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河崎 義祐(かわさき よしすけ、1936年5月20日 - 没年不明)は、日本の映画監督。
● 来歴
福井県福井市生まれ。福井県立高志高校を1955年に卒業、1960年に慶應義塾大学経済学部卒業後、東宝に入社。映画に携わった自分にできることは何かと思い、1997年に映画館に足を運べない老人のために「出張上映サービス」を始める。
● 人物
初監督作品『青い山脈』で出演者の大滝秀治から自分の役は本当はいい人で周りの影響で悪いことをしているのか根っからの悪人かと尋ねられ、前者だと答えると大滝はしばらく考えてから宴会で刺身を食べるシーンをコミカルに演じた。それから名優はそこまで考えて演じているのかと気付き、何かを食べるシーンを重きに置いた。
妻を癌で亡くしたが、自身が以前に携わった『残照』で死期が近い主人公を描いており、残される家族が「それは一瞬、一瞬をしっかり生きるしかない」というテーマだったことからそれを言い聞かせ、妻が亡くなると失意の3年を送る。ある人から手紙がきたことや同作の大宅壮一の台詞「息子よ、人生とはダブルヘッダーではないだろうか。人それぞれに差こそあれ、人生で二度の闘いがあるのではないだろうか」があったことで再婚した。
長野県安曇野市在住だった。
● 作品
◎ 監督
◇映画
・ 青い山脈(1975年)
・ 挽歌(1976年)
・ あいつと私(1976年)
・ 若い人(1977年)
・ 残照(1978年、兼製作)
・ 炎の舞(1978年)
・ 青春グラフィティ スニーカーぶる〜す(1981年)
・ ブルージーンズ メモリー(1981年)
・ グッドラックLOVE(1981年)
・ ウィーン物語 ジェミニ・YとS(1982年、兼脚本)
・ プルメリアの伝説 天国のキッス(1983年、兼脚本)
・ クララ白書 少女隊PHOON(1985年、兼脚本)
◇テレビドラマ
・ ただいま放課後(フジテレビ、1981年)
・ 春の女優シリーズ 引き裂かれた白衣(日本テレビ、1986年)
◎ 脚本
・ 東芝日曜劇場(TBS)
・ 船出(1976年)
・ 帰郷(1977年)
◎ 演出
・ 誇りの報酬第33、34、45話(日本テレビ、1986年)
・ あるOLの復讐(日本テレビ、1987年)
・ 新米ホームヘルパー奮闘記 やさしく歌って(テレビ東京、1991年)
● 著書
・ 『母の大罪』エイジ出版 1981年
・ 『光をあびる日のために タレントをめざす若者に贈るメッセージ』集英社 1983年
・ 『映画の創造』講談社 1984年
・ 『美しい烙印』実業之日本社 1985年
・ 『真夜中ぶるーす』1986年 秋田書店 真崎春望著 河崎義祐原作
・ 『父よあなたは強かったか 日本の父たちに見る六つの昭和史』PHP研究所 1986年
・ 『死と共に生きる 妻への十点鐘』エイジ出版 1989年 河崎義祐、河崎祐子、河崎康子共著
・ 『映画、出前します』毎日新聞社 2003年
・ 『映画届けます 泣いた、笑った“感動の出前”』新風書房 2005年
「河崎義祐」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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