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仙台市(せんだいし)は、宮城県の中部に位置する市。宮城県の県庁所在地であり、県人口の48.9%が居住する最大都市でもある。
推計人口は約109万人を数え、東北地方では最大を誇り、当市単独で秋田県、山形県よりも多くの人口を擁している。東北地方唯一の100万都市かつ政令指定都市でもあり、経済規模も頭抜けて大きい、地方の中心都市である。
宮城県の県内総生産の55.5%、県民所得の58.3%を占め(2013年度)、「仙台一極集中」と指摘されることがある。仙台都市圏(広域行政圏)の推計人口は約万人であり、宮城県民の%が居住する。
まちづくりの理念は「“The Greenest City” SENDAI」であり、5つの行政区がある。
● 概要
仙台市都心部周囲には広瀬川や青葉山などの自然があり、また都心部にも街路樹などの緑が多いことから、「杜の都」との雅称を持つ。仙台市は「学都仙台」「楽都仙台」などのキャッチコピーも用いている。東北を代表する港湾およびサーフスポットである仙台港(仙台塩釜港)が北東部に、宮城県内の観光地の中で宿泊客数第1位を誇る秋保温泉が南西部に、宮城県内で利用者数1位を誇るスプリングバレー泉高原スキー場が北西部にある。中国では魯迅が留学した都市として知られる。
東日本などや海外(参照)の商店街イベントとして定着した七夕まつり(仙台七夕)、旧・仙台藩地域での仙台初売り、地方では困難な公的財源に頼らない大規模イルミネーションイベントのSENDAI光のページェント、「街角無料音楽祭」の定禅寺ストリートジャズフェスティバル、および、それがバリアフリー化したとっておきの音楽祭など、市民が中心となって創り上げた都市イベントを数々生み出しており、その運営ノウハウやフォーマットを市外・県外に移出する文化都市でもある。
このような集積度と東北における拠点性により、物販面では隣県に及ぶ経済圏を形成している。全国企業の東北支社が置かれることが多い典型的な支店経済都市である。また、国の行政機関の地方支分部局が多数立地しているため、東北地方における地方中枢都市の一角を担う存在でもある(「札仙広福」も参照)。
● 地名について
◎ 市名の由来
仙台の地名の語源は諸説があり、
国分氏が「千代城」と名付けたことが由来とする説。これは城の位置に千体仏があったためで、千体が転じて「千代」となった。転じた理由としては、城が千代(ちよ)に栄えるようにという願いからつけられたという説がある。その後、伊達政宗が「仙臺」(新字体で「仙台」)と改名した。
アイヌ語の「セプ・ナイ(広い・川)」が「せんだい」になったのであり、広瀬川が仙台の名の由来という説。
同じくアイヌ語の「セン・ナイ(川の入口)」が仙台に変化したという説。
仙台城のある川内地区を音読みで「せんだい」としたことが由来との説。また鹿児島県には川内市(せんだいし)が存在していた。(現薩摩川内市)
などが主なものであるが、1.の国分氏由来の説が一般的に信じられている。
政宗が改めた「仙臺」との表記は、中国の前漢代の故事とそれを題材にした唐代の漢詩に由来する。
前漢の文帝は老子の道を好み、黄河の支流に老子に詳しい人物がいると聞いて会いに行ったが、その男(河上公)は庵にこもって出てこなかった。文帝が「大空の下に王土でないところはなく、大地の果ての浜辺まで王の臣下でない者はいない」と脅したところ、男は空中に昇り「上は天に至らず、中は人に煩わされず、下は地に住まない」と言い放った。文帝は彼が神人であることを知って乗物から降りて礼をなし、道を求めた。文帝は首都・長安の西山に台(宮殿)を建てた。
唐の(かんこう)の七言律詩「同題仙遊観」では、仙遊観を伝説の崑崙山(こんろんさん)の五城十二楼(ごじょうじゅうにろう)の宮殿になぞらえている。
上文の「丹丘」とは、神々の住処のこと。「仙臺」の表記は直接的にはこの『同題仙遊観』に由来するとされる が、「仙遊観」の故事を含めて命名したとする見方もある。故事では仙人が君主の権力を超越していることを示しているため、慶長5年9月15日(1600年10月21日)の関ヶ原の戦いによって徳川家康が天下人となった約3ヶ月後、仙台城の建設を開始した慶長5年12月24日(1601年1月28日)になってもなお、政宗は家康の権力を超越する存在であると「仙臺」の名で示したとも言われる。戦後「仙臺」は新字体を用いて「仙台」と表記されるようになった。
◎ 異字
当項目「せんだい」の漢字表記には、「仙台」以外に下記の例が見られる。
・ 千代(伊達政宗による開府前の表記)
・ 仙臺(伊達政宗による開府から当用漢字導入までの正式表記)
・ 先代(例:『伽羅先代萩』)
・ 僊臺(例:「僊臺區及近傍村落之圖」)
このうち「千代」と「仙臺」は、仙台土産の商品名などに使用される例がしばしば見られる。
「僊」は「仙」の異体字、「臺」は「台」の正字体であるため、字体による差を除くと「仙台、千代、先代」の三種が存在する。
● 地理
◎ 位置
市域は、東を太平洋、北を松島丘陵、西を奥羽山脈、南を名取川と境界としている。東西方向に宮城県を貫いており、奥州街道ルートで長距離移動する際、本市を経由せずに南北に移動することは不可能である。
海岸から長町-利府線断層帯までが地質的には新しい沖積平野、その西が沖積平野より少し古い堆積岩類の台地であり、奥羽山脈の稜線近くは新生代に噴出した火山岩でできている。
船形山、大東岳、神室岳などはいずれも50万年から150万年前に噴火した火山である。
仙台市は奥羽山脈を挟んで山形県山形市と接している。
都道府県庁所在地同士が陸上で直接的に隣接する例には、他に京都市と大津市、福岡市と佐賀市が(海上を隔てての隣接を含めれば和歌山市と徳島市も)あり、経済的にも深いつながりを持つ。
また、市内には野生のニホンザルが頭数約550匹ほど生息しているとみられている。
◎ 地形
○ 山地
◇主な山
・青葉山
・船形山
・白髪山
・面白山
・泉ヶ岳
・北泉ヶ岳
・大東岳
・太白山など
○ 河川
◇主な川
・広瀬川
・名取川
・七北田川
・梅田川など
○ 湖沼
◇主な沼地
・五色沼
・長沼
・大沼など
◎ 地域
○ 行政区
区名 コード 行政区位置 推計人口
(人) 面積
(km2) 人口密度
(人/km2) 区役所最寄駅 主な施設
04101-7
南北線
勾当台公園駅
仙台駅, 宮城県庁, 仙台市役所, 東北大学病院, 宮城県立こども病院, 宮城県美術館
せんだいメディアテーク, 仙台国際センター, 仙台市博物館, スリーエム仙台市科学館
仙台市天文台, 仙台文学館, 仙台市戦災復興記念館, 東京エレクトロンホール宮城
日立システムズホール仙台, 仙台高等裁判所, 仙台地方裁判所, 三居沢発電所, 仙台城跡
大崎八幡宮, 青葉神社, 仙台東照宮, 瑞鳳殿, 国分町歓楽街, 勾当台公園, 西公園, 作並温泉
04102-5
仙石線
陸前原ノ町駅
国立病院機構仙台医療センター, 楽天生命パーク宮城, 弘進ゴム アスリートパーク仙台
仙台港, 仙台市民球場, 仙台市歴史民俗資料館, 夢メッセみやぎ, 陸上自衛隊仙台駐屯地
榴岡天満宮, 榴岡公園, 高森山公園(岩切城跡), 高砂中央公園(仙台うみの杜水族館)
04103-3
東西線
薬師堂駅
せんだい農業園芸センター, 仙台市中央卸売市場, せんだい演劇工房10-BOX, 宮城刑務所
陸上自衛隊霞目駐屯地(霞目飛行場), 深沼海水浴場, 遠見塚古墳, 陸奥国分寺
04104-1
南北線
長町南駅
仙台市立病院, カメイアリーナ仙台, ゼビオアリーナ仙台, 仙台市野草園, 仙台市電保存館
たいはっくる, 地底の森ミュージアム(富沢遺跡), 仙台市縄文の森広場(山田上ノ台遺跡),愛宕神社
仙台市八木山動物公園, 三神峯公園, 太白山, 二口峡谷(秋保大滝), 磊々峡, 秋保温泉
04105-0
南北線
泉中央駅
ユアテックスタジアム仙台, シェルコム仙台, スポパーク松森, 宮城県図書館
仙台銀行ホール イズミティ21, 宮城県運転免許センター, 賀茂神社, 七北田公園, 鶴ケ城公園(松森城跡)
泉ヶ岳(スプリングバレー泉高原スキー場, 泉ヶ岳スキー場, オーエンス泉岳自然ふれあい館)
仙台市が政令指定都市に移行した1989年(平成元年)に、5つの行政区が置かれた。その際、旧泉市は泉区とし、旧仙台市域を4分割したうえ、単独区とするには人口が少なかった旧宮城町を青葉区に、同じく旧秋保町を太白区に併合する区割りとされた。現在でも旧宮城町には青葉区・宮城総合支所、旧秋保町には太白区・秋保総合支所という、それぞれの地域を管轄する役所がある。青葉区には、旧宮城町域(宮城地区)を分区する構想がある(青葉区分区問題)。なお、区名選定にあたっては方角や中央といった抽象名詞を極力使用しない命名がなされた。
仙台市
全市域
1,082,159 人
1,148,389 人
106.1 %
青葉区
都心部・上杉・五橋・北仙台・中山・台原・折立
宮城野区
原町・宮城野・鶴ケ谷・岩切・小鶴・蒲生
194,825 人
216,325 人
111.0 %
若林区
卸町・古城・荒浜・新寺
133,498 人
136,302 人
102.1 %
太白区
長町・南仙台・西多賀・鈎取・八木山・茂庭・生出
泉区
旧泉市(泉中央・七北田・根白石・松陵・南光台)
216,798 人
195,238 人
90.1 %
中心業務地区や流通・工業地区が区内にあり、六道の辻で区境を互いに接する青葉区・宮城野区・若林区の3区は昼間人口が多い(3区合計で昼夜比12万6933人増加)。一方、太白区および泉区は市が各々に長町地区および泉中央地区を広域拠点に指定しているものの昼間人口が少なく(2区合計で昼夜比6万0703人減少)、両区はベッドタウンの様相が色濃い。
◎ 人口
・ 推計人口:約万人
・ 登録人口:約104万人(住民基本台帳人口:約104万人。外国人登録:約1万人)
・ 世帯数:477,857世帯(2012年(平成24年)10月1日)
宮城県は東北地方では最も面積が小さく、自然障壁の少ない仙台平野に県民の大半が居住するため、その中心である仙台市への一極集中がみられる。平成17年国勢調査での県内人口占有率は43.43%、22年調査では44.55%、宮城県市町村別推計人口の平成23年7月1日付で45%を突破した。令和2年国勢調査では県人口の47.6%を占める。また、同24年1月1日付で県内人口2位の石巻市の7倍を超えた。市内の人口は65歳以上が割合を増やしているが、大学や各種専門学校が多いため(→「仙台市の学校」)、若年者人口の割合が大きい。
支店経済都市と言われる仙台市は、人事異動に合わせるように統計上、年度末に約2万人が流出し、年度始めにほぼ同数が流入する。近年は、3月・4月に差し引き約5,000人程度総人口が減少し、5月・6月に回復する。同様に、第2四半期末から第3四半期始めの9月・10月にも人口が減少し、11月に回復する。
2000年代になると人口の社会増(転入超過)は僅少になり、2006年(平成18年)度からは社会減(転出超過)に転じた。転出先のトップは東京都であるが、隣接する富谷市・利府町・名取市などでの宅地開発の進展も、転出増の背景となっている。社会減を自然増で補う形で数千人/年程度の人口増となっていたが、2011年に発生した東日本大震災により、人口動態が大幅に変化した結果、社会増が回復基調にある。2012年における仙台市の転入超過は、東京23区に次ぐ全国2番目の数値となった。
平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、3.46%増の1,082,159人であり、増減率は県下35市町村中6位、40行政区域中7位。
○ 統計データ
◇現在の市勢
・ 総人口 - 1,096,704人(2020年10月1日)
・ 世帯数 - 519,331世帯(2019年7月1日)
・ 年少(15歳未満)人口率 - 13.7%(2005年)
・ 高齢(65歳以上)人口率 - 15.8%(2005年)
・ 昼間人口 - 1,090,162人(2000年)
・ 労働力人口 - 509,211人(2000年)
・ 第一次産業就業者数 - 5,612人(2000年)
・ 第二次産業就業者数 - 82,744人(2000年)
・ 第三次産業就業者数 - 471,273人(2000年)
・ 農業産出額 - 97,40百万円(2004年)
・ 製造品出荷額等 - 771,325百万円(2004年)
・ 商業年間商品販売額 - 7,836,820百万円(2003
「仙台市」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2025年6月1日17時(日本時間)現在での最新版を取得


















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