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マッハ 文朱(マッハ ふみあけ、1959年〈昭和34年〉3月3日 -)は、日本で活躍する女優。血液型B型、山口は準優勝したがマッハはスカウトされなかった。このことから後に「山口百恵に敗れたマッハ」という形容で呼ばれるようになった(なおスター誕生は「勝ち抜き戦」ではなく審査は個別に行われるもので、直接対決に敗れたのではなく20社のスカウトが集中した山口との対比を指した比喩である)。
ちなみに本番前、マッハは山口から「テレビ局ってカッコいい人がいっぱいいるね。もし受からなくてもさ、この中から彼氏を見つけられるといいよね」と話しかけられた。山口の発言は本心かお互いの緊張をほぐすためだったかは不明だが、ざっくばらんで度胸のある彼女の発想に驚かされたという。
リングネーム「マッハ文朱」は、巴ゆき子の命名によるものであった。「タイグリスあかね」というリングネームに決まっていたが、マッハの強い希望で「マッハ文朱」になった。「マッハ」は何をするのも速いことから、「文」は本名から、「朱」は母におねだりして唯一買ってもらってよく着ていたセーターの色から。
◎ プロレスラーを目指すきっかけ
2011年10月1日付の『朝日新聞』の特集「うたの旅人」におけるインタビューで文朱はプロレス転身について、『スター誕生』決戦大会後に番組プロデューサーから「いまはかわいい一辺倒のアイドル全盛だから、君は大人っぽくて中途半端だ」と言われたことから、体格と運動神経を生かしてスポーツの路に進むしかないと見極めがついた、と語っている。
別の記事によると、決戦大会終了後マッハが落ち込んで控室に戻ると、チーフ・プロデューサーの池田文雄から「君はすごくいいものを持っている。ただ、身長が高いから“かわいい子路線”では売りづらい。13歳だから(マッハと似たようなタイプの歌手である)和田アキ子のような迫力もまだ出せない。だから審査員の先生たちは皆、どう評価したらいいか考えあぐねたんだと思う」と優しく説明してくれたという。マッハの活躍で全日本女子プロレスの隆盛が始まり、後のビューティ・ペアやクラッシュギャルズの雛形的な存在だったと言える。同年、東映映画『華麗なる追跡』で映画デビューも果たした。
◎ レスラー引退後
1976年、「マッハ文朱」を名乗ってからわずか2年8ヵ月でプロレスラーを引退。芸能活動を開始する。10月には20年振りに日本で本格的に芸能活動を再開することを雑誌『女性自身』のインタビューで語り、2014年に復帰。活動再開後は生島企画室に所属。
● 人物
長女は元宝塚歌劇団星組男役の桃堂純。アメリカ在住の次女は2009年にジュニア・オレンジ・ボウルで優勝したテニスプレーヤーのユキ・クリスティーナ・チアンである。
● 出演
◎ 映画
・ 華麗なる追跡(東映、1975年)
・ トラック野郎・天下御免(東映、1976年) 須田雅美 役
・ ドカベン(東映、1977年) 夏川夏子 役
・ 宇宙怪獣ガメラ(大映、1980年) キララ 役 ※映画初主演作
・ マルサの女(東宝、1987年) 秋山 役
・ マルサの女2(東宝、1988年) 秋山 役
・ 肉体の門(東映、1988年) ビッグママお京 役
・ ドラえもん のび太の南海大冒険(東宝、1998年) ジャック 役
・ ネズラ1964(3Y/KADOKAWA、2020年)
◎ テレビドラマ
・ ベルサイユのトラック姐ちゃん(テレビ朝日系・東映制作、1976年) 朱美 役
・ 火曜日のあいつ 第8話「九州横断・妹よ泣いちゃいけない12t」(TBS、1976年) 敬子 役
・ 晴れのち晴れ(TBS、1977 - 1978年)
・ 遠山の金さん 杉良太郎版 第65話「りんどう花が嵐を呼んだ」(1977年、NET/東映) -石黒ふみ
・ 破れ傘刀舟悪人狩り 第32話「旗本雷馬族」(テレビ朝日、1977年) お春 役
・ 気まぐれ本格派 (日本テレビ、1978年) ドベン 役
・ 新・江戸の旋風 第3話「悪女伝の女たち」(1980年) お滝 役
・ 大竹しのぶのああこの愛なくば・頑張っせよ邦ちゃん(1980年8月28日、日本テレビ) - 看護婦・愛子 役
・ 黄土の嵐(日本テレビ、1980 - 1981年)十三妹役(レギュラー)
・ 消防官物語・風に立て(TBS、1981 - 1982年)
・ ここまでは他人(TBS、1981年)
・ 人情紙風船(毎日放送、1982年)
・ 遠山の金さん 第14話「母恋し 緋牡丹仁義」(テレビ朝日、1982年) 清太郎 役
・ 大奥 第38話「大奥のメリークリスマス」(関西テレビ、1983年) 紫野 役
・ 西田敏行の泣いてたまるか 第5話「故郷は緑なりき」(TBS、1986年)
・ 水曜ドラマスペシャル「水曜日の恋人たち 見合いの傾向と対策」(1986年、TBS)
・ ザ・スクールコップ(フジテレビ、1988年) 石川明子 役
・ 土曜ドラマ(NHK総合)
・ 十九歳(1989年) - 教師・川口芙美 役
・ 金曜ドラマシアター「おふくろシリーズ7・おふくろに…万歳」(フジテレビ、1991年):勉強係
・ まさか、私が(東海テレビ、1991年)
◎ クイズ番組
・ シャープ・スターアクション(日本テレビ)
・ 連想ゲーム(NHK総合)
・ チャレンジQ(関西テレビ) 司会 役
・ 霊感ヤマカン第六感(朝日放送)
・ 笑って許して(日本テレビ)
・ 象印クイズ ヒントでピント(テレビ朝日、1979年7月8日(第18回) - 1983年12月25日(第234回))。
・ クイズひらめきパスワード(毎日放送)
◎ バラエティ
・ オールスター90分(フジテレビ、1974年11月23日から「格闘コーナー」にレギュラー出演)
・ スター誕生 欽ちゃん一座正月公演(日本テレビ、1975年1月3日。初の『スタ誕』特番で、決戦大会で出逢った山口百恵と再会)
・ ドカドカ大爆笑(テレビ朝日)
・ 三枝の愛ラブ爆笑クリニック(関西テレビ)
・ 激突お笑いルーレット(関西テレビ) 司会 役
・ 街かどテレビ11:00(TBS)
・ 独占女の60分(テレビ朝日)
・ 早見優のアメリカンキッズスペシャル(中京テレビ) - 出演者
・ パソコントラベル君ならどうする(TBS) 司会 役
・ ペケ×ポン(フジテレビ)(不定期出演)
◎ その他のテレビ番組
・ とびだせパンポロリン(テレビ朝日)
・ 全国ジュニア歌謡選抜(毎日放送) 司会 役
・ 晴ればれハローショッピング(主に独立UHF局) 山田隆夫とともに司会、進行を担当。以前は吉村明宏と担当していた 。
・ マッハ文朱の電気で元気 - 九州電力一社提供のミニ番組、九州地区で放送されていた。
・ マッハ文朱のすこやか達人倶楽部
・ 家族そろって三つの歌(日本テレビ) 家族で出演
・ おやかまっさん(KBS京都) MC、2016年10月3日 - 2019年3月29日
・ 明石家さんまのコンプレックス杯(テレビ朝日) デカ女代表、2016年3月18日
・ きらきん(KBS京都)生中継リポーター、 2019年4月5日 -
◎ ラジオ番組
・ ニューヒットポップス情報「歌謡曲ヒットチャート」(NHK-FM)
・ ワールド・ポップス「日本ポップス情報」(NHK-FM)
・ ジョイフルポップ「日本のポップス・オールディーズ」(NHK-FM) パーソナリティ、1987年4月 - 1988年3月
◎ CM
・ スズキ・キャリイ
・ キスカ(花王)
・ カネヨン(カネヨ石鹸)
・ ソフィ(ユニチャーム)
・ 焼肉のたれ(エバラ食品工業)
・ キンキホーム
・ ノビッコ(プリマハム)
◎ 舞台
・ オーキャリアガール(1979年)
・ マグノリアの海賊(新宿 シアターアプル、1991年) ルネ 役
● ディスコグラフィー
◎ シングル
レスラー時代
1975年3月10日
テイチクレコード
SN-1447
A
花を咲かそう
千家和也
平尾昌晃
京建輔
B
ひとり星
1975年
SN-1463
A
よろしくね
やまひさし
菊池俊輔
京建輔
B
ともだちマーチ
タレント転向後
1976年12月
日本コロムビア
SCS-329
A
ダンズビロック
中山大三郎
長沢口一
馬飼野俊一
テレビ朝日系「とびだせ!パンポロリン」から
1976年
SCS-330
A
ハッスルおばあちゃん
中山大三郎
長沢口一
馬飼野俊一
テレビ朝日系「とびだせ!パンポロリン」から
のこいのこの「ハッスルばあちゃん」とは別曲
1977年
FF-13
A
ダンズビロック
中山大三郎
長沢口一
馬飼野俊一
B1
ハッスルおばあちゃん
B2
マッハおねえさんのたのしいおしゃべり
1978年
SCS-439
A
宇宙ロックNo.1
長沢ロー
長谷川浩司
テレビ朝日系「とびだせ!パンポロリン」から
1977年4月
ママレコード
LA-1002
A
必殺勉強野郎
長沢口一
馬飼野俊一
B
ソウル見ちゃった
1977年
ミノルフォンレコード
LA-3
A
森のカーニバル
B
パンポロ小唄
長沢ロー
1977年
KA-1034
A
今日はPON PON
荒木一郎
B
海への伝言
1977年
LA-1002
A
必殺勉強野郎
長沢口一
馬飼野俊一
B
ソウル見ちゃった
1978年3月
KA-1089
A
燃える青春
たかたかし
鈴木邦彦
B
愛は旅人
榛名かづ枝
長沢口一
1978年11月
KA-1138
A
横・浜・模・様
長沢口一
馬飼野俊一
B
ペーパーバード
ちあき哲也
山梨鐐平
1980年1月
KA-1196
A
生きてるかぎり
やまひさし
菊池俊輔
B
愛は未来へ…
『宇宙怪獣ガメラ』主題歌
1982年1月
KA-2058
A
もういいよ
さいとう大三
藤原蔵人
B
通り過ぎる愛
山口あかり
長沢口一
2018年8月15日
テイチクレコード
TECA13872
1
ラブコールは5回目で
沢井明と共演
2
あまのじゃく デュエットVer.
◎ アルバム
・ マッハ文朱です よろしくね(1975年、テイチクレコード、CF-85)
● タイトル歴
・ WWWA世界シングル王座 - 第17代(最年少戴冠記録:16歳0か月 / デビュー後最短戴冠記録:7か月)
・ WWWA世界タッグ王座 - 第61、62代(&赤城マリ子)
● 得意技
・ エアプレーン・スピン
・ 首四の字固め
・ 回転地獄蹴り
● 著書
・『マッハのどうぶつたいそう』(マッハのえほんシリーズ)マッハ文見朱 えとおはなし. 龍門出版社, 1981.1
・『マッハ式やせてびっくり - 私はこうして20キロやせた』(講談社、1982年5月)
・『マッハのバナナビクス』(堀事務所、1984年1月)
・『マッハ流痴漢ゲキタイ法 - 女のコの護身術』(主婦の友社、1984年1月)
・『マッハのハトムギ美人になろうよ - やせる+美肌』(主婦の友社、1985年3月)
・『マッハ式座弾&ダイエット - これはやせる』(講談社、1986年7月)
・『女をみがくスパ式心身美容法 - 心と体をシェイプアップする新ダイエット』(講談社、1992年9月)
「マッハ文朱」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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