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『忘却バッテリー』(ぼうきゃくバッテリー)は、みかわ絵子による日本の漫画作品。野球漫画に記憶喪失をかけ合わせたアイデア作。ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』(集英社)にて、2018年4月26日より隔週木曜更新で連載中。
● 概要
みかわにとって2作目の連載作品。話数カウントは「第○話」、キャッチコピーは「天才たちは出会ってしまった…!」「気づいてしまった もう、逃げられない。」など。
みかわは前作『ブタイゼミ』で演劇をテーマとしていたが、読者の母数が多いジャンルに挑みたいと野球漫画を描くことした。野球の絵や漫画は好きだが、試合を観ることは少なかったこともあり、スポーツに興味のない人でも読みやすく作っているという。1度は他社で連載を試みるも企画が通らず、漫画家の二宮裕次にアドバイスを受けるなどをしていたが、最終的に修正を施さず『少年ジャンプ+』で連載することが決定した。集英社新連載40連弾の第3弾として『終末のハーレム ファンタジア』・『アビスレイジ』などとほぼ同時期に始まった。
取材先として高校野球の地方予選(千葉県や神宮球場など)を挙げている。また、野球を本格的にやっていた夫に話を聞くこともあるという。そのほかの情報源として速報性に優れたTwitter・YouTubeなどを活用している。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)2020年1号で出張掲載が行われた。これによって単行本7巻の電子書籍版売上が前巻比で245%に急増した。『SPY×FAMILY』・『地獄楽』などと共に『少年ジャンプ+』の代表的な作品として挙げられることもある。次にくるマンガ大賞2019年Webマンガ部門で6位を受賞した。2020年10月にはジャンプフェスタでオリジナルアニメが公開された。
「本誌には連載されないかもしれないが「ジャンプ」を冠する媒体/作品としてどこか納得感のある」作品であり、その点で『少年ジャンプ+』らしさを体現した作品の一つとも評されている。
● あらすじ
かつて中学硬式野球界で誰もが恐れた天才バッテリー・清峰葉流火と要圭。中学時代に彼らと対戦した山田太郎は野球を辞める決意をし、野球部のない小手指高校に進学する。だがそこで出会ったのは、記憶喪失により野球素人となった要と、それにくっついて入学してきた清峰だった。さらに、かつて清峰-要に心を折られて野球を辞めた天才プレーヤー・藤堂葵と千早瞬平もまた、同じく小手指高校に入学していることが判明。出会うはずのない場所で出会ってしまった天才たちは、発足したばかりの野球部に入り、再び野球の道を歩み始める。
● 登場人物
担当声優はOVA(ジャンプスペシャルアニメフェスタ2020)版 / テレビアニメ版の順に表記。一人しか記載がない場合はテレビアニメ版での配役。
◎ 都立小手指(こてさし)高校
勉学も部活も普通の都立高校。ネットによると女子が可愛いとの評判。吉祥寺に近い位置にあり、高校野球では西東京地区に属する。これまで野球部は無く同好会だけだったが、要達が入部し部活動に。夏の地区大会は部員10人で進み4回戦で帝徳に敗れる。秋は部員8人で勝ちきれないとした監督の判断で棄権。2年目は部員20人で活動している。
◇ 清峰 葉流火(きよみね はるか)
: 声 - 細谷佳正 / 増田俊樹、いなせあおい(幼少)
: 本作の主人公。宝谷シニア出身。1年生→2年生。投手、右投右打。身長185cm。血液型B型。12月10日生。
: 中学時代、「完全無欠」と評された天才投手。1年にして最速148km/hの剛速球と鋭く曲がる高速スライダーが武器。持ち玉は他にスローカーブも存在。シニアで四番打者であり、打撃センスも非常に高く足も速いが、コミュニケーション能力に難がある。要に対しては従順だが、それ以外の人物に対しては終始冷淡かつ傲岸不遜。名門宝谷でエース兼4番であり1年目の夏大会も4番ピッチャー。2年からは疲労を少なくするため5番を打つ。
: 野球に関しては天性の素質を持つが、本人は極度の負けず嫌い(俊足を見せた千早に対して勝負を挑もうとするなど投手以外でも負けず嫌い)でこそあれ「圭と野球をすること」と「ピッチング」にしか興味がなく、トレーニングや体調管理、チーム内のコミュニケーション等はほぼ要に依存している。
◇ 要 圭(かなめ けい)
: 声 - 宮野真守(OVA版・テレビアニメ版)、永瀬アンナ(幼少)
: 本作のもう1人の主人公。宝谷シニア出身。1年生→2年生。捕手、右投左打。身長172cm。血液型AB型。4月15日生。
: 清峰の幼馴染。かつては冷静沈着なリードで勝利に導く天才捕手だったが、記憶喪失により野球に関するあらゆる知識と興味を失い、性格も生来のお調子者キャラになっている。時折突発的に記憶が戻り、かつての冷静沈着な状態になることもあるが、後にこの変化は記憶の問題ではなく解離性同一性障害による人格交代であったことが判明する。
: 選手としては名門宝谷シニアで3番を打っていた強打者。記憶喪失でも巻村の直球を当ててツーベースを放つなど努力で鍛えた打撃力はおとろえていない。守備面でもキャッチングの構えを忘れておらず、智将からリードも鍛えており脳がパンク仕掛けることもあるが上達してきている。
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◇ アホ / 主人(マスター)
:: 「記憶喪失」後のお調子者の人格。野球に対する知識・技術は素人同然。チームメイトからは「アホ」「何も考えていない」などと評され、いい加減で間の抜けた言動ばかりとるものの、どこか憎めないその性格は野球部のムード作りに貢献している。女子が多いという理由から小手指高校へ進学。当初は野球に関わることさえ嫌がっていたが、様々な体験を経て野球の楽しさに目覚め、智将時代に自ら書き残していた「ぜったいノート」でキャッチャーとしての膨大な知識を習得していく。本人はあまり自覚していないが実は他人の感情の機微に敏く、鋭い発言で図星を突くこともしばしば。
:: 作中の時系列上は後から出てきたような形だが、本来はこちらが主人格。現在は「智将」人格のアドバイスを受けながら智将を超えるプレーヤーになるべく奮闘している。
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◇ 智将
:: 天才捕手と呼ばれていた頃の人格。自信に溢れた冷静沈着な性格で、ある種のカリスマ性を持つ。尋常でない努力と執念により習得した技術と理論を武器とし、捕手としても打者としても超一流。だがその一方、非情までのストイックさゆえに周囲との軋轢を呼ぶことも多かった。
:: 幼い頃に葉流火の野球の才能に触れたことを発端とし、「葉流火を一流のプロ野球選手にする」「そのために野球以外は全て捨てる」という尋常でない決意により生まれた人格であり、野球にしか興味を持てないが野球を楽しむこともできない。野球を追究していく中で遭遇した負の感情によって多大な精神的負荷を抱え込み、中3の時に限界を超えて休眠状態に陥ってしまう。代わりに主人格が表出し、その状態が周囲からは「記憶喪失」と解釈されていた。現在は時折人格交代できる程度には回復しており、主人格のことをからかい半分に「主人(マスター)」と呼びつつ、自身の消滅に向けて野球教育に勤しんでいる。
◇ 山田 太郎(やまだ たろう)
: 声 - 福山潤 / 梶裕貴
: 本作の語り手。1年生→2年生。捕手→一塁手、右投右打。身長164cm。血液型O型。3月3日生。
: 小柄で野球センスも高くはないが、仲間からの人望は厚い。穏やかな性格の常識人であり、癖の強いチームメイトに対してツッコミ役に回る。2年生に進学してからは主将を務める。
: 選手としては打撃は低いが守備では鍛えたキャッチング力が良く千早に一塁手向きと評されており、高校ではファーストにコンバートした。2年になると小技や粘りがつき、二番打者を務める。
: 大の『ドカベン』好きである父親に名付けられた。
◇ 藤堂 葵(とうどう あおい)
: 声 - 鈴木達央 / 阿座上洋平
: 大泉シニア出身。1年生→2年生。遊撃手、右投右打。身長181cm。血液型O型。8月31日生。
: 強肩強打の大型遊撃手。リトルシニア時代に清峰・要のチームと対戦したが、その際のミスがきっかけで一塁への送球ができないイップスを発症し金髪になり喧嘩やタバコをするなどグレてしまい、一時野球から退いていた。根は真面目だが、直情的な性格ゆえに千早におちょくられている。
: イップスは要からワンバンでの返球を提案され、それにより一塁への返球が可能になる。帝徳戦ではワンバン送球のせいで内野安打にしてしまうが、試合途中でイップスを克服する。
: 千早とは1番の順番を争っていたが、2年時にはクリーンナップを揃えたい監督の意向により4番を務める。
◇ 千早 瞬平(ちはや しゅんぺい)
: 声 - 松岡禎丞 / 島﨑信長
: 富士見シニア出身。1年生→2年生。二塁手、右投両打。身長167cm。血液型A型。9月28日生。
: 肩は弱いが巧みなバットコントロールと俊足を誇る二塁手。リトルシニア時代は恵まれない体格を技術と理論で補うべく必死の努力をしていたが、「技術と理論を兼ね備えた天才」清峰・要との対戦が遠因となり野球を辞めていた。斜に構えた性格の戦略家で、要の記憶喪失中はチームの頭脳役も務める。
: 2年目の夏からは不動のトップバッターになる。
◇ 土屋 和季(つちや かずき)
: 声 - 山谷祥生
: 軟式野球部出身。2年生→3年生。中堅手、右投右打。身長169cm。血液型A型。11月17日生。
: 体力はないが、千早に負けず劣らずの瞬足を誇る中堅手。中学では「野球部」というシステムに馴染めず、高校ではフィクションの「野球」に逃げ込んでいたが、要たちに誘われ入部。打順は9番。
: オタク気質で要の記憶喪失について「二次元みたい」、智将モードの要を「圭様」と称する。またオカルトにも詳しい。
◇ 楠田 竜樹(くすだ たつき)
: 声 - 木村隼人
: 3年生→卒業。一塁手。右投右打。背番号10。
: 当初は野球を頑張る気はなく、部活も彼女がいないのにデートでサボるなどで御手洗同様「クソみたいな先輩」と称されていた。要の誘いによりまた練習に参加していく。夏大会はベンチメンバーだったが、声出し等をはりきってやっていた。
◇ 御手洗 優作(みたらい ゆうさく)
: 声 - 藤沼建人
: 3年生→卒業。三塁手。右投右打。背番号5。打順は6番。
: 無口。楠田同様最初はサボっていたが氷河戦から試合に出るようになり、要に褒められてから練習にも顔を出すようになる。当たれば飛ぶタイプ。
◇ 鈴木(すずき)
: 声 - 鈴木崚汰
: 2年生→3年生。外野手。右投右打。背番号7。
: 真面目で優しい先輩。細い方。佐藤同様野球の実力は低く、清峰のことも知らずに勧誘した。小学校時代に控えの控えだが投手経験があり、低速ながら安定したサイドスローが投げられる。
◇ 佐藤(さとう)
: 声 - 佐藤元
: 2年生→3年生。外野手。右投右打。背番号9。
: 真面目で優しい先輩。太い方。
◇ 陽ノ本 照夜(ひのもと てるや)
: 宝谷シニア出身。新1年生。三塁手。右投左打。帝徳高校の陽ノ本当の弟。
: 攻守共に真面目なプレースタイル。中学時代から清峰-要バッテリーを尊敬しており秋に対戦を得てあえて帝徳ではなく小手指へ入学した。兄と同じく誠実な性格。要曰くいい子。
◇ 滝 正雪(たき まさゆき)
: 宝谷シニア出身。新1年生。左投左打。投手。
: 変幻自在のフォームからでもストライクに入れる安定感を持つ。本来は俗に言うスモーキー投法でリリースが見えにくい。女性に対しても投球スタイルと同じく「相手に全て合わせていく」スタンスで接しており、全員合意の上で彼女が7人いる。
◇ 猿川 小立(さるかわ こたち)
: 新1年生。投手、外野手。
:「小手指でならレギュラーを取れる」と考えて進学してきた野心家。土屋たち下位打線を下に見ていたが紅白戦で考えを改める。打撃はよく手首をこねるためゲッツーロボと評されている。投手として試合に出ることにこだわりがあり、それまでは外野のレギュラーだった。
◇ 木下(きのした)
: 新1年生。捕手。
◇ 佐古 優助(さこ ゆうすけ)
: 監督。姪のレイラの勧めで就任した。「ゆるいオッサン」だが的確な判断でチームを導く。智将からは「葉流火に妙なことを吹き込む」としてやや危険視されている。大学時代に怪我をして監督に見向きもされなくなり野球から離れていた。
◇ 佐古 レイラ
: マネージャー。3年生。野球経験者だが「女子は甲子園に行けない」ことで気力が抜けてしまい、辞めていた。クールな性格。
◇ 姫倉 清花(ひめくら さやか)
: マネージャー兼チアリーダー。3年生。
: 投資業界のSNSでは買った銘柄が暴落することで有名な逆神・「億り姫(おくりひめ)」。中学の頃は応援したチームが負けるので他部員に責められチアを辞めたが、他人の言葉に流されて辞めたことを後悔しており、夏大会はチアリーダーを務める。
◇ マネージャー(姓名不詳)
: 智将モードの圭に心を奪われ入部したポニーテールの女子。アホモードの圭と同一人物だとは認識していない。
◎ 私立帝徳(ていとく)高校
西東京に存在する名門校。部員全員が寮。福岡や神奈川など県外から多くの部員を抱えており、3年間ベンチに入れない部員も多い。環境はかなり良く、争いの中でも空気は柔らかい。要達の1つ上の2年生の代は最強と呼ばれており、1年時のスタメンのほとんどが2年生。
地区大会4回戦で小手指に勝ち、決勝では氷河を逆転で倒し西東京大会優勝、甲子園出場を決めるも一回戦で選抜王者の大阪陽盟館に11-0の惨敗を喫する。春の選抜は準決勝で横浜高校に敗れベスト4。2年目の夏は準決勝で小手指と再戦。
◇ 国都 英一郎(こくと えいいちろう)
: 声 - 大塚剛央
: 1年生→2年生。一塁手。右投左打。身長184cm。血液型A型。5月23日生。
: 黒髪と泣きぼくろが特徴。1年から帝徳の4番を担う長距離砲のエース。シニア時代に対戦した清峰・要の実力に感激し、二人と共に帝徳高校に入って甲子園を目指したいと考えていた。再会時に要が記憶喪失状態であることを知らなかったため、野球を軽視するかのような要の言動に失望、激怒したものの、夏の小手指との試合を経て要に謝罪し清峰に再戦を誓う。生真面目な性格で、面倒臭い飛高のことも先輩として純粋に慕っている。
◇ 飛高 翔太(ひだか しょうた)
: 2年生→3年生。投手。右投右打。打順は8番。
: 150キロ代の直球を投げる長身のパワーピッチャー。すでにプロ野球のドラフト候補だが、明るい顔に反して卑屈すぎる性格ゆえに自己評価が異常に低く、褒められてもすぐ卑屈になる。その性格は監督も挫折しかけたほど。その性格ゆえ立ち上がりは悪いが考えすぎて中盤から開き直って本来のピッチングを見せ、8回あたりになると脳がショートし考えを止め最高のピッチングを見せる。打撃はあまり良くない。
◇ 陽ノ本 当(ひのもと あたる)
: 2年生→3年生。投手。右投右打。身長195cm。打順は3番。背番号11。
: 飛高に負けず劣らずの球威と精度を誇る本格派。頼りがいのあるポジティブな言動でチームメイトのメンタルを支える。その明るさから敵チームからでも良い人と評される。2年の選手全員は彼と野球がしたくて帝徳に来た。
: 打撃には興味がなく打者としては身体を全身使わずに軽く振るが、ムラはあるものの高身長とセンスにより長打を出せる。3年になると全身を使うスイングをするようになり、外、内に関係なく届くように。
◇ 小里 偲歩(こざと しのぶ)
: 2年生→3年生。遊撃手。打順は1番。右投左打。
: 帝徳一の出塁率を誇る俊足のトップバッター。キレやすい性格。
◇ 千石 今日路(せんごく きょうじ)
: 2年生→3年生。二塁手。打順は2番。右投右打
: よく後輩から「千石さん」と名前を連呼される。表情を変えないクールで地味な顔をしているが飛高に容赦なく暴言を吐いたり悪質と評されている。ミートが上手くバントが上手い。
◇ 久我 歳行(くが としゆき)
: 2年生→3年生。三塁手、右翼手。打順は5番。右投右打。
: パワーもあるが小技もできる。小手指戦で8回裏にホームへの送球を外し勝ち越しを許してしまうも、9回裏にこれまでノーヒットの清峰から逆転サヨナラスリーランを放ち号泣した。
◇ 益村 重光(ますむら しげみつ)
: 2年生→3年生。捕手、三塁手。打順は6番。右投右打。
: 飛高の面倒くさい性格には振り回されている。
◇ 寺田
: 中堅手。打順は8番。右打。
: 一年目の夏大会のレギュラー。
◇ 片山
: 右翼手。打順は9番。右打。
: 一年目の夏大会のレギュラー。
: 乗冨 大善(のりとみ だいぜん)
: 新捕手。1年生。背番号12。右投右打。
: 佐賀県・神崎ボーイズ出身。博多弁を話す。自分のことをスーパールーキーと評する自信家。準々決勝では出番がなかったが、準決勝の小手指戦では益村に代わり5番キャッチャーでスタメン。進学前に帝徳の監督へビデオメッセージを送り、その中で陽ノ本が本気を出していないこと、その球を取れるのは自分であることをアピールしてスカウトされた。キャッチングの実力は高く、フレーミングや陽ノ本のフォークを唯一取れる実力者。打者としても良いスイング。大柄だが意外に足が速い。
◇ 内藤(ないとう)
: 中堅手。打順は8番。
: 2年目の夏大会のレギュラー。
◇ 岩崎(いわさき)
: 声 - 金尾哲夫
: 野球部の監督。
: 普段は厳格かつ冷静な名将だが、是が非でも帝徳に欲しいと思っていた四人が全員小手指に在籍していることを知ると取り乱し情緒不安定になった。その後も小手指の四人のことが絡むと人が変わったように激しく動揺するようになる。陽盟の試合後はネットの容赦ない批判に激怒していた。
◎ 私立氷河(ひかわ)高校
◇ 巻田 広伸(まきた ひろのぶ)
: 声 - 石井マーク
: 1年生→2年生。投手、右投右打。身長183cm。血液型O型。7月14日生。
: 直球勝負を信条とするパワーピッチャー。中学時代は千早と同じリトルシニアチームに所属していた。千早のプレースタイルを「チマチマしていてつまらない」と評しつつも、その実力は認めておりライバル視している。
: 頭が良くなく桐島からはゴリラ扱いされたりバナナを与えられたりいじられている。
◇ 桐島 秋斗(きりしま しゅうと)
: 声 - 河西健吾
: 2年生→3年生。投手、左投左打。身長178cm。血液型AB型。1月24日生。
: キレのある速球と多彩な変化球で打者を翻弄するエース投手。見た目はクールだが、大阪からの野球留学生で笑いに厳しい。部内で「ダントツでオモンない」巻田をイジりまくっている。大阪陽盟館高校の桐島夏彦の兄。
◎ 星明(せいめい)学園
◇ 高須(たかす)
: 大泉シニア出身。2年生→3年生。左翼手、右投左打。
: プレーはさほど上手くないが仲間を想う熱意は人一倍。藤堂の「いい先輩」でありたいと思い、野球に復帰した藤堂との試合を楽しみにしていた。
◇ 津田(つだ)
: 大泉シニア出身。2年生→3年生。投手、左投左打。
: 一見クールでロボットのような動きをする。努力を怠らない堅実な選手で、継続の神であるこち亀の両さんを尊敬している。
◎ 大阪陽盟館(ようめいかん)高校
全国一の実力を誇る激戦区大阪の名門校。出場ではなく甲子園優勝を目標に活動しており、プロも数多く排出している。プロ野球の世界を地続きの世界と部員は考えている選手も多い。部員はスカウトで180cm以上しか取っていない。監督曰く今の1年生が歴代No.1世代。大阪桐蔭中学校・高等学校がモデルと読者に誤解されることがあるが、指導方針・校則・プレースタイルは完全に創作であると作者は語っている。
1年目の夏は1回戦で帝徳を大差で破り危なげなく優勝し春夏連覇。2年目の春も優勝している。
◇ 桐島 夏彦(きりしま なつひこ)
: 投手。1年生。左投。背番号1。
: 大阪陽盟館のエース。氷河高校の桐島秋斗の弟。兄以上に口が悪く、負けた相手に辛辣な言葉を浴びせたりしている。陽盟に選ばれず東京に行った兄のことをカス扱いして見下している。
◇ 白旗 孝史(しらはた たかふみ)
: 投手。1年生。右投。背番号10。
: 礼儀正しく、よく品位という言葉を連呼し、品のない桐島の発言を「品位に欠ける」と咎めている。実家は地主でかなりの金持ち。
◇ 凪 薫(なぎ かおる)
: 捕手。1年生。身長188cm。背番号2。
: 肌黒で金髪。天性の肩力、高校生離れのフィジカル、そしてリード力を持つメジャー的捕手。知将曰く『大阪の壁』。普段は無表情。野球以外に興味がなく食欲もあまりなくもさもさ食べる。
◇ ロン毛(仮称)
: 遊撃手。1年生。背番号6。本名は不明。
: 他の一年に比べると普通な印象。帝徳戦後に失礼な発言をした桐島を咎めた。
◇ 亀田(かめだ)
: 大阪陽盟館監督。全国から才能を集める目利きは本物。そのコーチング力で大阪陽盟館を甲子園優勝に導いている。本人言うには安月給。しかし部員たちが安月給で終わるのは耐えられないとし、野球の利点を金と表して球界のスターとなるよう毎年甲子園に導き、プロ野球選手を毎年のように育成している。夏の甲子園後でも清峰葉流火のことはかなり欲しかったようで、同じ右の白旗を獲得していなければ死んでも死にきれなかったとしていおり、まだまだ伸びるとよく当たる勘で評した。一方バーターで獲得しようとした要圭のことはさっぱい忘れていた。
:
◎ その他の登場人物
◇ 清峰 葉流馬(きよみね はるま)
: 清峰の兄。サラリーマン。社会人らしく礼儀正しいが、野球以外駄目な弟・葉流火の扱いは厳しく本人から恐れられている。アダルトビデオを七千本所有しており、野球のプレイを見るだけで趣味のAVがわかるらしく、藤堂と千早に野球のプレイスタイルを見ただけで趣味に合うAVを提供した。シャイで初対面の人に会うと上手く話せないらしく山田たちが清峰家を訪れた際には馬のかぶりものを被っており、試合観戦のときはマスクとグラサンと帽子をかけている。葉流火同様の短髪だが素顔は不明。
◇ 要の母
: 声 - 愛河里花子
: のほほんとしたおせっかい焼きで息子の思春期な部分にも遠慮なく踏み込むオカン。思春期の圭からはババアと呼ばれているが特に気にしていない。息子の記憶喪失については「アホになった」程度に捉えている。高校時代はチアリーダーをしていた。
◇ 藤堂姉妹
: 美人の姉と幼児の妹。藤堂が野球を再開したことを喜んでいる。
◇ 安藤(あんどう)
: 吉祥寺のスポーツ用品店の店長。岩崎とは旧知の仲。山田のことを気に入っている。
: 佐古(さこ)
: 新聞記者。佐古レイラの父親で佐古監督の叔父。
● 書誌情報
・ みかわ絵子『忘却バッテリー』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊17巻(2024年1月4日現在)
・ 2018年9月4日発売、
・ 2018年12月4日発売、
・ 2019年3月4日発売、
・ 2019年6月4日発売、
・ 2019年8月2日発売、
・ 2019年12月4日発売、
・ 2020年5月13日発売、
・ 2020年9月4日発売、
・ 2021年3月4日発売、
・ 2021年6月4日発売、
・ 2021年8月4日発売、
・ 2022年1月4日発売、
・ 2022年5月2日発売、
・ 2022年9月2日発売、
・ 2023年3月3日発売、
・ 2023年8月4日発売、
・ 2024年1月4日発売、
● OVA
2020年10月11日にYouTubeのジャンプチャンネルで配信された『ジャンプスペシャルアニメフェスタ2020』にて、オリジナルアニメが公開された。 原作第1話と第2話を元にした内容となっている。
◎ スタッフ(OVA)
・ 原作 - みかわ絵子
・ 監督・絵コンテ・演出 - 篠原ぱらこ
・ キャラクターデザイン・総作画監督 - 伊藤憲子
・ 美術監督 - 赤木寿子
・ 脚本 - 藤原ちぼり
・ 演出 - 青島昂希
・ 色彩設計 - 徳田智瑛子
・ 撮影監督 - 八木まどか
・ 編集 - 寶藏旬也
・ 音響監督 - 小泉紀介
・ 音響制作 - dugout
・ 制作 - MAPPA
● テレビアニメ
2024年4月よりテレビ東京系列ほかにて放送中。
◎ スタッフ(テレビアニメ)
・ 原作 - みかわ絵子
・ 試合制作 - 高嶋栄充
・ 監督 - 中園真登
・ 副監督 - 飯田剛士
・ シリーズ構成 - 横手美智子
・ キャラクターデザイン・総作画監督 - 長谷川ひとみ
・ アクション作画監督 -
・ プロップデザイン - 日向正樹、川元まりこ
・ 美術監督 - 船隠雄貴
・ 美術設定 - 中島美佳、イノセユキエ、飯田剛士、徳丸昌大、真村躍
・ 色彩設計 - 中野尚美
・ 撮影監督 - 川下裕樹
・ 3DCG監督 - 小川耕平
・ 編集 - 吉武将人
・ 音響監督 - 名倉靖
・ 音響効果 - 長谷川卓也
・ 音楽 -
・ 音楽制作 - 村上葉子、木村誠、松﨑崇
・ 音楽プロデューサー - 水鳥智栄子
・ 製作プロデューサー - 田中翔、木村誠
・ プロデューサー - 河本紗知、中井友佑
・ アニメーションプロデューサー - 長谷川博哉、岡村耕也
・ 制作 - MAPPA
・ 製作 - KADOKAWA、MAPPA
・ 権利表記 - ©みかわ絵子/集英社・KADOKAWA・MAPPA
◎ 主題歌
◇ 「ライラック」
: Mrs. GREEN APPLEによるオープニングテーマ。作詞・作曲は大森元貴、編曲は久保田真悟と大森元貴。
◇ 「忘レナ唄」
: マカロニえんぴつによるエンディングテーマ。作詞・作曲は はっとり、編曲はマカロニえんぴつ。
◎ 各話リスト
◎ 放送局
◎ BD / DVD
BD DVD
1 2024年6月26日予定 第1話 - 第3話 ZMXZ-17461 ZMBZ-17471
2 2024年7月24日予定 第4話 - 第6話 ZMXZ-17462 ZMBZ-17472
3 2024年8月28日予定 第7話 - 第9話 ZMXZ-17463 ZMBZ-17473
4 2024年9月25日予定 第10話 - 第12話 ZMXZ-17464 ZMBZ-17474
「忘却バッテリー」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年4月28日7時(日本時間)現在での最新版を取得
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