細は不明だが、石神村と同様に百物語が受け継がれているようである。
◇ XENO科学王国
: アメリカの自然復活者らが構えたもう一つの「科学王国」。ゼノを総統、スタンリーを総司令官とし、アメリカ軍特殊部隊出身者と少数の民間人により構成されている。サクラメント付近に大規模な街と居城を構えている。
: ゼノの思想や構成メンバーの専門分野から、千空ら日本の科学王国よりも軍事に特化しているのが特徴。復活直後からゼノの頭脳に加えて、屈強かつ統制のとれたマンパワーと、(カルロスが所持していた)風化なしのプラチナを即座に確保できた、という豪運によって、畜産資料兼燃料用アルコールの原料となるデントコーンの大規模農地や、ハーバーボッシュプラントの完成に至り、機関銃や戦闘機を大量配備するに至っている。その代わり石化復活液には到達しておらず、慢性的な人員不足に悩まされている。
: コーンを求めて渡米してきた千空らを発見し、労働力として徴用すべく襲撃をかける。戦闘の末に旗艦ペルセウス号及びメンバーの大半を確保することに成功するも、同時にゼノを拉致・確保されたことで、ブロディを臨時リーダーとして「コーンシティ設立」という目的のもと休戦協定を結ぶこととなった。
◇ 石鹸
: 貝殻を粉々にした炭酸カルシウムを元に作り出した洗浄剤。
: 当初はこの石鹸が、バイ菌を浄化する医者がわりの命の石(医師も医療設備も薬も失われたため、感染症を含めた病気は簡単に死に繋がるゆえ)として『Dr.STONE』とも呼ばれる。地味ながら作中の様々な場面で大活躍する。
◇ 石化復活液
: 硝酸とアルコールの混合液であるナイタール。
: 石化した生物にこれをかけると石化を解除できる。千空と大樹が試行錯誤の末に完成させた。洞穴の奇跡の水(コウモリの糞から生まれた硝酸)をろ過した後、限界値96%まで蒸留させたアルコールと混ぜる。混ぜる割合は、奇跡の水30対アルコール70。数%程度のズレでも反応しないため、石化した燕の羽をつつきながら微調整する必要がある。
: 司帝国との決戦の終盤、ほむらが奇跡の洞窟を爆破・崩壊したことで硝酸源が失われ一時作れなくなってしまったが、宝島でプラチナを確保したことで再び生成できるようになる。
◇ 黒色火薬
: 洞穴で入手した硝酸カリを75%、温泉で入手した硫黄を15%、木炭を10%くらいの割合で混ぜ、威力をあげる目的でブドウから採ったブドウ糖を少々混ぜて作られる。前述の材料を、大樹が石で叩きつけて固めていた際、中に含まれていた黄鉄鉱と大樹の馬鹿力が原因で引火し、かなりの大爆発を引き起こした。現時点では直接武器としては使用されていないが、司から逃げるための煙幕や、司帝国の戦闘員が石神村を襲撃した際に、千空が銃を完成させたと騙す目的で使用される。
◇ ねこじゃらしラーメン
: ねこじゃらしを材料に作ったラーメン。
: ねこじゃらしはアワの原種にあたり、食用として問題無いことから千空がラーメンを作ることを思い浮かぶ。現代人からすると麺の食感や味はまともとは言えないが、石神村の住民には好評で、ラーメン代として村人に製鉄の手伝いをさせるのに一役買う。
◇ 鉄
: 原子番号26の金属。
: クロムが持っていた天然の磁石を使って河川で砂鉄を集めて製鉄が行われる。製鉄には1500度の高温が必要だが通常の炎では700度程度にしかならず、製鉄炉に大量の酸素を長時間送り続ける必要がある。千空達数人では製鉄は不可能なため、前述のねこじゃらしラーメンで人員を集めて製鉄が行われる。NASAのピーター・ワシレフスキー博士(声:前田弘喜)の実験に倣い雷の落雷を利用して発電用の強力磁石にしたり、つるはしなど様々な用具に用いられる。また、コハク達の新しい武器として日本刀が作られる。
: 当初、鉄の入手は砂鉄収集に頼っていたが、電磁石を使ったレーダーをクロムが金属探知機として使うことを思い立ち、鉱山を発見して採掘が行われるようになる。
◇ ガラス
: 人類が歴史上初めて化学で合成した人工資材。化学の実験を続ける上で、ほとんどの薬品に耐えるガラスは必需品とのことで作られた。化学実験用のビーカーや瓶、スイカや金狼のメガネなど幅広い用途に活用される。また、当初は千空達だけでは碌な加工ができなかったが、カセキを仲間に引き入れるきっかけにもなり、カセキによって難しい加工も可能となる。
◇ 硫酸
: 化学関連作業においての最難関素材かつ最重要アイテム。現代ではあらゆる化学産業の根幹をなしている薬品。
: 温泉地帯に存在する硫酸池から汲んで確保しているが、硫化水素などが溜まっている窪地にあるため、入手は命懸けで、ガスマスクを作ることで克服する。この硫酸を元に塩酸、クロロ硫酸、水酸化ナトリウムなど様々な薬品が作られ、またバッテリーの材料にも用いられる。
◇ コーラ
: 炭酸飲料。ゲンが千空と同盟を結ぶ上での条件として提示する。
: 実際にはゲンはコーラに関係なく千空側に付くことを決めてはいたようだが、サルファ剤完成の際にコーラも同時に作られ、村に入れないゲンがラボに戻った時に机に置かれているのを見つけ、涙しつつ飲む。コーラの材料は、酒から発生した二酸化炭素で作られた炭酸水の他、蜂蜜を焦がしたカラメルとパクチーとライムを皮ごと絞った物。千空曰く、パクチーとライムを絞っただけでもコーラの香りになるとのこと。
◇ サルファ剤(スルファニルアミド)
: 合成抗菌剤であり、作中では抗生物質と言われているが、生物由来ではないため厳密には異なる。
: ルリの病気を治すために作られた。前述のアイテムの多くはこれを作る上で必要なため作られる。サルファ剤を飲んだ後の症状からルリは肺炎であることが発覚する。ルリの肺炎が完治したことで、コクヨウは千空に長の座を託す。その後も氷月の攻撃を受けて負傷した金狼の傷を治すのにも用いられ、サルファ剤を作る過程で出来た解熱鎮痛剤のアセトアニリドも同時に用いられる。
◇ わたあめ機
: 本来は金の電線を作る目的で作られたが、金は貴重で失敗できないことから試験としてわたあめが作られ村人に振る舞われる。わたあめの材料として、ほむらによって放火されて酒・みりんが蒸発してできた糖の結晶が用いられる。当初は金狼と銀狼が左右から紐で引っ張って回転させていたので、出来あがったわたあめには斑があり、わたあめ機の回転速度を均一にするためにギアが製造され、コハクの盾もギアに組み込まれた。ギアが作られたことで均一な太さの金の極細線が作られ、村人達によってそれらを束ねた金線が作られた。金線は携帯電話用のコイルや配線などに用いられた。
◇ 水力発電所
: 前述のわたあめ機のギアをヒントにクロムが水車のシステムを思い浮かび、カセキと共に水車を作った。この水車と人力で動かしていた発電機を合体させて水力発電所が誕生した。これによって発電量が増えたことで、バッテリーに電気を貯めて持ち運べるようになったり製鉄が機械化されたりするなど、村が急速に発展するきっかけになる。
◇ タングステン
: 原子番号74の金属。真空管作りにおいて高温に耐えられるフィラメント用の素材が無く行き詰っていた所に、クロムが洞窟で発掘してきた鉱石の中にタングステンが含まれている灰重石があり、スイカが直感で他とは異なる鉱石として拾い出す。新年の朝日を皆で拝んでいた時にスイカが持っていた灰重石が、朝日による紫外線の影響で光ったことからタングステンを含む灰重石だと気付くこととなった。千空はクロム、マグマと共にタングステンを含んだ鉱石を探しに洞窟へ向かい、その過程でマグマとも信頼関係を築き、タングステンの他にマンガンなど様々な鉱石の入手に成功した。タングステンは融点が約3400度もあり、今までの方法では冶金が不可能なため、クロムは今までに出てきた道具を総動員して冶金を行い、タングステンのフィラメントの製造に成功した。
◇ 携帯電話
: 現代戦最強の武器である情報を制するため千空が作った、実際には真空管式のトランシーバーで、背負うほど大きい。ただし、一般的なトランシーバーとは比較にならないほど離れた距離でも通話可能。最初は、司帝国にスパイとして潜入していた大樹、杠と連絡を取るために作られた。その後、より大型な電波塔を使うものを含め、科学王国内で連絡を取り合うため多数作られている。
◇ レコード
: 百夜達が、千空達に遺したガラスのレコード。レコードは、石神村の始祖のものとされる墓石に隠されており、百物語其之十四にヒントが隠されていた。レコードには百夜が千空にあてたメッセージの他、リリアンの歌声が録音されていた。このレコードは、司帝国の人間を科学王国に引き込む上で重要なアイテムで、リリアンファンであるニッキーを仲間にすることに成功した。
◇ 自動車 / 蒸気機関
: 司帝国の近くに前線を築くことを決めた千空達が、物資運搬のために作った。「スチームゴリラ号」と命名される。当初は時間節約のため首振り式エンジンを採用したが、単動式のため坂道ではパワーが出ないという欠点があった。後に千空のひらめきにより、エンジンを複動式に強化すると共に、後述のカーボン樹脂を用いることで戦車(装甲車)へと改造され、奇跡の洞窟奪還戦へ投入したことで大破した。その後、機帆船の建造の傍らカセキの手により改修され、「スチームゴリラII」として復活。鉄鉱石の運搬用に舗装道路も整備された。
◇ カーボン樹脂
: スチームゴリラ号の装甲として作成。カーボンとは言うものの炭素繊維は用いられておらず、雑多な野草から作成した紙に硬化前のフェノール樹脂を染み込ませることで作成した繊維強化プラスチックである。金狼の突きを防ぎ、逆に槍を破壊する硬さを見せた。
◇ ニトログリセリン / ダイナマイト
: 司達との決戦で千空が硝酸、硫酸、石鹸(グリセリン)を材料に調合した爆薬。ゲンが作ったギネス認定世界一飛ぶ紙飛行機に塗られ、威力を見せつけることで膠着状態に持ち込み交渉することに成功した。その後、未来を掘り出すために使用されたが、脱出したほむらがくすねて奇跡の洞窟を崩落させた。
◇ 冷蔵庫
: 千空が、肺を損傷した司をコールドスリープさせるために大破したスチームゴリラ号のピストンと携帯電話の金の細線を組み合わせて作ったスターリング冷凍機。司を眠りに着かせ、未来が管理を行っている。
◇ 通貨
: 龍水がナマリに彫らせた原版を使って刷った紙幣。単位は「$(ドラゴ)」 で、価値は100$=石油1ml。現在の貨幣価値に換算すると10倍程度の価値がある。
:南は、千空や龍水が通貨制度を復活させたことを、既得権益を嫌う司が知ると危険だと龍水に語るが、龍水は「金(カネ)は道具に過ぎん」「人の意思をまとめるためのもの」と南に語り、その会話を耳に挟んでいた司も現状を受け入れている。
◇ 気球
: 3700年の間に富士山の噴火によって富士以西の地形が激変したため、上空から地形を確認する目的で制作。バルーン部は密度の高い麻布となっている。完成した最初の気球には千空、クロム、龍水が乗り込み、石神村への凱旋を果たした。その後、油田のある場所を特定するための地図を制作するのに使われる。
◇ 織機
: 気球を作るための麻布制作を任された杠が、それに必要な道具として千空に制作を依頼し、織機が作られる。杠は単純な手織機を想像していたが、実際に千空が作ったのは特大な足踏織機だったため、杠は驚きを隠さなかった。千空は時間が足りなかったため足踏織機にしたが千空はそれを逆に解釈し「電動のが良かったか」と答えている。また、通気性が良すぎる失敗作の麻布を使って杠が制作した洋服を、高級品として販売を始めた。
◇ 小麦
: 世界中で主食にされてきた穀物の一種。パンや麺など、様々な食べ物の原材料として知られる。ヤギの群れがいる地域にて小麦の群生地を発見したことで、関東平野にて農耕が開始された。また、最初は焼け焦げたパンしか作れず品質が悪かったが、フランソワによって現代人が食べてもおいしいパンが作られるようになり、石化光線の発生源と思われる南米までの道中に欠かせない保存が利く食料を確保することができた。
◇ カメラ
: 南との取引として制作したダゲレオタイプ。石油捜索のための航空写真撮影にも用いられ、コハクによる石油の水たまりを発見に至る。なお、完成して最初の被写体は、科学文明のスタートの記録としてアルベルト・アインシュタインのポーズをとった千空となった。
◇ 石油
: 機帆船の動力となる資源の王様。かつての静岡県相良油田から採油。高品質のガソリン。相良油田発見の経緯同様、油くさいイノシシが泥浴びする場所へ案内させて発見した。
◇ GPS
: 海上での正確な位置を知るために制作、海上でのテストの最中にホワイマンからの通信が入り、状況が一変する。
: 近海では灯台から強力な電波を発し、電波強度で距離を電波の方向で概算する無線方位信号所として、外洋では短波無線で時報を届けることによって時差から経度を求める。
: 太平洋横断の大航海を最短の大圏航路で行った。
◇ レーダー / ソナー / 金属探知機
: 見えない敵であるホワイマンの姿を見るために制作。三角フラスコの底に定着させた蛍光塗料に水晶の振動を利用して曲げた電子ビームを照射するブラウン管方式。繋ぐ先を変えることでレーダー(アンテナ)、ソナー(マイク)に変更可能。クロムの閃きによりコイルを繋いだことで金属探知機となり、鉄鉱脈の発見に繋がる。
◇ 機帆船「科学船ペルセウス」
: 石化現象の謎を解明する冒険に向かうために建造。船の名は、人々を石化させた怪物メドゥーサを退治したという英雄ペルセウスにちなむ。龍水により木材の質が人間が育てたものに劣ることを指摘され、帆とエンジンハイブリッドの機帆船として建造される。カセキは石神村で小舟を作っていた経験をもとに船の調整などを逐次修正していたものの、大型の船の造船の経験や技術などが無い為、船体の材木がズレたり長さが足りなくなるなどして破綻してしまい、完成までの期間の長さなどから、一時は小型ヨットを作る計画に変更になるところだったが、龍水が自ら作った1/48スケールの模型の大型船を、千空の作ったパンタグラフ拡大器で正確に拡大する方法で解決。巨大エンジン製造のため鉄鉱石を製錬した鋼鉄や旋盤のレベルアップによる工業技術の向上なども含め、作り直しから一年後の西暦5741年9月10日に完成した。
: 北米において鹵獲した戦闘機を飛ばすため、甲板にカタパルトを搭載した空母型に改造されたが、スタンリー率いる部隊によって制圧・鹵獲され、これを奪還すべく経験豊富な特殊部隊たるスタンリー一派との正面衝突を余儀なくされてしまう。
◇ シャンプー / コンディショナー / 化粧品
: コハクを後宮へ潜入させるために制作。原料はココナッツ、絹雲母、酸化鉄などで、化粧品はラメ、ファンデーション、香水、口紅など。
◇ インカム / ネズミニ四駆
: 潜入チームとの連絡用に制作。インカムは銅線を巻いたコイルにロッシェル塩を貼り付けた鉱石ラジオ。ドローンのモーターのテストとして作ったネズミ型ミニ四駆で物資のやり取りを行っている。
◇ 無音爆弾(静的破砕剤)
: 宇宙船ソユーズ内のコンクリートを破砕するために制作。住宅街などで騒音なしにコンクリートを破壊するための薬剤で、硫酸湖の水に無水硫酸カルシウムを混ぜて石膏を作り、その膨張作用で破壊する。
◇ 白金(プラチナ)
: 原子番号78の希少鉱石。百夜が、砂金の中に混じっている粒を何十年もかけて集めていたものが遺されていた。オストワルト法により硝酸を無限に製造するマシンを作り、再石化された仲間達を復活させる。
◇ 拳銃
: 回転型弾倉を備えたパーカッションロック式マスケット銃。モズに対抗するために制作した。ライフリングがないため制度・威力共に低く、基本は足止め用。元警察官で、拳銃の取り扱い経験のある陽に預けられる。
◇ カーボンワイヤー
: タールで作ったわたあめを縒り合わせた炭素製のロープ。ドローンでキャッチした石化武器を綱引きの要領で奪うことを想定して制作された。
◇ ドローン(マルチコプター)
: 複数のローターを備え、自在に姿勢制御を行える三次元の王者。千空達が作ったのは四つのローターを持つクワッドコプターで、石化武器を空中でキャッチするために制作した。機体中央にハンドスピナー(ボールベアリング)を取り付け、ジャイロ効果で姿勢を安定させている。コントローラーは有線式で、四つのつまみを上下させてローターの回転速度を個別に操作して飛行する。高い操縦技術を求められるため龍水が操縦を担当する。
◇ ボイスレコーダー(蓄音機)
: カセキとクロムが作った、漆を塗った木の筒に、針で音を刻むタイプの蓄音機。南がアメリカ大陸へ向けての航海の記録を録音するために使っている。
◇ デントコーン
: 復活液の原料であるアルコールを無尽蔵に造るために必要な資源でアメリカ西海岸のコーンベルトにコーンの街を作ろうとしていたが、すでにDr.ゼノの手によって作られていた。
◇ 飛行機
: ゼノが開発した複葉機。ゴムタイヤが使えないためランディングスキッドを採用している。作中では2機製造されており、1機を千空が鹵獲して、艦載用に翼が畳める単葉機に改造した。
◇ ハーバー・ボッシュプラント
: Dr.ゼノが作った巨大な塔で、水と空気と石炭からアンモニアを無尽蔵に作ることが出来る。オストワルト法プラントもあるらしく、無尽蔵に硝酸を作ることが出来る。
◇ 潜水艦
: 武装はないため実際には潜水艇と言える。科学船ペルセウスに密かに接近・強襲するためDrゼノがブロディに制作を依頼、実際にその目的で使用された。
◇ドリル / 換気装置
: ゼノの城へ侵入するトンネルを掘るために、クロムが考えた穴掘り用設備と、トンネルの中に新鮮な空気を送るための換気装置。ドリルについてはクロムが「土木採掘-輪転式-ループナイフ」の頭文字を略して「ドリル」と命名したが、司達は当然最初からドリルという言葉を知っていた。
◇ ゴム
: 人間の機動力を劇的向上させる、フィールドスピードに特化した「科学の脚」。日本、アメリカ共に素材不足から代用に苦労していた(日本:竹を編んだ車輪、アメリカ:ランディングスキッド)が、アマゾンでゴムの木を発見したことで製作・加工できるようになった。
: 後述のバイク用車輪→ステルス艦表面の電波吸収剤、アマゾン熱帯雨林踏破用のゴムブーツなど、スタンリーらからの逃避行にて大いに利用された。
◇ バイク
: 南米踏破のために用意された、木炭ガスエンジン稼働のオフロードバイク。XENO科学王国製のモーターボートを分解・流用することで、搭載エンジン数分の6台が製作された。
: 6台のうち1台にボイラーを搭載し、生成した木炭ガスをボンベに詰め、ほかバイクはそれを燃料とする方法がとられている。
◇ ロープウェイ
: アンデス山脈踏破のために用意された科学の立体機動装置。バイクの座席やエンジンを流用し、カーボンワイヤーケーブルを張って滑車を動かすシンプルな構造。最大積載量は160kg。切り立った崖を登るエレベーターにも転用される。
◇ 未来ステルス艦
: マナウスからアラシャまでの海路を、ペルセウス号のレーダーから逃れて踏破すべく製作されたステルス艦。
: 軍事機密であるステルス艦の詳細構造はさすがの千空でさえも知るよしもなく、表面の形状設計や、炭素粉末を盛ったゴムタイヤを流用しての電波吸収剤塗布など現場で可能な技術を導入するも不十分なステルス性能しか確保できなかったが、マナウスで発見された大量の石化装置に電波を吸収する機構があったことが判明、クロムのアイディアからこれらを大量に貼り付けることで完成した。
◇ ダイヤモンド
: 石化装置の動力源となる鉱石。起動に要求される超小型・正六角形かつヒビ、黒ずみもないものを確保すべく、天然ダイヤを研磨するための人工ダイヤが製作された。
◇ ニューペルセウス号
: 8年間の間に沈没してしまったペルセウス号を超合金を使って新たに改修した。1万馬力のガスタービンエンジンを搭載して生ゴミやウンコを原料にしたバイオ燃料で20ノットで走ることができ、旧ペルセウス号が40日かかった太平洋を1週間で走破できる。
◇ コンピューター
: ロケットの軌道計算のために制作。半導体が作れないため、パラメトロンを使うファミコン。計算回路にパラメトロン20万個を使用しており、メモリーには酸化鉄のドーナツを3000万個使った磁石縫いを使用しており、これらとディスプレイを組み合わせて計算機を作り、SAIがプログラミングを担当することでパラメトロンコンピューターとなる。
◇ ダム
: 日本を出発する前に居残り組に建造させていた水力発電用のダム。鉄筋は一部しか使用せず、骨組みの多くに竹を使用している。
◇ テレビ、ビデオカメラ
: レーダークラフト時に使用したブラウン管を応用したテレビモニター。コンピューター用のディスプレイやビデオカメラを使った監視カメラ、放送設備として使用される。龍水によってテレビ局も開局された。
◇ ソーラーパネル、人工衛星
: ホワイマンの所在地を探るために制作。試験用の偵察衛星と宇宙望遠鏡。衛星写真を使って新世界地図を制作し、ホワイマンの居場所を突き止めた。
◇ ロケット
: ホワイマンのいる月面へ向かうために全人類の力を結集して制作。幾度も失敗を繰り返しながらも打ち上げを成功させた。月面へは片道ロケットを予定していたが、クロムの提案により五つに分割して打ち上げたロケットを宇宙で組み立てる方式を採用した。
◇ インターネット
: 月面ロケットの部品設計のために制作。杜仲茶の葉から採取した杜仲エラストマーを使用した海底ケーブルを敷設して世界中を繋げた。電子ペーパーを使った初期のCADシステムを使い、世界中の技術者で協力して設計を行った。
◇ スマートフォン他
: 月へ出発前の最後のクラフトとして仲間たちの要望を聞き、電子レンジや洗濯機などと共に大樹が初期の頃から言っていたスマホを制作。液晶タッチパネルを搭載した手の平サイズの子機と40キログラムの本体が有線でつながったもので、メールやゲームといった機能も搭載されている。液晶タッチパネルを宇宙船の操縦システムとして搭載する。
◇ タイムマシン
: ホワイマン(石化装置)の解析で得たヒッグス場の操作技術を応用し、物体の質量をゼロにすることで開発できる光速サイクロトロンモーターなどを使った航時機。地球が石化される前の過去へ戻り、石化の余波で死亡した人々や地球に降りて壊れたホワイマン達を救うことを目的に世界中の科学者達が共同研究を始める。
● 書誌情報
◎ 漫画本編
コミックス10巻の初版分には166から167ページに一部抜け落ちがあったため、後日当該ページの無料ダウンロードおよび電子版のデータ差し替え配信の措置がとられた。
・ 稲垣理一郎(原作)・Boichi(作画) 『Dr.STONE』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全26巻
・ 「STONE WORLD」2017年7月9日発行(7月4日発売)、
・ 「石の世界の二つの国」2017年9月9日発行(9月4日発売)、
・ 「200万年の在処」2017年12月9日発行(12月4日発売)、
・ 「SENKU'S LAB」2018年2月7日発行(2月2日発売)、
・ 「幾千年物語」2018年4月9日発行(4月4日発売)、
・ 「STONE WARS」2018年7月9日発行(7月4日発売)、
・ 「声は無限の彼方へ」2018年9月9日発行(9月4日発売)、
・ 「HOT LINE」2018年12月9日発行(12月4日発売)、
・ 「FINAL BATTLE」2019年2月9日発行(2月4日発売)、
・ 「ヒトの翼」2019年4月9日発行(4月4日発売)、
・ 「ファーストコンタクト」2019年7月9日発行(7月4日発売)、
・ 「石化の秘密」2019年9月9日発行(9月4日発売)、
・ 「SCIENCE WARS」2019年11月6日発行(11月1日発売)、
・ 「石化光線(メデューサ)の素顔」2020年2月9日発行(2月4日発売)、
・ 「最強の武器は」2020年4月8日発行(4月3日発売)、
・ 「MEDUSA VS SCIENCE」2020年7月8日発行(7月3日発売)、
・ 「地球の開拓者たち」2020年9月9日発行(9月4日発売)、
・ 「SCIENCE IS ELEGANT」2020年11月9日発行(11月4日発売)、
・ 「100万人のコーンシティ」2021年1月9日発行(1月4日発売)、
・ 「MEDUSA MECHANISM」2021年4月7日発行(4月2日発売)、
・ 「STONE SANCTUARY」2021年6月9日発行(6月4日発売)、
・ 「OUR STONE WORLD」2021年8月9日発行(8月4日発売)、
・ 「FUTURE ENGINE」2021年11月9日発行(11月4日発売)、
・ 「STONE TO SPACE」2022年1月9日発行(1月4日発売)、
・ 「0」2022年3月9日発行(3月4日発売)、
・ 「未来を唆るもの」2022年7月9日発行(7月4日発売)、
・ 稲垣理一郎(原作)・Boichi(原作・ストーリー・漫画) 『Dr.STONE reboot:百夜』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2020年3月9日発行(3月4日発売)、
◎ その他
・ 森本市夫(著)・稲垣理一郎(原作)・Boichi(作画)『Dr.STONE』 集英社〈ジャンプ ジェイ ブックス〉
・ 『星の夢、地の歌』2019年2月4日発売、
・ 『声はミライへ向けて』2020年4月3日発売、
・ 『Dr.STONEの最強自由研究』稲垣理一郎(原作)・Boichi(作画)・くられ(科学監修)〈集英社ムック〉、2019年8月2日発売、
・ 『Dr.STONE 公式ファンブック 科学王国事典』稲垣理一郎(原作)・Boichi(作画)〈ジャンプ・コミックス〉、2022年8月4日発売、
● テレビアニメ
2019年7月から12月までTOKYO MXほかにて第1期が放送された。原作のプロローグ~第二部序盤(7巻中盤まで)の内容に相当。ナレーションは藤原啓治が担当。
第2期は2021年1月から3月までTOKYO MXほかにて放送された。原作第二部のSTONE WARS開戦から終結まで(10巻中盤まで)の内容に相当。第1話では、1期の要素のおさらいとして、千空の発明品を全て用いたフリーズドライ食品の確保、という原作では触れられることのなかったオリジナルの展開が描かれた。
第2期終了後には、続編の制作が発表され、テレビスペシャル『Dr.STONE 龍水』(ドクターストーン りゅうすい)が2022年7月10日に放送された。原作第三部序盤から気球の確保まで(11巻序盤まで)の内容に相当。
第3期『Dr.STONE NEW WORLD』(ドクターストーン ニューワールド)は2023年4月よりTOKYO MXほかにて放送中。
番組の最後には「この物語はフィクションですが、登場する動植物や物質、製造方法などは実在するものに基づいています。個人の判断による採取や製造は大変危険であり、また法律に触れる恐れがありますので、決して安易にマネをしないでください。」という注意書きが毎回表示される。
◎ スタッフ
原作
稲垣理一郎・Boichi
監督
飯野慎也 松下周平
助監督(第1期)
副監督(第2期)
川尻健太郎
シリーズ構成・脚本
木戸雄一郎
キャラクターデザイン
岩佐裕子
プロップデザイン
小坂知
三浦厚也、金甫旻
デザインワークス
レイアウト作画監修
水村良男
メインアニメーター
アクション作画監修
堀内博之
美術監督
吉原俊一郎
美術設定
青木智由紀
色彩設計
中尾聡子
撮影監督
葛山剛士 -
- 金光俊
編集
坂本久美子
音響監督
明田川仁
音響効果
小山恭正
音楽
加藤達也、堤博明、YUKI KANESAKA
音楽プロデューサー
小林健樹
プロデューサー
佐藤奏太
松谷浩明、竹村逸平、高澤邦仁 長谷川良太
- 松隈洋人
アニメーション
プロデューサー
片桐秀介
アニメーション制作
TMS/8PAN TMS/Die4studio
製作
Dr.STONE製作委員会
◎ 主題歌
○ オープニングテーマ(OP)
◇ 「Good Morning World」
: 第1期第1クールOP。作詞・作曲は熊谷和海、編曲はいしわたり淳治と熊谷和海、歌はBURNOUT SYNDROMES。
: 第1期第23話では挿入歌としても使用。テレビスペシャルでは新しい歌詞とオーケストラアレンジがなされた「Good Morning[New]World」が使用された。編曲は岸田勇気と熊谷和海、弦編曲は岸田と岩嵜壮志。
◇ 「三原色」
: 第1期第2クールOP。作詞はエンドウアンリ、作曲・編曲・歌はPELICAN FANCLUB。
◇ 「楽園」
: 第2期OP。作詞・作曲は金澤ダイスケ、編曲・歌はフジファブリック。
◇ 「ワスレガタキ」
: 第3期第1クールOP。編曲はトウミヨウ、作詞・作曲・歌は石崎ひゅーい。
○ エンディングテーマ(ED)
◇ 「LIFE」
: 第1期第1クールED。作詞はRude-αとLoren Kaori、作曲はshin sakiuraとRude-α、編曲はshin sakiura、歌はRude-α。
◇ 「夢のような」
: 第1期第2クールED。作詞・作曲・編曲・歌は佐伯ユウスケ。
◇ 「声?」
: 第2期ED。作詞・作曲・歌ははてな、編曲は江口亮。
◇ 「Where Do We Go?」
: 第3期第1クールED。作詞はオカモトショウ、作曲はオカモトショウとオカモトコウキ、編曲・歌はOKAMOTO'S。
○ 挿入歌
◇ 「One Small Step」
: 第1期第16・24話、第2期第1・3・4・7話挿入歌。作詞は岡嶋かな多、作曲・編曲は堤博明、ヴォーカル録音はMartin Hannah、歌はリリアン・ワインバーグ(ボーカル - Laura Pitt-Pulford)。
◇ 「Trash is a Treasure」
: 第1期第17話挿入歌。作詞・作曲・編曲はYUKI KANESAKA、ヴォーカル録音はMartin Hannah、歌はリリアン・ワインバーグ(ボーカル - Laura Pitt-Pulford)。
◇ 「Won't give up」
: 第1期第17話挿入歌。作詞は岡嶋かな多、JAKAZ、作曲・編曲は加藤達也、ヴォーカル録音はMartin Hannah、歌はリリアン・ワインバーグ(ボーカル - Laura Pitt-Pulford)。
◇ 「カンデンマンガン (Kung Dang Manganese) 」
: 第1期第23話挿入歌。作詞はYUKI KANESAKAと稲垣理一郎、作曲・編曲はYUKI KANESAKA、歌はあさぎりゲン(河西健吾)。
◇ 「Good Morning World」
: 第1期第23話挿入歌。第1期第1クールOPでもある。
◇ 「三原色」
: 第2期第10話挿入歌。第1期第2クールOPでもある。
◇ 「The Plan」
: 第2期第11話挿入歌。作詞・歌はChica、作曲・編曲は堤博明。
◎ 各話リスト
◎ 放送局
◎ BD / DVD
BD DVD
第1期
1 2019年10月16日 第1話 - 第4話 TBR-29210D TDV-29216D
2 2019年11月20日 第5話 - 第8話 TBR-29211D TDV-29217D
3 2019年12月18日 第9話 - 第12話 TBR-29212D TDV-29218D
4 2020年1月22日 第13話 - 第16話 TBR-29213D TDV-29219D
5 2020年2月19日 第17話 - 第20話 TBR-29214D TDV-29220D
6 2020年3月18日 第21話 - 第24話 TBR-29215D TDV-29221D
第2期
BOX 2021年5月26日 全11話 TBR-31140D TDV-31141D
第3期
BOX1 2023年7月19日予定 TVSP、第1話 - 第11話 TBR33165D TDV33166D
BOX2 2024年1月24日予定 TBR33178D TDV33179D
● 舞台版
『Dr.STONE THE STAGE 〜SCIENCE WORLD〜』のタイトルにて舞台化された。2023年に再演が予定されている。
◇ スタッフ
・ 原作:稲垣理一郎、Boichi「Dr.STONE」
・ 脚本・作詞:浅井さやか
・ 演出:伊藤マサミ
・ 主題歌:40mP
・ 科学監修・指導:市岡元気
◇ キャスト
・ 千空 - 木津つばさ
・ 大木大樹 - 岩城直弥
・ 小川杠 - 西葉瑞希
・ コハク - 永利優妃
・ クロム - 田村升吾
・ 金狼 - 長塚拓海
・ 銀狼 - 田口司
・ スイカ - 石田結彩 / 三浦あかり (Wキャスト)
・ あさぎりゲン - 大隅勇太
・ 獅子王司 - 宇野結也
・ ドクタロー - 石田隼
・ サイエンスボーイズ&ガールズ - 宮本親臣、ASUKA、渡邊彩乃、青山瑠里
◇ 公演日程
・ 初演
・ 2022年7月9日 - 13日 サンシャイン劇場
・ 2022年7月21日 - 24日 AiiA 2.5 Theater Kobe
・ 再演
・ 2023年9月 東京・兵庫
● ゲーム
◇卓上ゲーム
・ Dr.STONE ボードゲーム 千空と文明の灯
: 販売:アークライト、ゲームデザイン:カナイセイジ、発売:2020年12月24日
◇ 体感型ゲーム
・ リアル脱出ゲーム×Dr.STONE 石の洞窟(ストーンケイヴ)からの脱出
: 2020年2月21日から同年8月30日までSCRAPナゾビル吉祥寺店(現:リアル脱出ゲーム吉祥寺店)にて開催された。2019新型コロナウイルスの影響で2020年2月26日から6月1日にかけて運営店舗の臨時休業により延期されていた。その後、テレビアニメ第3期放送を記念して2023年3月2日から5月28日まで東京ミステリーサーカス、2023年6月2日から7月9日までリアル脱出ゲーム名古屋店でリバイバル開催が予定されている
◇コンピューターゲーム
・ Dr.STONE バトルクラフト
: 2021年9月1日リリースのスマートフォン用ソーシャルゲーム。開発・運営はポッピンゲームズジャパン。
「Dr.STONE」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2023年6月3日13時(日本時間)現在での最新版を取得









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