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ホワイト・スイス・シェパード・ドッグとは、スイス原産のジャーマン・シェパード・ドッグの白色種である。また、同一の犬種として、アメリカ合衆国やカナダで繁殖された白色のジャーマン・シェパード・ドッグがあり、これを区別してアメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパード(英:American Canadian White Shepherd)と呼んだり、あわせてホワイト・シェパードと呼んだりもする。
● 歴史
ジャーマン・シェパード・ドッグからは白色の個体も生まれ、特に19世紀末に犬種として作出される段階では多くの個体が白色、あるいはその血を引くものであった。1882年には白いジャーマン・シェパードに関する最古の記録が残される。1912年にはアメリカ合衆国に輸入され、性格が温厚なところから人気が出て、1917年にはアメリカンケネルクラブに公認された。
また、カナディアンケネルクラブやユナイテッドケネルクラブ等、ジャーマン・シェパード・ドッグの毛色としてホワイトを認めるケネルクラブも現れているが、国際畜犬連盟やドイツのケネルクラブ、ジャパンケネルクラブ等では、ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの血統にない白いジャーマン・シェパードは公認されない。
日本では1990年代に輸入されはじめ、愛好家の増加とともに2001年12月1日に設立した日本ホワイトシェパード犬協会が、血統証やマイクロチップの管理を実施している。また、ジャパンケネルクラブ(JKC)では2004年に「ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ」を公認犬種として登録した。JKCの2011年犬種別犬籍登録頭数によると、日本における飼育頭数は27頭で、飼育頭数ランキングは91位であった。一方、日本ホワイトシェパード犬協会では、原産地や血統で区別することなくホワイトシェパードとして扱っており、アメリカン・カナディアン種も登録されている。
● 特徴
大型犬サイズで、ジャーマン・シェパード・ドッグよりもやや大柄のことが多い。肉球や鼻の色はダークブラウンである。毛色はホワイトのミディアムもしくはロングのダブルコート。中でも、ドイツでは、とりわけコート・カラーに重きを置いた繁殖が行われ、純白であればあるほど良しとされる。
性格もジャーマン・シェパード・ドッグより温和で扱いやすく、ペットとして飼われることが多い。ただし、作業犬としての能力も高く、オーストリアではペットとしてよりも作業犬としての能力を重視した繁殖が行われ、災害救助犬等としても使われている。
「ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年9月8日22時(日本時間)現在での最新版を取得
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