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オールド・イングリッシュ・シープドッグは、イギリス原産の大形の牧羊犬。
その頭文字から「OES」、または「オールド」などの愛称で呼ばれ、英語では断尾されていることから「ボブテイル」(尾無し)と呼ばれる。
● 容姿
オールド・イングリッシュ・シープドッグは大型犬である。その長くからまった厚手のグレーと白の被毛は容易に見分けられる。耳は常に垂れている。断尾が違法でない地域ではほとんどが断尾され、後部がパンダのようになる。まれに生まれながらに切る必要のない長さの尾を持つ個体も生まれる。股関節形成不全、遺伝子の関連性から白内障など目周辺の病気にかかりやすい。
立った状態では肩より腰のほうが高くなり 、側対歩と呼ばれる(前後の足を同時に出す)熊のような歩き方をする。断尾されていない場合は尻尾は長く垂れ下がったままである。
体長は肩の部分で少なくとも61センチ(24インチ)はあり、雌は雄より概して小さい。
二重の被毛はグラデーションを作り、色は薄い灰色から濃い灰色、青みがかった色まで陰影がある。また、下毛には耐水性がある 。子犬は白黒の毛色であり、黒い毛は子犬の頃だけ見られる。成長するにつれて銀色や灰色のぼさぼさした毛に生え変わる。
◎ 断尾
断尾は18世紀に英国で家畜商の犬が免税となり、その証明として尾を切ったことが始まりとされ、それが習慣として現在に至っている。
英国のケンネルクラブの基準では、断尾されているかされていないかのどちらが好ましいかを明らかにしていない。アメリカでは自然に「ボブテイル」に見えない場合は、なるべく短く断尾するべきだとしている 。
1800年代初期にイングランドの南西部郡で家畜を追っていた断尾されている犬「ボブテール」と呼ばれ、スミスフィールドやコッツウォルド・コーと呼ばれた犬はオールド・イングリッシュ・シープドッグの祖先である可能性がある。
多くの愛好家はビアデッド・コリーが今日のオールド・イングリッシュ・シープドッグの源流の一つであるとしている 。また、サウス・ロシアン・シェパード・ドッグという種類が祖先の一つであるという説もある。
・ テレビ番組『ペット大集合ポチたま』ではマスコットキャラクターのポチとして毎回登場していた。
・ 漫画、テレビアニメ『おはようスパンク』の登場キャラクターである、スパンクはオールド・イングリッシュ・シープドッグがモデルとされている。
・ 2010年10月15日、4代目日本オラクル社員犬としてオールド・イングリッシュ・シープドッグの「キャンディ」が就任した。日本オラクルでは代々社員犬として、オールド・イングリッシュ・シープドッグが就任している。
・ 2016年4月4日からZIPの『あおぞらキャラバン』でセレイナ・アンと旅するそらはオールド・イングリッシュ・シープドッグである。
「オールド・イングリッシュ・シープドッグ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年9月13日20時(日本時間)現在での最新版を取得
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