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足立 正生(あだち まさお、1939年5月13日 -)は、日本の映画監督・脚本家・俳優。パレスチナ解放人民戦線・日本赤軍の元メンバー。
福岡県八幡市(現・北九州市八幡東区)出身。日本大学芸術学部映画学科中退。
● 経歴
1939年5月13日。新映画研究会を立ち上げた。同時期に、VAN映画科学研究所を設立。
1961年の監督映画『椀』が学生映画祭大賞を受賞し、1963年の自主製作映画『鎖陰』でも脚光を浴びた。
日本大学中退後は、若松孝二が設立した独立プロである若松プロダクションにて活動。また、若松プロダクションではピンク映画の脚本を数多く手がけている。
1971年、カンヌ国際映画祭からの帰国途中、若松孝二とともにパレスチナへ渡った。パレスチナ解放人民戦線のゲリラ隊に加わり共闘しつつ、ゲリラ隊を題材とする『赤軍ーPFLP 世界戦争宣言』の撮影・監督を務めた。2007年、日本赤軍の岡本公三をモデルとする『幽閉者 テロリスト』(田口トモロヲ主演)を監督した。
2011年、フランスの監督が『美が私たちの決断をいっそう強めたのだろう 足立正生』(原題 :)を製作し、日本では東京都渋谷区のアップリンクにて2012年12月に公開された。同作品の公開を記念し、アップリンクでは足立の脚本・監督4作品を上映する「特集 足立正生」が開催された。
2016年には『断食芸人』を監督し、第45回ロッテルダム国際映画祭のディープフォーカス部門に正式出品されたほか、同映画祭にて足立の特集上映が行われた。
2022年9月、同年に発生した安倍晋三銃撃事件の実行犯の半生を描いた映画『REVOLUTION+1』を制作中であると報じられた。足立は、銃撃の被害者である安倍晋三に対して、「オレにとって、安倍家三代は不倶戴天の敵」と敵愾心をあらわにし、実行犯である容疑者について「最後まで自分が壊れることなく現実に立ち向かった」「尊敬する」と絶賛した。また、取材に対して「個人的な決起を、いつからテロと呼ぶようになったのか。元テロリストと呼ばれている僕は疑問です」と私見を述べている。安倍晋三の国葬に反対を表明しており「国葬だけは許せない。きょう上映するため、国葬の時にやりたいと思ってつくった国葬反対の映画。」だとした。また、「現在は生活保護を受給して生きている」、(国から保護費を貰っているから)「職業は国家公務員だ」と語っている。
● フィルモグラフィー
◎ 映画
・今日もまた過ぎた(1960年) - 監督・脚本・製作
・椀(1961年) - 監督
・鎖陰(1963年) - 監督・製作
・胎児が密猟する時(1966年) - 助監督
・堕胎(1966年) - 監督
・避妊革命(1966年) - 監督
・犯された白衣(1967年) - 脚本
・銀河系(1967年) - 監督・脚本・製作
・帰って来たヨッパライ(1968年) - 脚本
・腹貸し女(1968年) - 脚本
・性地帯 セックスゾーン (1968年) - 監督
・毛の生えた拳銃(1968年) - 出演
・絞死刑(1968年) - 出演
・新宿泥棒日記(1969年) - 脚本
・ゆけゆけ二度目の処女(1969年) - 脚本
・性遊戯(1969年) - 監督
・女学生ゲリラ(1969年) - 監督
・狂走情死考(1969年) - 脚本・出演
・略称・連続射殺魔(1969年) - 監督・製作
・新宿マッド(1970年) - 脚本
・性賊 セックスジャック(1970年) - 脚本
・叛女・夢幻地獄(1970年) - 監督
・性教育書 愛のテクニック(1970年) - 脚本
・性輪廻 死にたい女(1971年) - 脚本
・秘花(1971年) - 脚本
・愛の行為 続・愛のテクニック(1971年) - 脚本
・噴出祈願 十五代の売春婦(1971年) - 監督・脚本
・赤軍-P.F.L.P 世界戦争宣言(1971年) - 監督・出演
・天使の恍惚(1972年) - 脚本・出演
・(秘)女子高生 恍惚のアルバイト(1972年) - 脚本
・高校生無頼控(1972年) - 脚本
・ピンクリボン(2004年) - 出演
・幽閉者 テロリスト(2007年) - 監督・脚本
・砂の影(2008年) - 出演
・革命の子どもたち(2010年) - 出演
・美が私たちの決断をいっそう強めたのだろう/足立正生 (2011年) - 出演
・21世紀アヴァンギャルド (2013年) - 出演
・断食芸人(2016年) - 監督・脚本・企画・編集
・なりゆきな魂(2016年)- 出演
・月夜釜合戦(2017年)- 出演
・月蝕歌劇団「ねじ式・紅い花」(2017年)- ゲスト出演
・REVOLUTION+1(2022年)- 監督・脚本
・国葬の日(2023年)- 出演
● 著書
・ 足立正生『映画への戦略』晶文社、1974年
・ 足立正生、平沢剛『映画/革命』河出書房新社、2003年 ISBN 978-4309266121)
・ 足立正生、山口猛『塀の中の千夜一夜 アラブ獄中記』愛育社、2005年 ISBN 978-4750002323)
「足立正生」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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