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松岡 錠司(まつおか じょうじ、1961年11月7日 -)は、日本の映画監督。愛知県一宮市出身。
● 経歴
自主映画『三月』(1981年)、『田舎の法則』(1984年)がPFF(ぴあフィルムフェスティバル)に入選。
1990年に『バタアシ金魚』でデビューを果たし、報知映画賞新人賞ほか数々の新人監督賞を受賞。その後、シカゴ国際映画祭ゴールド・ヒューゴー賞を受賞した『きらきらひかる』('92)、第11回日本映画批評家大賞主演女優賞(夏川結衣)を受賞した『アカシアの道』('01)、『さよなら、クロ』('03)、『歓喜の歌』('08)などキャリアを重ねる。
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』('07)で第31回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞を含め主要5部門受賞に輝く。
2009年、ドラマ「深夜食堂」でドラマの枠を超えた深い世界観を築きあげ、月間ギャラクシー賞を受賞。シリーズ化された「深夜食堂3」('14)は、ソウルドラマアウォード2015にて年間最高人気外国ドラマ賞を日本のドラマとして初受賞。満を持して公開された『映画 深夜食堂』は、日本のみならずアジアでも大ヒットを記録。2016年からはドラマ「深夜食堂」の新シリーズが映像配信サービス「Netflix」にて世界190カ国に同時配信されている。さらに劇場版『続・深夜食堂』は2017年、上海国際映画祭で大好評を博し、同年、中国全土で公開された。
その勢いは止まらず、Netflix「深夜食堂Tokyo Stories Season2」が2019年10月から全世界配信されている。
2020年、内館牧子原作ドラマ『すぐ死ぬんだから』(三田佳子主演)でNHK編成局長特賞を受賞。
続いて、2022年、同じく内館原作のドラマ『今度生まれたら』(松坂慶子主演)が放送され、シニア層の生活を独自の視点で描いた。最新作は、2024年のドラマ『老害の人』(伊東四朗主演)。
また、2020年から立命館大学映像学部 客員教授に就いている。
● 受賞
・1990年 - 第15回報知映画賞 - 新人賞(『バタアシ金魚』)
・1990年 - 第5回高崎映画祭 - 若手監督グランプリ(『バタアシ金魚』)
・1992年 - シカゴ国際映画祭 - ゴールド・ヒューゴ一賞(『きらきらひかる』)
・2008年 - 第31回日本アカデミー賞 - 最優秀監督賞(『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』)
・2009年 - 月間ギャラクシー賞(ドラマ『深夜食堂』)
・2015年 - ソウルドラマアワード年間最高人気外国ドラマ賞(『深夜食堂3』)
・2020年 - 第25回釜山国際映画祭 - アジアコンテンツアワード功労賞(『深夜食堂』シリーズ)
・2020年 - NHK編成局長特賞(ドラマ『すぐ死ぬんだから』)
・2021年 - NOD特賞(ドラマ『すぐ死ぬんだから』)
● フィルモグラフィー
特記なき作品は監督のみ。
◎ 長編映画
・バタアシ金魚(1990年)- 監督・脚本
・きらきらひかる(1992年)- 監督・脚本
・119(1994年)- 出演
・トイレの花子さん(1995年)- 監督・脚本
・私たちが好きだったこと(1997年)
・ベル・エポック(1998年)- 監督・脚本
・アカシアの道(2001年)- 監督・脚本
・連弾(2001年)- 出演
・さよなら、クロ(2003年)- 監督・脚本
・東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜(2007年)
・歓喜の歌(2008年)- 監督・脚本
・スノープリンス 禁じられた恋のメロディ(2009年)
・深夜食堂(2015年)- 監督・脚本
・続・深夜食堂(2016年)- 監督・脚本
◎ 短編映画
・三月(1981年・8ミリ)- 監督・脚本
・青尻娘(1983年・8ミリ) - 監督・脚本
・田舎の法則(1984年・16ミリ)- 監督・脚本
・いとしの配偶者(1985年・16ミリ)- 監督・脚本
・字/aza(1986年・8ミリ)- 監督・脚本
◎ テレビドラマ
・3番テーブルの客 第17回(1997年、フジテレビ)
・おはん 朗読紀行・にっぽんの名作(2003年、NHK)
・深夜食堂(2009年、毎日放送)
・深夜食堂2(2011年、毎日放送)
・深夜食堂3(2014年、毎日放送)
・すぐ死ぬんだから(2020年、NHK BSプレミアム)
・今度生まれたら(2022年、NHK BSプレミアム)
・老害の人(2024年、NHK BSプレミアム)
◎ ネット配信
・深夜食堂 -Tokyo Stories-(2016年、Netflix)=深夜食堂4(連番名)
・深夜食堂 -Tokyo Stories Season2-(2019年、Netflix)=深夜食堂5(連番名)
◎ CM
・ 「日本生命」
・ 「サントリー 缶コーヒーのBOSS」(ADC賞受賞)
・ 「NTTドコモ」
・ 「トヨタ自動車」
・ 「JRA日本中央競馬会」
・ 「JT日本たばこ産業」
・ 「日清食品カップヌードル」
・ 「ダイハツ」
・ 「ファミリーマート」
・ 「森永製菓ウイダーinゼリー」
◎ 書籍
・シネマでヒーロー 監督編(ちくま文庫、1996年)- ロングインタビューを収録
「松岡錠司」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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