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小泉 堯史(こいずみ たかし、1944年11月6日 -)は、日本の映画監督。茨城県水戸市出身。
● 来歴・人物
茨城県立水戸第一高等学校、東京写真短期大学(現在の東京工芸大学)写真技術科、早稲田大学卒業。早大卒業後の1970年、黒澤明に師事し、28年間にわたって助手を務める。写真技師出身ということで、市川崑が監督したATG映画『股旅』ではスチル担当も務めたこともあり、平成期デビューの監督としては、この両者に直接仕えることのできた唯一の人物となった。
黒澤の死後、その遺作シナリオ『雨あがる』を映画化し(2000年公開)、監督デビューする。この作品でヴェネツィア国際映画祭の緑の獅子賞、日本アカデミー賞で作品賞をはじめとする8部門で受賞。さらに2002年の『阿弥陀堂だより』でも日本アカデミー賞を2部門受賞した。
『雨あがる』では、黒澤明の映像テクニックを再現し「まるで黒澤が監督しているようだ」と高い評価を受けた。近年では黒澤明の映像技法から脱し、独自の映像表現スタイルを確立しつつある。また、スタッフには『黒澤組』ゆかりの人物が大勢参加している。
● 受賞歴
・第24回日本アカデミー賞(2000年) - 優秀監督賞
・第38回 山路ふみ子映画賞(2014年) - 受賞記念上映『蜩ノ記』
・第39回 報知映画賞・監督賞(2014年) - 『蜩ノ記』
・第38回日本アカデミー賞 優秀監督賞(2014年) - 『蜩ノ記』
・平成26年度芸術選奨文部科学大臣賞 - 『蜩ノ記』
● 映画作品
・ 夢(1990年 助監督。 監督:黒澤明)
・ 八月の狂詩曲(1991年 助監督。 監督:黒澤明)
・ まあだだよ(1993年 助監督。 監督:黒澤明)
・ 雨あがる(2000年 監督)
・ 阿弥陀堂だより(2002年 監督 / 脚本)
・ 博士の愛した数式(2006年 監督)
・ 明日への遺言(2008年 監督)
・ 蜩ノ記(2014年 監督 / 脚本)
・ 散り椿(2018年 脚本。 監督︰木村大作)
・ 峠 最後のサムライ(2022年 監督 / 脚本)
・ 雪の花 ―ともに在りて―(2025年 監督)
「小泉堯史」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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