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ターンスピット
ターンスピットとは、16世紀から19世紀のイギリスで肉を焼く作業に使役されていた小型の犬である。ターンスピット・ドッグ(Turnspit Dog)、キッチン・ドッグ(Kitchen Dog)、バーナーペイター(Vernepator)等とも呼ばれ、カール・フォン・リンネによる犬の分類ではカニス・ヴェルディグス(、回る犬の意)と記されている。 ターンスピット・ドッグは、肉焼き機に取り付けられた回し車を回転させるのに使われた犬である。ターンスピットとは肉を回転させながら火であぶる焼き串(ロティサリー)のことであり、転じてそれを回す使用人や犬を指す語としても使われた。ターンスピット・ドッグの最古の記録は1576年に遡り、Turnespeteと表記されている 祖先や容姿の詳細などについては不明であるが、古い記録によれば胴長短足の体型をしていて、耳は垂れ、足は巻いており、毛色は濃色であった。18世紀末にトーマス・ビューイックは、黒と白のオッドアイであると記録しており、また1874年の文献ではテリアに近いと記されている。前足が曲がっているとする記述が多く、デズモンド・モリスは回し車を回す作業がその原因であると推測している。
「ターンスピット」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年9月21日4時(日本時間)現在での最新版を取得
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