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ザ・フォーク・クルセダーズは、1960年代後半にデビューした音楽制作集団で、フォークルという略称でも呼ばれる。「ザ・フォーク・クルセイダーズ」と表記されることもある。
● 略歴
◎ アマチュア時代
1965年、当時大学生だった加藤和彦が、雑誌「MEN'S CLUB」の読書欄で一緒にフォークをやってくれるメンバーを募集したところ、京都の医大生だった北山修と、浪人生の井村幹夫、芦田雅喜、そして高校3年生だった平沼義男の5人が集まり、アメリカの「ジャズ・クルセイダーズ」から名前を取って、「世界中の民謡を紹介する」というコンセプトの「ザ・フォーク・クルセダーズ」を結成する。その後、受験勉強のため井村と芦田が脱退、3人組となる。その後、大阪外国語大学生となった芦田が復帰、再び4人組で活動するが、芦田が2度目の脱退をし、またも三人組になり、関西アンダーグラウンドシーンで活動していた。
1967年の解散を記念して、製作費23万円で自主制作盤のアルバム『ハレンチ』を制作。300枚しか制作できなかったこのアルバムの中に、自作の『帰って来たヨッパライ』と、アマチュア時代から歌い続けてきた『イムジン河』が含まれていた。三人時代に制作されたものだが、ライブテープを一部使用しているため、芦田の声も聞くことが出来る。最初期に脱退した井村の声は入っていない。同年10月に開催された第1回フォークキャンプコンサートに出演した後に解散する。
◎ プロデビュー
1967年、アルバム『ハレンチ』を音源として、フォークルの歌がラジオでさかんに取り上げられるようになった。京都では『イムジン河』、神戸では『帰って来たヨッパライ』が頻繁にラジオで流されるようになった。やがて、こうした状況を察知した各レコード会社が再結成とプロデビューの話を持ちかける。加藤は反対したが、北山の説得に応じて「それでは一年だけなら」とのことで一年限りのプロ活動を承認し再結成。プロデビューに当たっては、平沼らに代わってはしだのりひこが参加する(北山は声が良くスター性のある杉田二郎を3人目に推薦したが、加藤がプロ活動の条件にはしだの加入を主張したとのこと。また北山が杉田を推薦した理由が「背を揃えるため」というのは後付けであった)。『帰って来たヨッパライ』は1968年に開始されたオリコンで史上初のミリオンヒットになるなど、当時の日本のバンドによるシングル売り上げ一位となる爆発的売れ行きを見せ、一躍メンバーは時の人になった。そして『帰って来たヨッパライ』、『悲しくてやりきれない』などの楽曲を含むアルバム『紀元貮阡年』により、大衆音楽への新たな方向性を切り開いた。
1968年10月17日、大阪でのさよならコンサート(この公演では平沼と芦田も第一幕に参加している。北山は井村が抜けているにもかかわらず、これが初代のメンバーといっている)を開き、同日の『11PM』に出演。約束通りに解散した。『青年は荒野をめざす』(五木寛之作詞)が本グループとして最後のシングル曲になり、1968年12月に発売されている。『週刊平凡』1968年9月19日号によると、累計売上は14億5000万円。同音源は2010年7月10日に京都放送から発売されたCD-BOX『京都フォーク・ディズ~ラジオで聴いた青春の歌』に収録された。
◎ きたやま・坂崎での再始動
2012年、きたやまと坂崎は加藤が遺書の中で拒否した追悼を行う意味で新作アルバムを制作することを計画する。きたやまの自宅で発見された加藤の未発表曲(元々ベッツィ&クリス再結成のために提供される予定だったもの。きたやまは松山などにも加藤の未発表曲がないかを聞いて回ったが見つかったのは結局これだけであったという)をベースにした「若い加藤和彦のように」を制作したほか、加藤のソロ曲や過去のフォークルなどでの北山&加藤コンビの作品をカバー・レコーディング。ザ・フォーク・クルセダーズ名義のアルバム「若い加藤和彦のように」を制作、翌2013年3月30日に発売(選曲のテーマは「これをやれば加藤が怒って戻って来るだろう」というものであり、自死への抗議の意味も込めている)。これに先駆け1月から3月にかけ坂崎の番組や、きたやまのライブステージなどで曲が一部公開された。
2022年9月28日には、イムジン河新録実行委員会により、1968年オリジナルと2022年最新バージョン等を収録した「イムジン河」の集大成となるCD盤を発表された。
● ディスコグラフィー
◎ シングル
東芝音楽工業・キャピトル
1967年12月25日
EP
CP-1014
A
帰って来たヨッパライ
B
ソーラン節
1968年2月21日
EP
CP-1023
A
イムジン河
B
ヘビに喰われて死んでゆく男の悲しい悲しい物語
1968年3月21日
EP
CP-1025
A
悲しくてやりきれない
B
コブのない駱駝
1968年11月10日
EP
CP-1034
A
ゲ・ゲ・ゲの鬼太郎
B
山羊さんゆうびん
1968年11月10日
EP
CP-1035
A
さすらいのヨッパライ
B
戦争は知らない
1968年11月10日
EP
CP-1036
A
何のために
B
花のかおりに
1968年12月5日
EP
CP-1037
A
青年は荒野をめざす
B
百まで生きよう
1970年4月5日
EP
CP-1053
A
大蛇の唄
B
ドラキュラの恋
アゲント・コンシピオ
2002年3月21日
CD
AGCA-1003
A
イムジン河
B
悲しくてやりきれない
ドリーミュージック
2002年11月27日
CD
MUCD-5025
A
DAIKU~ベートーヴェン交響曲第9番より
B
タテツキー行進曲
○ ザ・ズートルビー名義
※東芝音楽工業・EXPRESSレーベルから発売。
1968年7月1日
EP
EP-1109
A
水虫の唄
B
レディー・ジェーンの伝説
◎ アルバム
○ オリジナル・アルバム
・ 『ハレンチ』(マーキュリー:1967年、自主制作盤)
・ 1995年にソリッド・レコードより、幻のスタジオバージョンの『イムジン河』を追加した『ハレンチ+1』をリリース。2001年にアゲント・コンシピオより再々発。6年の間にマスターテープの劣化が進んだためか音質はソリッド・レコードの方が上で、にアゲント・コンシピオは雑音消去がより強力に行われたためか歌の余韻が僅かにカットされてしまっている。
・ 『紀元貮阡年』(東芝音楽工業、1968年7月、CP-8417)
・ 『戦争と平和』(ドリーミュージック、2002年)
・ 『若い加藤和彦のように』(EMIミュージック・ジャパン、2013年)
○ ライブ・アルバム
・ 『当世今様民謡温習会』(東芝音楽工業、1968年)
・ 『フォークルさよならコンサート』(東芝音楽工業、1969年)
・ 『新結成記念 解散音楽會』(ドリーミュージック、2002年)
・ 『フェアウェル・コンサート』(avex io、2003年)
○ ベスト・アルバム
・ フォークル大百科事典(東芝音楽工業、1969年)
・ ザ・フォーク・クルセダーズのすべて(デラックス・ダブル・シリーズ)(東芝EMI)
・ CD BEST NOW ザ・フォーク・クルセダーズ(東芝EMI、1987年)
・ BIG ARTIST best COLLECTION~フォーククルセダーズ(東芝EMI、1990年)
・ シングル・コレクション(東芝EMI、1991年)
・ FOLK CRUSADERS AND THEN TWIN BEST(東芝EMI、1998年)
・ MEMORIAL FOLK CRUSADERS(東芝EMI、2002年)
・ GOLDEN BEST(東芝EMI、2004年)
・ NEW BEST 1500(東芝EMI、2006年)
・ スーパーベスト ザ・フォーク・クルセダーズ(東芝EMI、2006年)
・ おとなツイン・ベスト ザ・フォーク・クルセダーズ&MORE(EMIミュージック・ジャパン 2010年)
● テレビ番組
・ メイト・7 クルセダーズとともに(毎日放送 1968年)
● 映画
・『帰って来たヨッパライ』(大島渚監督、松竹、1968年)
● 参考
「Crusader(十字軍)」のカタカナ表記は一般的には「クルセイダー」だが、グループ名は『イムジン河』の(当初の)発売(予定時)に際し「クルセダー」に表記を変更した。
● 関連書籍
・ 田家秀樹『永遠のザ・フォーク・クルセダーズ - 若い加藤和彦のように』、ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス、2015年、
「ザ・フォーク・クルセダーズ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2023年6月11日10時(日本時間)現在での最新版を取得
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