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高橋 伴明(たかはし ばんめい、1949年(昭和24年)5月10日 -)は、日本の映画監督、実業家。ブロウアップ代表取締役。脚本家として剣山象、高橋伴の名義で活動したこともある。
● 来歴・人物
奈良県奈良市出身。華道の家に生まれ、本名は"ともあき"と読む。東大寺学園高校卒業後、早稲田大学第二文学部に入学。映画研究会に入り、渡辺護監督らのピンク映画の現場でアルバイト生活を送る。同時に学生運動にも身を入れ、第二次早稲田大学闘争に参加したことで、大学を除籍されて中退。
1972年、『婦女暴行脱走犯』で監督デビューするが、教授・映画学科長を務め、2016年3月末に退く。
2015年、『赤い玉、』が第39回モントリオール世界映画祭(8月27日から9月7日まで開催)のワールド・グレイツ部門に出品される。
2020年、在宅医療を題材にした『痛くない死に方』を発表し、同年度の山路ふみ子福祉賞を受賞。
2022年、渋谷ホームレス殺人事件をモチーフにした『夜明けまでバス停で』で、同年度キネマ旬報ベスト・テンにおいて日本映画第3位、および日本映画監督賞受賞。第77回毎日映画コンクールにおいて日本映画優秀賞を受賞。
高橋は、60年代のピンク映画黎明期に台頭した若松孝二に続き、70年代のピンク発展期を支えた監督のひとりであり、膨大な数のピンク映画を量産しつつアナーキーな映画作りを身につけ、80年代に入ると井筒和幸と並んで一般映画進出の先陣を切った。これにより滝田洋二郎などピンク系の後身に、撮影所を経ずに一般映画を撮る道を示した。周防正行、磯村一路、米田彰、水谷俊之、福岡芳穂、瀧本智行、青島武などは、高橋組門下。
● 親族
『TATTOO<刺青>あり』でヒロインを演じた関根恵子と結婚。大島渚・小山明子夫妻が仲人を務めた。秋山佑奈は娘。
● 作品
◎ アニメ
・1978年『ルパン三世 女王陛下のズッコケ警部』
・1979年『ルパンⅢ世Part2第98話父っつあんのいない日』
◎ 映画
・1982年
・『TATTOO<刺青>あり』
・『RUNNING SEX is 狼』
・1983年 『ザ・力道山』
・1987年 『蒼い季節風』
・1988年 『DOOR』
・1989年 『危ない話』
・1991年 『獅子王たちの夏』
・1993年
・『獅子王たちの最后』
・『人間交差点・不良』
・1994年
・『修羅の帝王』
・『愛の新世界』
・1996年
・『迅雷 組長の身代金』
・『セラフィムの夜』
・1998年 『大いなる完 ぼんの』
・2001年 『光の雨』
・2004年 『火火』
・2008年
・『禅 ZEN』
・『丘を越えて』
・2010年 『BOX 袴田事件 命とは』
・2011年 『MADE IN JAPAN 〜こらッ〜』
・2012年 『道〜白磁の人〜』(日韓共同制作)
・2015年 『赤い玉、』
・2016年 『塀の中の神様』
・2020年 『痛くない死に方』
・2022年 『夜明けまでバス停で』
◎ テレビドラマ
・1984年『探偵物語』(TBS・日曜ファミリードラマ)
・1986年 『三姉妹探偵団』(フジテレビ・木曜ドラマストリート)
・1988年 『あじさい色のレディ』(関西テレビ・京都サスペンス)
・1991年 『ロシアン・ルーレット』(関西テレビ)
・1993年 『明治青春伝 ~孫文と宮崎四兄弟・アジアの自由と独立の旗の下に~』(テレビ熊本・郷土の偉人シリーズ)
・1997年 『俺は浪速の漫才師』(TBS・横山やすし追悼ドラマ)
・2002年 『北の捜査線・小樽港署』(テレビ東京・女と愛とミステリー)
◎ オリジナルビデオ
・1975年 『マギーへの伝言』
・1990年 『ネオチンピラ 鉄砲玉ぴゅ〜』
・1991年 『ネオチンピラ 続・鉄砲玉ぴゅ~』
・1990年 『DOOR II TOKYO DIARY』
・1992年 『とられてたまるか』
・1998年 『ラクガキ愚連隊』
◎ ビデオ作品
・1985年 『ANDREE MARLRAU LIVE/萩原健一』(Laser Disc/VHS。のちにDVD)
◎ 出演
・2004年 『ピンクリボン』
「高橋伴明」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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