好きな映画監督
ランキング17位
1票獲得
嫌いな映画監督
ランキング41位
獲得票なし
西河克己


  • 100%
なぜ好きなの?
なぜ嫌いなの?

西河 克己(にしかわ かつみ、1918年7月1日 - 2010年4月6日)は、日本の映画監督。

● 経歴
西河が生まれたのは鳥取県東部の土師村 で現在の智頭町。父親の就職で一家が東京へ移るまで、4年余りをこの地で過ごした。小説家志望であったが、次善の途として映画監督を志し、松竹大船撮影所に監督助手として入社。当時は日本映画の第1期黄金時代ともいえる時代だった。 大学を卒業したのが日中戦争真っ只中であったため、松竹入社後1年を経ずして召集(結局2度応召した)されて旧満州やビルマへ出征、捕虜収容所生活も経験した。戦後復員して1946年(昭和21年)復職。原研吉、渋谷実、中村登らの名匠に師事し、1952年(昭和27年)助監督待遇のまま『伊豆の艶歌師』(主演:佐田啓二)を初監督。2本立て映画の1本、いわゆるシスター映画であった。典型的な「大船映画」を数本撮ったあと、1954年(昭和29年)の日活映画製作再開と同時に、日活と監督契約した。山本有三原作による社会派メロドラマ『生きとし生けるもの』(主演:山村聰)を第1作に、日活での初期作としては『東京の人』(主演:月丘夢路)、『美しい庵主さん』(主演:小林旭)などがあるが、当然のように「大船色」が濃く、「日活っぽい」『俺の故郷は大西部』(主演:和田浩治、1960年)は西河作品としては逆に異色である。 「西河克己といえば吉永小百合もの」といわれるくらい、1960年代に入ると『若い人』(主演:石原裕次郎、吉永小百合)、『青い山脈』(主演:吉永小百合)、『伊豆の踊子』(主演:吉永小百合)、『エデンの海』(主演:高橋英樹、和泉雅子)、『帰郷』(主演:吉永小百合)などの作品でその才能を遺憾なく発揮し、日本映画の全盛期を飾った。中でも『伊豆の踊子』、『絶唱』(主演:舟木一夫)はいずれもリメイク作品であるが、ともに前作を大きく上回ってヒットし、西河監督の地位を揺るぎのないものにした、まさに代表作といえる。 日活がロマンポルノ路線に転換する以前、1969年(昭和44年)の『夜の牝 年上の女』(主演:野川由美子)を最後にテレビ界に籍を移す。その後、1974年(昭和49年)の『伊豆の踊子』(主演:山口百恵)のリメイクで映画界に復帰し、山口百恵・三浦友和の共演で『潮騒』(1975年)、『絶唱』(1975年)、『エデンの海』(1976年)のリメイク作品や、『春琴抄』(1976年)、『どんぐりッ子』(主演:森昌子、1976年)を監督した。 しかし、1983年(昭和58年)製作の『スパルタの海』(主演:伊東四朗)は公開直前に、映画の舞台となった戸塚ヨットスクールが暴力事件で死亡事故が起こり、クランクアップ後にお蔵入り。その後、戸塚ヨットスクールを支援する団体が著作権を購入し、2005年(平成17年)9月にビデオ、DVDとして発売される。1984年(昭和59年)の劇画原作『生徒諸君』(主演:小泉今日子)は動員割れ、1985年(昭和60年)の『ばあじんロード』(主演:松永麗子)は諸処の事情で劇場公開されなかった(後年TBSでテレビ放送。ビデオソフト化もされた)。 松竹から日活に移って、プログラムピクチャーを多く監督した1950年代 - 1960年代は、文芸・アクション・青春ドラマ・歌謡映画・メロドラマと多種多様のジャンルの広さで活躍。テレビ界に進出した1970年代前半を経た後、東宝映画にて映画界に戻り(ただし、東宝配給ではあるが実際の製作は日活)、ホリプロ(元会長:堀威夫)に吉永小百合作品を監督した経験から、山口百恵・三浦友和のゴールデンコンビで『伊豆の踊子』をリメイクする事になる。その後、『潮騒』『絶唱』『エデンの海』のリメイク作品や『春琴抄』を監督。その新鮮さと斬新な監督技法は、日本映画界の中でも歴史に残る作品であり、代表作にリメイク作品が多いというのも特色である。また、60歳を過ぎてからも森昌子、秋吉久美子、小泉今日子、松永麗子、富田靖子らの主演作を製作し、西河作品のスクリーンに「アイドル」を追いかける観客は2つの世代にわたることになった。 幼年時代を過ごした故郷への思い入れは深く、西河作品には鳥取県に関連したものが幾つか含まれる。『絶唱』は原作は松江だが、映画では鳥取砂丘と賀露港、そして智頭町が舞台に脚色されている。また『悲しき別れの歌』(1965年)、『夕笛』(1967年)、『残雪』(1968年)、『ザ・スパイダースのバリ島珍道中』(1968年)などの作品では智頭好夫の名前で脚本を書いている。

● 逸話
宍戸錠は、2011年に鈴木清順とトークショーを行った際に、「日活に鈴木清順、中平康、齋藤武市を呼んだのは西河さんだった」ことを明らかにしている。

● 年譜

・1918年(大正7年) - 鳥取県八頭郡土師村に生まれる
・1922年(大正11年) - 上京(東京都大森へ)
・1936年(昭和11年) - 私立高輪中学校 卒業
・1939年(昭和14年) - 日本大学藝術学部 卒業。同年12月、松竹大船撮影所 入社
・1940年(昭和15年)9月 - 出征(東南アジア・中国)
・1946年(昭和21年)7月 - 復員後、松竹に復職
・1952年(昭和27年) - 『伊豆の艶歌師』で初監督
・1954年(昭和29年) - 日活に移籍
・1956年(昭和31年)3月 - 結婚(1女あり)
・1969年(昭和44年) - 日活を退社
・1979年(昭和54年) - 日本大学芸術学部講師
・1988年(昭和63年) - 日本大学大学院講師
・1991年(平成3年) - 勲四等瑞宝章受章
・2010年(平成22年)4月6日 - 肺炎で死去。

● 作品


◎ 監督

◇1940年
・征戦愛馬譜 暁に祈る(監督補助)
◇1951年
・天使も夢を見る(助監督)
◇1952年
・伊豆の艶歌師
・Let's See Japan
・緑の北海道
◇1953年
・夏子の冒険(助監督)
・嫁の立場
・松竹歌劇団「七彩の花吹雪」
・近江源氏盛綱陣屋の段
◇1955年
・生きとし生けるもの
・春の夜の出来事
◇1956年
・愉快な仲間 赤ちゃん特急
・東京の人 前後篇
・しあわせはどこに
◇1957年
・孤獨の人
・永遠に答えず(とわに〜)
◇1958年
・永遠に答えず 完結篇
・美しい庵主さん
・明日を賭ける男
◇1959年
・不道徳教育講座
・絞首台の下に
・若い傾斜
・風のある道
・無言の乱斗
◇1960年
・六三制愚連隊
・素っ飛び小僧
・若い突風
・疾風小僧
・竜巻小僧
・俺の故郷は大西部
◇1961年
・有難や節 あゝ有難や有難や
・闘いつづける男
・追跡
・草を刈る娘 - 中川信夫監督の思春の泉のリメイク
◇1962年
・気まぐれ渡世
・青年の椅子
・赤い蕾と白い花
・星の瞳をもつ男
・若い人- 豊田四郎、市川崑監督のリメイク
◇1963年
・青い山脈- 今井正監督のリメイク
・雨の中に消えて
・伊豆の踊子- 五所平之助、野村芳太郎、川頭義郎監督のリメイク
・エデンの海- 中村登監督のリメイク
◇1964年
・何処へ
・帰郷 - 大庭秀雄監督の『帰郷』のリメイク
◇1965年
・悲しき別れの歌
・四つの恋の物語 - 源氏鶏太原作『家庭の事情』(吉村公三郎監督)のリメイク
◇1966年
・哀愁の夜
・友を送る歌
・絶唱 - 滝沢英輔監督のリメイク
・白鳥
◇1967年
・北国の旅情
・陽のあたる坂道
・夕笛
◇1968年
・残雪
・ザ・スパイダースのバリ珍道中
◇1969年
・夜の牝 花と蝶
・夜の牝 年上の女
◇1974年
・伊豆の踊子- 自作のリメイク
◇1975年
・潮騒- 谷口千吉、森永健次郎、森谷司郎監督のリメイク
・絶唱- 自作のリメイク
◇1976年
・エデンの海- 自作のリメイク
・どんぐりッ子 - 女中ッ子(田坂具隆監督)のリメイク(「女中」が使えなくなった)
・春琴抄- 島津保次郎作品などのリメイク
◇1977年
・恋人岬
・霧の旗- 山田洋次監督のリメイク
◇1978年
・お嫁にゆきます
◇1979年
・花街の母
◇1983年
・スパルタの海
◇1984年
・チーちゃんごめんね
・生徒諸君
◇1985年
・ばあじんロード(劇場未公開。テレビで放送)
◇1989年
・マイフェニックス
◇1992年
・一杯のかけそば ※「リメイク」とあっても前作映画をリメイクしているとは限らず、2度目、3度目の作品という意味

◎ 脚本

・牛乳屋フランキー(1956年)

◎ テレビ

・お嫁さん 第1シリーズ(1966年、フジテレビ)
・妻と女の間(1969年、毎日放送)
・愛と死の砂漠(1971年、関西テレビ)
・女人平家(1971年 - 1972年、朝日放送)
・水滸伝 第11・12・23回(1973年 - 1974年、日本テレビ開局20周年記念)
・天下のおやじ(1974年、日本テレビ)
・野菊の墓(1977年、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」)
・この山河に愛ありて(1978年、フジテレビ「ライオン奥様劇場」)
・下町探偵局 お手伝い志願(1978年、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」)
・続・生きてん母ちゃん(1982年、読売テレビ「木曜ゴールデンドラマ」)
・ばあじんロード(TBS、劇場未公開作品)

● 著書

・『西河克己映画修業』権藤晋共著、ワイズ出版、1993年
・『「伊豆の踊子」物語』フィルムアート社、1994年
・『白いカラス 生き残った兵士の記録』光人社、1997年

「西河克己」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2024年4月17日7時(日本時間)現在での最新版を取得

好き嫌い決勝

好きな映画監督は どっち?

1位 vs 2位


VS

好きな映画監督を お選びください。

嫌いな映画監督は どっち?

1位 vs 2位


VS

嫌いな映画監督を お選びください。

好き嫌い準決勝

好きな映画監督は どっち?

3位 vs 4位


VS

好きな映画監督を お選びください。

嫌いな映画監督は どっち?

3位 vs 4位


VS

嫌いな映画監督を お選びください。

好き嫌い準々決勝

好きな映画監督は どっち?

5位 vs 6位


VS

好きな映画監督を お選びください。

嫌いな映画監督は どっち?

5位 vs 6位


VS

嫌いな映画監督を お選びください。

好き嫌い7位決定戦

好きな映画監督は どっち?

7位 vs 8位


VS

好きな映画監督を お選びください。

嫌いな映画監督は どっち?

7位 vs 8位


VS

嫌いな映画監督を お選びください。

好き嫌いTOP10圏内確定戦

好きな映画監督は どっち?

9位 vs 10位


VS

好きな映画監督を お選びください。

嫌いな映画監督は どっち?

9位 vs 10位


VS

嫌いな映画監督を お選びください。

映画監督の無作為ピックアップ

好きな映画監督は どっち?

投票すると映画監督ランキングが閲覧できます!


VS

好きな映画監督を お選びください。

現在 105回の投票があります!

嫌いな映画監督は どっち?

投票すると映画監督ランキングが閲覧できます!


VS

嫌いな映画監督を お選びください。

現在 84回の投票があります!


Powered by イーオンラインサービス   楽天ウェブサービスセンター